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27. もしもの話しなんですけど

「これは俺の想像なんですが…」と、前フリをしてから俺は仮想を語り出しました。 「まずアルベルト様は辺境伯様に、この酒を献上されるでしょう。そして辺境伯様は皇帝陛下へ、改めて献上される。そして皇帝陛下から側近を通じて、上級貴族を経て全ての貴族様へと広まるでしょう。もしかしたら、御用達商会を通じて外交手段としても、あり得るかもしれません」と語る俺に、彼等はウンウンと頷きながら仮想を聴いてくれてます。 「もし宿から酒が出なくなったとしましたら、どうなりますか?皆様、想像してみて下さい」と、さっきまでウンウンと頷いていた彼等が、面白いようにピタリッと動きを止めました。 「皇帝陛下や全ての貴族様から辺境伯様へ、そして辺境伯様からアルベルト様やダテさんへ、どうにかしろと迫られる。もちろん俺に迫られても、どうにも出来ません。結果どうなるのか。辺境伯様・アルベルト様・ギルバート商会・ダテさんは、信用を失い窮地に陥るでしょう。あらぬ疑いを掛けられるでしょう。その果ては皆様の想像通りかと…」と、締めくくる俺の仮想を聴いていた彼等の顔は、最悪の想像をしているのか、絶賛真っ青中です(どんな想像をしてるの?)。 「そもそも俺には、酒を造るスキルも手段も無い。何よりもこの酒は、米から造られます。皆様が食べられる米からではなく、異世界特有の米から造られます」と、締めくくった話しに補足を付け足した。


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