39. 今夜は無礼講!
今夜は純米酒『加賀○』が初お目見えです。 「よかったですね、皆さん。あの純米酒『ど○』を流通させなくて。やっぱり大神様の匙加減なんですって」と言った頃には、呑んだくれ太郎達は既にヘベレケです(恐るべし、辛口純米酒)。 一方の大地の牙のクーガさん・ガルムさん・ガブリエル・マルクスさん・エアリスさんは、オリハルコンを片手に祝杯を交わし合ってました。 正に浴びるくらいに(…いや、浴びてる?)。 砕かれたオリハルコンの巨石から出てきた、綺麗なまんまるいオリハルコンの玉を、『加賀○』を片手に研究中のフランシスさんとモーリスさん。 「もしかするとこのオリハルコン玉。Aランクの魔獣の魔石に匹敵するのかも…?」と、独自の見解を語るフランシスさんには悪いですが、ぶっちゃけ俺的には興味は皆無です。 「ハルカの眼には、鑑定魔法がどう視えてるんだ?」と、モーリスさんから聴かれた俺は、「【名称『オリハルコン』。異世界(アッチの世界かな?)では『金剛石』。現世界(コッチの世界だよね?)では『神金鉱石』】だって」と答えた(コレって、神銀鉱石もあるの?)。
ギルバート商会のダテさんとアルベルト様は、オリハルコンを挟んで悪い微笑みを…してませんでした(リアル越後屋とお代官様が見たかったぁ…)。 「辺境伯様と皇帝陛下には、希少かつ貴重なオリハルコンの報告と献上がありますが、こちらの方は、アルベルト様の絶対的な義務ですので、ハルカさんには何ら支障はありません」と、今後の大まかな段取りを話すオリオールさん(ホクホク顔です)は、「国が1/2を買取り、辺境伯様とギルバート商会が残りの1/2を、更に半分にして買取るでしょう。軽く見積ってもハルカさんの手元には、1000万ビルマが支払われます」との事(ぶっちゃけ、1000万ビルマがピンとこないのだが…)。




