教会生活の変化
「研究疲れたぁ」
六年くらい研究に捧げたあげく、この世界と魔法についてよく分かるようになった。
これから魔術改良研究を減少することにしよう。今からは必要次第に研究をする。
この世界へ写されてから研究三昧で、超面白かったんだけど、もういい。頭が魔術でいっぱいいっぱいだ。目を閉じても魔術関係のことが見えるくらいんだ。
まあぁ。まだ退屈ではないんだけど、他のこともしたいよ。
もっともしたいのは魔術ではない。それはもちろん、輝かしい革命をこの世界に導くのだ。
その革命は……
「ここにいたなヤグアラウナ。起きろよ。血の槽の中央に砂を注ぎ、この子達に作り魔法を教えろ」
寝てないよ、バカ。
遠くから聞こえたやつがついに教室に入った。やつの態度を受けるはずがないが、後ろについてくる娘達に魔法を少し教えたい気分になった。こやつに任せたらかわいそうだからね。
この世界へ写されてから大体何もなかった。子供として最小限したら大人達に十分だった。まだ選択肢があたしに押されたわけではない。
でも、これからそれが変わるだろ。
ちょうどいい時だ。あたしのしたことでどうなるのか。ワクワクする。
いつものように教室で寝る振りをしているあたしがゆっくりと頭を上げる。やつの後ろに十人くらいの女の子が階段を降りると目に入る。
教会で魔エネルギーを捧げるための服を着てる女子達は質素な服から、飾りの多い服の女子もいる。赤いの飾りのある服を着てる女子も多い。全員今年十歳になる女の子だ。
十歳になった子供は魔エネルギーを捧げないといけないが、その代わりに食べ物も稼ぐ。公平な交換じゃないけどね。人々の魔エネルギーを絞るとしてしか見えない。
「全員、この砲弾を吟味しなさい。隅々までよく分かるように。そして、砲弾を思いままに作り直しなさい」
そう言って、最も近いの貧しく見える女の子に砲弾を渡した。十キロほどの砲弾を受け取った女の子はまさに落ちるところだったが、隣の子に助けられて無事に済んだ。
やつめぇ。
砲弾が受け取られたかどうか確認もせずやつが出た。
本当にあたしがここにいるのが正しい判断だったね。やつに任せるのが可愛そう過ぎる。
では、教え子に教えよう。
子達が砲弾を吟味する間にあたしは椅子から立って教室の中央まで降り、隣りにある白砂と砂利を取りにいく。白砂と言っても、近づくと粒が彩りだと分かる。その砂の塊に落ちた箱を手に取って、砂と砂利を入れる。
箱に入れる砂は前もって加工された。加工の過程は砂をたくさんの大きさで篩いに掛けて、正しい割合で混ざれる。加工された砂で土魔術師でなくても効率よく砂を石に固められる。
箱を手に教室の中央の深い窪みへ歩む。窪みを囲いように隔てた距離に浅い凹みがあって、他の浅い凹みで中央と繋がってる。もちろん、その全部が血で充満した。血が全色の導体だから、浅い周りに手を乗せたら深い窪みに注いだ砂を魔法で操れる。
今朝教会全部掃除したから、中に何かないか確認もせずに箱の砂などを全部窪みに丁寧に注ぐ。砂を秤で量らなくても、あたしの感知魔術でこの量がいいと分かる。
圧縮もせずに加工された砂だけで固体を作るのは魔エネルギーの無駄遣いだけだが、やつは自分の利益のためなら他人の動力を無駄使うのは同然だ。
子供が簡単に出来るものかよ。
むかつく。
すぐに終わったら子達へ歩んで笑顔で手を掲げて、砲弾を渡されてもらった。
身体強化を役に立って、受け取った砲弾を投げた。綺麗に弧を宙に通る砲弾が天井に接触する前に砂の塊へ落ちた。ザーッと砂に落ちた砲弾の先端が砂に埋まれた。
「「おお」」
関心された女子達が一緒に感嘆を口に出した。
まあ。実は魔術も使用したからそんなに難しくなかったけどね。
「では皆さん、今日は魔法で砂を結合して個体の何かを作るの練習だ。先ずは魔法がかけるようには腕輪と手袋などを外そうね」
人は魔術が書いた所に触ったら、不意に発動することができる。だから、魔法を発動しないなどと書いた腕輪とか、靴とかを使うことで体を守って、魔術を発動せずに日常を生きる。
皆が手袋と腕輪に加えて指輪などの魔法防止を外し、隣の席に置く。各腕を覆うの飾れた皮革も外された。
