10. 宿といえば温泉
囲炉裏が5つあるおかげで、祖母は調理場で鍋料理に大忙し。 豊富な食材から、猪肉・鹿肉・鳥肉を、大奮発します(婆ちゃんが楽しそうで何よりです)。「それでは皆様はコチラへ…」と、俺は宿泊するお客様を各客室へご案内した。「アルベルト様を除いて、1室5人様でお使い下さい。尚、部屋割りはコチラでさせて頂きました」と、アルベルト様は個室へご案内して、後は、代官のお付きの方・ギルバート商会・護衛の方と、各客室へご案内しました。「各客室には、クローゼットがありますので、個人様のお荷物はソチラへお願いします」と、普段は無いクローゼットを指を差して紹介。「それと…」と、皆様に聞こえるように前フリをしてから、護衛リーダーのクーガさんに、「料理の準備が整う前に、温泉へどうぞ」と勧め、「温泉は3カ所ありますが、1カ所はアルベルト様専用にさせて頂きましたが、よろしかったでしょうか?」と、代官のアルベルト様専用の貸切露天風呂も忘れずに提案しておく。 ちなみに、アルベルト様専用の貸切露天風呂は、ドでかい五右衛門風呂です(流石は大神様♪)。 もちろん温泉も宿泊者に対応して、小さな滝がある大露天風呂が2つ(本来は男湯と女湯のハズ…ですよね?)。 各々が客室のクローゼットに荷物を片付けるのを見届けてから、「軽装に着替えて頂きましたら、温泉へとご案内させて頂きます」と、軽装に着替えるように急かした。 脱衣室を案内して、「棚にあるカゴに各々の軽装を入れ、風呂上がりの後はコチラのバスタオルを必ずご使用下さい」と説明しましたら、皆様すっぽんぽんで、いざ大露天風呂へ(オープゥーンーッ)! 濛々と立ち昇る湯気と、広々とした大露天風呂に、温泉を初めて見た男達からは、「ヒャッハーッ!」などの奇声をあげながら、我先に飛び込む飛び込む(しまった!「体を先に洗ってから」って、説明するのを忘れてた!)。




