プロローグ
「だからこそ、魔力の源を必要な量にしないと必要以上の魔力が費やされる。でも、必要な魔力の量はどのくらいにしたらいいか?当たらない砲弾の数だけではなく、通りぬいたら通りぬくに必要最小限以上の魔力も無駄遣いだ。では、君達にそれについての石板を準備した。明後日まで読んで、練習問題をしましょう」
「「はああい」」
数学の先生の授業が終わると生徒全員が先生の机から石板を拾いに行って、去っていたのを教室の裏からあたしが覗いた。
今日の授業では新しい情報を聞いて、先生が準備した石板も面白そうだ。
最後の生徒が外に踏んだ時にあたしも立って、先生の机までぴょんぴょんと行った。
「あたしも石板の一枚をください」
あたしがそう幼い声で言いながら、手を伸ばした。
「ヤも読みたいか。どうぞ」
あたしの小さな手の上に余る石板だけど紙くらい薄い。それに、面が白いなのに、中身が暗い色で出来てる。
中身が見える理由は文字を書くように表面が剥がれて、あそこにあった白い砂岩が取られた。
この世界の光の概要などが地球と違って、陰は存在しない。そうじゃなかったら、書くために粘土板のようにただ表面を歪むことで影と光度の違いだけで十分文字が読めた。
この書き方のように地球と違いことが多いな。
とにかく、先生を見れば彼が元気そうにこちらを眺める。
「四歳もないのによく頑張るね」
あたしのまだ幼い人生に数少ない面白いことだから、興味深いだけだ。世界を分かるのはどんな世界でも楽しいだろ。
先生のそんな言葉にあたしが目を彷徨って、飾った数色の石で出来てる机の上に乗せた石板に目が釘付けになった。
「うわ、飛行船についてもある〜」
あたしが見た石板に飛行船が出番した。
「おお。よく分かったな。出た生徒達のには銃の魔力量と砲弾の重さについて教えるんだから、飛行船の運送とよく関わる」
そう言う先生は石板の一枚をあたしに渡してくれた。
「じゅうの出力が高ければ高くほど、運送が必要なほうだんが減る。そして逆の状況に加えて、ほうだんが大きすぎると飛行船の構造を作るのは難しくなりそうだな」
「前者はその通りけど、後者について聞いたことなかった。ヤは飛行船が大好きだね」
「はあい。読める?」
「もちろんよ」
嬉しそうにこちらを見る先生が力強く頷き、あたしも笑顔を浮かんだ。
「じゃあ、これも読みたいのかな。他の生徒達に作成した練習問題だ」
机に隠した石板のもう一枚を取り、渡してくれた。あたしが持つ二枚の石板を胸前に抱えて、新しい石板に目を走る。
「すごい。飛行船の航路の計算っていいれんしゅうになるね。みんなすごくうれしくなるよ」
「残念ながら、ヤ以外はそうじゃないと思うよ。ははは」
先生が笑う間にあたしが石板にあった問題の一つを読んだ。
「こんなにすごい先生がよくむくわれないときょうかいがほろんでもいいと思うよ。ああ、最初の問題が百みまんくらいだね」
数学の先生はいい人だな。教会がよく報われてくれないとあたしがするよ。
「教会についてそう言うのはだめよ。えっ。どうしてそのくらいだと分かるのか」
「えっと、高度が書かれてないからむししてもよしとして、まちが逆側にあるからどんな方向で行ってもいいだね。だから、八十より遠くて、八十に加えた三十の百十より近いから、このくらいの距離だろ?あ。ほかの生徒が来るからあたしがしょくどうへ行く。またね、先生」
「そんなに若いのにそこまで分かるんだな。じゃあ、また」
ため息をこぼす先生を背に残してあたしが教室を出た。
生徒が教室に入る前にあたしは廊下に出た。
左右に話し合い生徒達が騒いでるけど、行くしかないね。
「二人とも、今日も行こうかい?」
「惜しい。親父の仕事と手伝いしないといけないよ。手伝ってくる?」
「いやー。オレのほうが手伝ってよぉ。エルフ語の宿題が難しい」
「親父の仕事が自分の仕事になるからちゃんと頑張れよ。それに、エルフ語はそんなに変わらないから自分の言語をちゃんと学ぶが良い」
「「はあ〜」」
「まさかよ。魔術が停止したんだけど、魔術を再発動するには意志が足りないから移動魔術を渡してくれないか」
「また授業で寝ていたか」
「そっ、それより、腕輪を接触してくれよ」
「まあな」
普通の話題を聞きながら人混みを通る。
あたしが教室の裏に座ってるだけだからめったに見ないことだけど、地球にいた時のあたしと同じ年頃の男達は背が高い人だね。巨人みたい。
ぶつかられないように慎重に進み、突出のある連中の腕輪がこっちに来ないように気をつける。綺麗に塗られた壁画と人達の間を通りぬいたあげく、人のいない食堂に入った。
食堂も綺麗に神話と戦闘の絵で塗られてる。怪物に全色が使われてる一方、この国と町の色がよく人の服に使われる。
絵が動くみたいだね。
最初にこんなことを見た時に頭痛が来たよ。