服にも魔術を発動しないように書くことがある。生徒たちのように各腕と上半身の半分を覆うの飾れた皮革を外さないといけないんだ。靴とお腹以下の服にも魔法防止が施されたが、今回の腕にしか通らない意志を差し支えないからそのままで残した。
皆と同じようにあたしが皮革の二枚を腰に巻いて、腕輪も外す。最後のは必要じゃないけど、そうしたほうが疑われない。
「魔法を書けるために体から意志と魔力が必要だ。全員はもうそれを操れる?」
意志と魔力より意志と魔エネルギーのほうが分かりやすいだからそうとして考える。
皆を順番に眺めると全員が頷いだから進も〜。
「では、あたしのように手を血に乗せてください」
と言って、あたしが浅い凹みの前に跪く。あたしは腕手を血に乗せ、皆を目配りで同じように促す。
あたしの外套の袖が前腕の中央にしか届かないから、血に接着せずに終わる。
子達が同じようにあたしの両方にそうする。彼女達がこんなことを今までしなかったとしても見たことがあるはずだな。この世界で魔エネルギーで物を作りかえるのが普通だから。
では、十歳未満の子供は魔エネルギーを大分に消費するのは禁止だが、家族と一緒に数秒ですることはあるはずだね。
始めよう。
やつがいない間に思うままに進めるつもりだ。
「魔法を始めるよ」
皆が手をちゃんと血に乗せたことを確認してからそう言う。皆がこちらへ向いて少し不安そうであっても頷いてくる。それはそうだな。
魔法を発動するには最初に何をするかを想像して、意志に印象をかかる必要がある。意志と魔エネルギーは似たようなものだが、魔エネルギーがエネルギーを魔法に与えるのように、意志が魔法の手順だ。両方とも不可欠なんだ。
今回したいのは魔法で砂を動き、思い浮かんだ形で砂を融合することだ。あたしの意志が窪みに繋がっていたことを察知して、皆を促す。
「では、あたしの意志に集中して、それに自分の意志を乗ってね」
徐々に皆が自分の意志を血に注ぐ。それがあたしの意志と混ざって、全員で感じられるようになる。
皆から不安の感じを感じたから、あたしの意志を主張する。最初は砂と血を動ける意志だが、あたしの平気さも伝えたことで皆も緩みかけた。
皆の意志がよくあたしの意志に合わせることにはそんなに時間がかからなかった。
緩んだ皆の意志を感じたら、ちゃんと魔法を開始しよう。
「魔力が要求されたら自分の魔力も注げてね」
「「はい」」
「皆で作ろうとする物は皆さんにも想像してもらう。皆と統一するにはあたしが例を想像し、皆に見せる。それに集中してみてね。最初には砂の動きをあたしに任せよう」
魔法の対象である砂は目を閉じても、服で目を覆っても参加する者にはまだ見える。参加しない者にも目を閉じたら、服で目を覆ったら見えなくなっても壁越しくらいは見える。そのために魔法の現象が見える範囲を小さいにする。今はあたし達の距離までに見えるようにした。
この魔法の性質ではたくさんのことができるんだろね。
まだ思いついてなかった可能性もないかな。魔法研究に没頭するのは遠慮したいと思ってったんだけど、流石に、新しい技術などは楽しい。
とにかく。手前の魔法に集中しないとだめだな。
皆の意志を把握して、あたしの望み通りにさせてもらう。それはつまり、砂を思い浮かんだ形にして融合させる。
皆の分け合えた想像に少しずつ節介しかける。目指す結果がしたい通りになるように皆の想像を変えるのが必須だし。
皆の思い浮かぶ映像を破って、もっと望ましい形に変える。この砲弾が怪物に向かず、人間に撃たれる可能性が高いことも考えて、最終的に得られる物を改良する。
節介を始めた時に不安だった子達の顔がますますと楽しいものに変わる。間もなくクスっとも笑いかけた。
間もなく皆が砲弾の形を完全に忘れた。
こんな衝撃的なものを皆で作ったら、あたしの生活も退屈にならないかもね。
どうなるかな。
これから、分け合えた映像の維持方法と砂の動き方を皆に例を見せて、あたしのしたようにしてもらって、楽しい時間を過ごした。
そんな長い時間の間に目配りと微笑みをしたり、感情を意志通りに分け合ったりして一言がなかっても他人をよく知り合った気がする。
