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12. 異世界の味に舌鼓①

囲炉裏の周りに置いた盆からは、熱々の湯気が立ち昇る、ご飯と鍋料理が大盛りの丼茶碗が並ぶ。 盆を前にして腰を据えた彼等は、ご飯大盛りの丼茶碗を、眼の高さまで上げると、眼を見開いてマジマジと見ていた(え?何?どしたの?)。 スプーンで掬ったご飯を一口食べた瞬間、「何だコレッ!?」「コレが米かッ!?」と、アチラコチラから驚きの声があがる。 炉端で肉を焼く祖母が、「どったど?」と首を傾げて聞いてきた。 「たぶんだけど、米が違うんだと思う。俺と婆ちゃんが食べる○ヒカリは、ジャポニカ米ていう種類の米。だけどコッチの米は、インディカ米ていう種類の米かな?」と憶測ではあるが、彼等の米の反応を見た俺は、祖母にそう答えた。 しかし今一つ、俺の憶測に納得しきれていない祖母(たぶんだけど、インディカ米がわかってない?)に、「30年前かな?冷夏で米不足になったでしょ?平成の米騒動だったかな?」と、祖母にもわかる例えを出してみた。 「炒飯に適したタイ米がインディカ米なの」と言うと、「あんれま〜」と納得してくれた(マジメに勉強しててよかった)。 ご飯だけをバクバク食べる彼等に、「鍋料理の肉を葉野菜で巻いて、ご飯と一緒に食べると、更に美味しいですよ」と勧めると、一斉に大食い早食いレースが始まった(なんでやねんッ!)。

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