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35. 鑑定スキルが発動しました

「あッ、そうだ」と、何かを思い出したジャイアンさんは、「ココがハルカのモノなら、この石コロをやろう」と、懐から拳ぐらいの大きさで、黒いガラスのような石を手渡されました。 突然、俺の視界に『鑑定スキル 発動』の文字が現れました。 思わず「おわッ」と、声をあげて驚く俺を見ていた祖母が、「どったの?」と聞かれました。 「いや…、俺の目の前に『鑑定スキル』が出た…」事を祖母に言っていると、俺と祖母の会話を聞いていたオリオールさんが、「なんですってーッ!」と、疾風の如く目の前に現れました(ドコにいたの?)。 「なんだ?どうした?」と、大広間から朝風呂へ行こうとしていた大地の牙のメンバーが、オリオールさんの声を聞いて大挙として押し寄せて来た。 「ハルカさんに『鑑定スキル』が発動しました」と、震える声で言うオリオールさんに、「なんだってーッ!」と、驚きの声をあげるクーガさん(えッ、そんなに凄いの?)。 「ジャイアンさん。この石はドコで見付けられましたか?」と、俺から尋ねられたジャイアンさんは、「山の上に、黒い岩が剥き出しになった所だ」とサラリと答えました。 「知っているのか?」と、今度はクーガさんから尋ねられた俺は、「心当たりがあります。オリオールさんも一緒に来て下さい。見せたいモノがあります」と、オリオールさんに告げました。 

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