「終わった。手を上げていいよ」
皆が手を血から離れて立つ。長い間に跪いたから、体を久しぶりに動かすことと今の起こったことの話で周りが騒々しくなる。魔法を終えたあたしもすぐに立って体を少し動く。
「よく出来たね、皆」
「ヤはすげーな」
「そう。あたしは全然できなかった」
「父さんは本を持ってもそんなに早くできないと思うけど。ヤは本なしでそんなに早くできるなんて」
「やあぁ。あたしも本を持ってるよ。だからこそこんなに早くできる」
実は|魔算機「コンピューター」|を持つから本を遥かに上回るものだ。
では、魔術としては石板などでこの石板を球体にしてと書かれたら魔術に触るとそれが発動し、人の意志が石板を球体に変換しようとする。でも、そんなことは意志と魔エネルギーの無駄遣いだけだ。いい指示がないからね。
本の場合では本に書いた魔術だけではなくて、どうしたらいい球体が出来るの情報とか、したい物の大きさと位置が書かれて、物差しもあるから魔術の効率が上がる。したい物の小さな例を本に隠すこともあると思う。
でも、あたしの魔算機はそんなことの他に魔術中の物事の位置情報などが一秒で千万階魔算機に書かれたり、魔術からの対象への指示がどんな部分にでもきちんと説明される。魔算機に時計があるこそそんなことが出来る。これ全部で意志と魔エネルギーの消費が大分減るのだ。
あたしの魔算機を作るには数年がかかったとしても甲斐があった。
「見たいの」
「うんうん」
「「私も」」
いい本は高い能力とか、繋がりの多い家庭とかの証だね。社会的な人間達が見たいのは当然だ。
「それは見せないんだけど、結果を見ようか」
あたしの本を見せるなんかできないね。違ったものだから敵に新しい技術になるかもしれない。だから、授業の続きを促した。
「「「はああい」」」
快い返事にあたしが血の円の中に踏んで、窪みとその周りから作品を取る。期待に満ちた二十数目が血から上げられた物に集中している。丁寧にそれを扱って皆に戻る。
「綺麗」
「ほんとうにできた」
子達の声が感動をよく示す。
本当によくできたね。かかった時間の半分くらいは皆と分け合った映像でたくさん試し、最終的に最も反応がいいこれを皆に一つずつ作った。
皆よく頑張った。
一つ目の作品を取ると書いた名前通りに新しい持ち主に手渡す。
「ありがとう」
「ありがと」
「「「ありがとう」」」
皆のありがとうって笑顔で返す。
皆が嬉しいとあたしも嬉しい極まりない。この世界へ写されてから始めての同い年の友達だね。
では、必須不可欠の授業はここまでだったけど、あたしの続きも追加しよう。
「皮革?」
そんなに疑わそうにあたしを見なくてもいいよ。この使い方があって。
「どう?」
「綺麗過ぎる」
「可愛い」
あたしが魔術で一瞬で作った作品を見せると皆興味深いね。
「皆もしていいよ。たくさんの色があるからどうぞ」
「「うああ」」
自由にできないことだから皆喜んでる。
「どうしてヤはそんなに多い皮革を持っているか」
「使い機会があれば持ったほうがいいだろ。今回のように」
全部の理由ではないが、この答えでよしとしよう。
「ヤはいつもそんなことを作るね」
「いいことに思いついたら、かな」
もうすこしわいわいが続くけど、その楽しい時間もすぐに終わることになった。
「娘がここに居ますよ。授業はもう終わるかもしれない」
教室へ戻ったやつと女子達の親達だ。もう二時間くらいだね。心配せずにいるはずはない。
がっかりだけど。
皆も表情からしてそう思うね。それにしても皆は親に戻って、作った物を見せた。
「母さん。見て見て。人形だ。かわいいね」
「大きいじゃないか。重くない?」
「ううん」
「変わった人形じゃん」
[おお、軽い]
「砂でできても体は自由に動けるよ。見て」
「人みたい」
それはそうだな。この世界で人形があっても、関節付きの人形はまだなさそうだ。すくなくとも、この辺りに。
そうだな。この辺りに芸術家が少ないかもしれない。
多分だけど、大怪物の襲撃に死んだか?あたしが産まれた町は輸送に重要だったことくらいは分かってる。盛んだ町だったからこそ、芸術家が多くいてもおかしくはない。安く運送するにもいい機会だ。
