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15. 破壊力ハンパねぇ

「これからのご予定は?」と、未だに呆けているアルベルト様(やっぱり三日酔いだな)に聞くが、初見の頃のダンディな貴族だった面影は、完璧なまでに微塵も残ってはおらず、残念なくらいに痛々しい御姿に…(あれ?ハゲてる?)。 なのでアルベルト様のお付の方(おそらく文官さんかな?)にも、アルベルト様と同じ質問をしました。 が、コチラもおそらくアウトなのでしょう。 元々が色白だったのか、それとも血の気が無いのか。 真っ青を通り越して真っ白に(生きてるよね?)。 仕方がなかったので、ギルバート商会の隻眼の商人(勝手に通り名を付けてみました)のダテさんにも、同じ質問をしようとしましたが、大広間の柱に凭れたまま「あぁぁ…」だか「うぅぅ…」だかの、呻き声を溢していました(だめだこりゃ)。 「虎太郎や、おいで」と虎太郎を誘う祖母に、「うん、行く!」みたいな「あぉん」と、元気いっぱいに返事をする虎太郎を連れて、大神様の御世話に行く祖母と柴犬の後ろ姿を見送る俺だったが、辛口純米酒に敗けた呑んだくれ太郎(彼等をそう呼ぶ事にした)をどうするか、只今思案中…。 あれ?クーガさん達がいない…?

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