ならば、今ほぼ全員いなくなったね。
それとも。二百年の歴史くらいの人間云々の世界に発明されてないだけだな。
まあいい。今あるから、すぐに世界全部に拡張するはずだ。
そこまで考えて、今あたしの前に拡張する会話へ集中を戻す。
「いい服じゃないか?どうして皮革を」
「ヤちゃんが持った皮革であたし達が服を作った」
「ヤが教えた」
「髪もかわいいね」
女子達が親に自慢げに自分の作った服を見せる。
「皮革をあげてもいいか」
と一人の母親が尋ねてきた。
「あたしは少しの皮革を持つから、いいよ」
「君がこんな素晴らしい人形を作ったね。わしに十数を作ってくれないか。一枚を払う。どうですか」
とあたしの発言に父親の一人があたしに提案した。
えっと、値段が低いよ。
利益と思案代金も考えて、その十倍を簡単に超える。
それに加えて人形に写し防止が施された。二日の内に人形が写されても、その時まであたしが他の商人にたくさん作ったら、数日くらいは市場を独占できる。そうしたらあたしが少なくとも数十黒貨を手に入れることができるかもしれない。
輝かしい革命を始めるに必要資本の一割の一割が手にいられそうだね。
いいな。
ただ先ほどから計画を始めようと思ったのに、もうそんな金が計画の外から手に入れそうだなんて。
文句はないよ。
それに、この男の声は聞いたことがある。仕事で教会に来たことが多い彼と組み合わせたら、きっとあたしの輝かしい革命ための計画ももう少し上手く行くよ。
えっと。
「百」
計画が順調に進むために黒貨百枚を求めて、あたしが微笑みを浮かぶ。
あたしの発言をちゃんと分かるには一瞬がかかった彼は目を大きく開いてから、すぐに笑ってきた。
「ははは。笑ってすまんだけど、二黒貨ならばまだしも、百黒貨はああはは、無理だよ」
「人形に写し防止を施したから早く戻ってこないと他人に売るよ」
この世界では作った物を簡単に写すことができる。たとえば、あたし達が作った人形と砂を血に沈んで、写すことを意志に込めると砂を人形にすることができる。魔法防止と写し防止がなければ、ね。
魔法が発動される時に、意志が活躍する範囲に何か魔術が書かれたら、それを解読しようとする。解読ができたら、魔法が書いた物をするようになる。解読ができない場合、もっとの意志を求めて、意志切れまでに解読に勤める。
人同士の戦争の中で相手の血の槽を狙って、数多く小さな書いた石盤を落とすことは昔に起こったことだと本の中で見た。
でも、地雷の榴散弾になる部分に、魔法を発動しないよと知ってると知らない言語で書いたらそれ以上便利かもね。
ううんん。
無残すぎ。現実に帰りとしよう。
「どこからそんなことを覚えたか」
「本とか、人がそれについて話すこともあってね」
それに研究も大分したんだ。見たことない方法も覚えたくらいよ。
でも、それを言う必要はない。商人が写しを試したら直ぐに分かるからだ。
「本当に写し防止が施された場合、間もなく戻る。他人に売るなよ」
踵を返し去った彼の後ろに娘が速い足で付いていった。
あたしの写し防止が発動した時に計画も上手く進むね。
多分。
他の親子も去っていたから、まだ教室の外に生徒がいない内に素早く食堂に行った。
食堂の食卓に座り、人が来るまでに人形の売りについて計算する。そのために外套の下に着てる服の隠しから魔石板を取る。
魔石板の表面が黒い石で出来て、画面が血とそれに浸した緑と青の皮革だ。でも画面が石の中に埋まれるから、使う時にあたしにしか見えないようにした。
椅子の下に足を揺れる間に人形の製造作譜にも目を通って、そしてその内に人が現われ始まった。誰かがあたしまで来る前に丁寧に魔石板をまた隠した。
もうこの世界にある技術であっても一般の物じゃないんだから、隠したほうがいいね。
食堂に入ったのは授業にいた娘達と違って貧乏じゃない数十人くらいの男子達だ。女の子と貧乏人の男の子向けの授業もあるが、一年に数日しかない。大体は魔法関係の必須最低限を教えるための授業だ。
さらに娘たちと違ってこんな連中は制服を着てる。一人の腕巻きの色はどうでもいいけどね。赤じゃなかったら。
そんなことを考えて、間もなくあたしの食卓にも人が着いた。
「寝坊ちゃんが寝ないなんて珍しいな。食べたか」
「あ。忘れちゃった」
隣に座って話しかけたのは十五歳くらいの赤い肌に白い髪の男子だ。この世界へ写される前のあたしより少し若く見える。彼に加えて彼の友達数人も座ってきた。
授業で寝る振りをしている時に人の話を聞くことがよくあるから、この連中を少し知ってる。大体が兵士の子だな。
「「ははは」」
「どうしたら忘れるの?」
男子達が笑って、あたしの前に座った男子が尋ねた。
「たくさんのことについて考えてた」
そう言いながらあたしが小さな肉の塊を口に投げる。
肉と言うけど数分後に消えるガムのような物で、この肉は味がなしと等しいだ。
不味い肉よりいいけどね。
「寝坊ちゃんが起きた時でも夢を見たか」
「「ははは」」
みんな元気だね。
「もちろんよ。夢を見ない人は間抜けだ」
「「ははは」」
笑いが続くね。
「で、君の名前は何ですか?ヤと聞いたことがあるけど」
「ヤグアラウナだよ。よろしく」
「ああ。そうだったか。おれはアヴァレ。よろしく」
アバレに続いて、他の男子も挨拶してくれた。
全部覚えるわけじゃないんだけどよ。
「持っていいか」
「うん」
アバレが人形を見たかったからあたしが頷いた。
「違った人形だだな、ヤグアラウナ」
「ね」
と頷きながらあたしが笑顔でアバレに返事する。
「教会の物かな?」
他の男子が尋ねてきた。
「違うよ。女の子の授業で皆と一緒に作ったの」
「女の子の授業でそんな事を作るか」
訝しげにそう言ったのは他の男子だ。
「砲弾を作ったら、やつが売るだろ。だから、人形を作った」
「やつなら、そうしたな」
「「そうそう」」
道理でやつの悪評は皆よく知ってるね。知らないはずがない。
「でも、あいつがそれを許したか?そうだとは思えない」
他の男子があたしと同意して、男子の一人が尋ねて来た。
「やつが参加しなかったね」
「では、誰が女の子を教えたんだ?」
そんなに多い教師はない。それにやつが他の教師を自分の代わりに行かせたのも思い難い。だって、やつが他の教師といい関係を持たないだろ。
「もちろん、あたしだった。授業に参加したことがあったからやつに任せられた」
「もうそんなによく魔法出来るか」
お前が思う範囲を遥かに超えるんだよ。
「やつが構わんだけだったと思うよぉ」
あたしの返事に大半が納得の顔で頷く。
やつめぇ。
「じゃあ、これが写し?」
まだ人形を手に、アヴァレがあたしに向かって尋ねてきた。
「いいえ、皆で思ったままに作った」
今は、納得が行かない顔で皆が見つめてきた。隣の食卓の人も。
「俺の妹がその授業に参加したはずだけど、一日目にそんなことを最初から出来るなんて」
「思い浮かんだ映像をみんなに細かく、同じく想像させてもらっただけだよ。皆が人形に引かれたことで集中力が高かった」
欲しい物の映像を思い浮かべ、血通りに他人と繋がってることもあったから、その映像を皆に見せて分け合えた。
普通は映像を皆の頭で固めるために皆がもう知ってる物の映像を分け合うが、あたし達のように数人で映像を最初から作るのは普通じゃない。この世界にないものでもないが、確実の普通の方法と違って難しい。
「何の具体的な例もなく他人と考えることを一統することが出来るなんて、聞いたことがない」
「普通じゃないか?昔に使われた方法だと読んだことがあるんだけど」
効率が低くて時間がかかると聞いたが、今したからそんなに悪くないと思った。
多分想像力の高い子供同士だからかな。
でもぉ。あたしの魔算機などのおかげでうまく行ったなら昔と違う結果になったかもね。
どうかな。
数人で魔法をする場合には参加者全員が知っている物を作るのが一般的の方法になったのはいい発展だっただろ。数人で物の映像を最初から作る方法は便利な時があっても、使われる機会がめったになくて使われなくなった可能背もある。
今その方法を学ばないのは同然かもしれない。
真面目に返事したら、隣から聞いた教師が軽く頷く一方、数生徒が何を考えればいいか迷っている。
正しいであっても、本当にあたしのような子供がそれを知っているかと学生が思い迷ってるかな。
「何も知らない子供がそんなことをできるかよ」
喧嘩を売りに着たか。
怒った声で、教師見習いの生徒が自分を超えるあたしを恐れて、せめてきたんだ。
かも。
このあほを止めようとした人もいたが、あたしがすぐに返事をする。
「自分で試していいよ。できればね。ぷっぷっぷっ」
と彼を嘲う。
他人を蔑ろにするつもりだったら、ちゃんっとしてよ。その上に、相手を無視する必要もある。
「でね、この人形の手足は人間のように動けるよ。見て見て」
と話題をアヴァレに戻る。
アヴァレはあたしが無視する教師見習いを不安そうに覗いた後、あたしの人形を見ることにした。
でも、無視されてることを受け取らずに、教師見習いがこちらへ来た。
「何を言ったんだかあ」
無視し続けたほうがいい。バカと話すことはバカだから。
「腕がこの動きをできて、肩もこの回転ができる。でも、これは人ができない動きだね。ふふ」
楽しく説明し続ける間に教師見習いがあたしの傍についた。
「俺を無視するかよ。その人形を渡せ。本当の持ち主が分かるまでにこの俺が持つ。泥棒」
怒った態度で教師見習いがあたしの人形を取ろうとしたんだけど、そんな発言は無視できない。
「やあああああああああ。どろぼうだあああああ」
あたしの高い子供の声を最大限に生かしながら食卓を潜って走る。
騒ぎを起こしたら全員の注目がこちらへ向かった。
教師見習いを粉末することもできたんだけど、こんな多くの人の前では止めていこう。
次の食卓を上って、また次の食卓まで飛んでいく。
「どろぼうめえええええ」
もう一度叫ぶ。
それとともに手にある人形を投げるように構える。
「「「やめてええ」」」
食堂がその時に爆発音のような狂暴になる。
あたしの近くにある人が寄せてきて、叫びながらやめようとしてきた。そしてあたしの前にいる人が射線から逃げようとする。
身体強化の動きをこなせる男子は間もなく食堂から飛んでいった。
それはそうだな。身体強化だけじゃなくて、一、二秒の間に魔エネルギーを人形に込めたら、銃弾の運動エネルギーくらいは子供であるあたしでも人形に与えて撃てる。この込んだ食堂では死傷者が出ないほうがおかしい状態だ。
そのため、どんな時でも撃たないように全員が意志を無駄遣いにするようにされ、魔エネルギーも最小限しか持たないようになる。
だって、魔法で撃つことができなくても意志の費用が超低い身体強化で投げられるはずだ。
それをよく分かってるここの皆は躊躇いもなく逃げたか、あたしを止めようとした。
一人を除いてね。
あたしが何かを起こる前にアヴァレが教師見習いを蹴って、食堂の外へ飛ばさせた。
あたしが殴りたかったのにいぃ。
まあ、少なくともこれであたしが何もせずに済んだ。後に誰かが攻めてきたら、攻め返せばいいだけだ。
では、見習いが見えなくなったから手を降りる。
「危険だったよ、寝坊ちゃん」
「マジで死ぬと思ったあ」
「身体強化では何とかできたと思うが、逃げたほうが安全だなー」
様々なことを言いながら人々が元に戻る。
口を尖らせたあたしも戻る。
「危なかった。魔法を発動したら誰かを殺すことになったかもよ」
座る前に心配そうなアヴァレに咎められた。
「人形を手放すつもりはなかったの。壊れてほしくない。それに、あの男が死んだか」
「他の教師に彼を空いた部屋へ運んでもらった。よくできたな、アヴァレ。判断が良かった。それに行こうぞ、ヤグアラウナ」
見習いが殴られた方から来た歴史の教師があたし達に説明して、あたしをここから連れて行った。騒ぎが収まった直後に彼の声が外からでもあたしの耳に入ったから、なぜここに来たのか分かる。他人に言わないほうがいいから、文句なくついて行く。
「またね、アヴァレ。皆も」
心配そうにこちらを見ているアヴァレにそう笑顔で言って、去って行く。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
この小説の世界と社会を計算するには前の二年以上趣味で働いたことでついに出版できるようにまりました。だから皆の評価とブークマークなどを頂くと嬉しいです。
またね。