そんなことを見る間に果実と肉の保存室に辿り着いた。生徒達がただ教室を代えるから誰もここに来なかった。
それは助かるんだね。だって、あたしには鍵はないよ。
魔錠を開くようにはあたしの腕輪に蓄えられる血を操ることになる。
血はこの世界の唯一と等しい液体の上に、どんな色の魔エネルギーでもが通れる。そのために超便利な物で貴重な物だ。一キロは一年の普通の給料くらいんだ。
あちこちから血を拾ったから、百ミリリットルくらいも持つようになった。そんなに多くないのに、今回の魔術に十分だ。
最初は魔術で血を細い糸の形にする。その血の糸の一端をあたしから二センチの距離をを保つようにし、それを自動的にするには魔術が腕輪に備えた手続きを従う。
そうしたら他の血の糸の先端を魔錠の中へ魔術で導く。これでは魔法防止の措置に血で接触しない限り問題はない。
魔法は二センチ以遠には利かないからだ。そのため、あたしの近くに二センチの隙があるから血の糸が魔法防止に接触しない限りに何の魔法防止の措置があってもあたしのかかった魔術に干渉できない。
魔法防止の措置と言っても、ただ戸の表面とか、鍵の表面とか、壁と床にも書いた魔術だ。その魔術は魔法をしないと書いた場合があって、分からない言語で書いた指示もある。わからない言語が使われたの場合では何が書いたかを分かるように自分の意志がなくなるまで消費されるから、あたしの魔術でも使えなくなる。
とにかく。間もなく魔錠の穴を潜った血の一端が鍵を物理的に開くと血を腕輪に戻す。
もちろん、血が直接的に鍵を開くには魔法防止と接触し、血が形を失うはずだ。そのために血の先端に物理的に持たれた固体物を使ったから魔法防止が関係ない。固体物は接触の時以外は血の中に浸し消えたけどね。
まあ。魔錠であっても、物理的に開けられるから甘い錠の設計だな。
あたしの部屋の魔錠もこの様にだったから分かるように解体し、あたしの設計の魔錠に更新した。
でもたしかに、魔法があるから、戸を潰すのもできるね。
うるさくであっても。
だって、魔術で戸に穴を切るだけでは魔法防止の措置があるからできない。そんな時点では壊すか、物理的に切るしかないね。
あたしの部屋の魔錠を変えるには物理的に切り抜いたけど、音が出るか時間がかかるかの選択をしなければ出来なかった。もちろん、あたしの部屋の魔錠は遅く掘ったから音が低かった。
とにかく。数キロの戸を身体強化も使わずに横へ滑る。
摩擦力が低いこの世界に三歳の子供でもそんな戸より重い戸を簡単に滑ることができるね。
とりあえず、果実の捌くための台の近くにある果実の一つを取り、捌き台に置く前に血を魔術で流して砂とゴミなどを片付く。
少量の血なのに広い表面を覆うまで血を広がす。床と壁に血を魔術で流したら魔術が魔法防止に停止されたことがあっても、魔術を使うための捌き台で魔法防止がなくて働くことになった。
掃除を終えると血を腕輪に吸い戻す。ゴミなどは途中で落としただけだね。あたしの仕事じゃないんだから、こんな教会を助かるはずがまったくないよ。
もともとこの世界には塵から得られる病気などがなくて、大丈夫だった。ただ、砂などの塵を片付けたほうがあたしの研究にいいんだ。
では、あたしも清潔しよう。
自分を清潔するには早い打ちだ。ただあたしの肌の外にある塵を一点に流すのだ。普通は服にも魔法防止があるけどあたしの魔法防止を漢字で書いたからあたしに利かないものだ。
へへ。
あたしの肌を這う砂の粒などはいつものようにくすぐったい。服を避けるために肌に這うようにしたが、後にそれを変えようかな……
間もなくあたしの指し指の先に結合した小さな塵の球体を魔術でこれから放つ。
普通は何かを魔法で動くとか放つなんてには激しい意志の消費のおかげで三日に二回しか出来ないんだ。
もちろん、その限界を超えるための術もある。
例えば、魔法で三次元の動きを始めるじゃなくて、一次元の動きだけ始めると三日に六回が出来るようになる。銃でよく使われる術だ。だって、三倍も撃てるんだね。
でも、意志の消費が超高いの理由は魔法で何かを動くではなく、移動魔法の発動が理由だ。
だから、起きた時から寝る時まで移動魔術の一つを維持したら一日中で他の移動魔術を只で始められる。何かを動けるには意志がまだ必要だけど、それもほぼ只だから意志じゃなくて魔エネルギーが限界になることが多い。
この教会と学校の連中は腕輪にある風を吹く魔術を維持するのだ。魔エネルギーの回路で抵抗器をもって一日に数ジュールしか消費しないから安く魔法を維持できる。
連中の腕輪に数突出があって、それが魔術と抵抗器などを持って出力を制御するのだ。
あたしの場合は時計を使うんだけど。
時間を示すだけじゃなくて、時計があれば他のたくさんのこともできるようになるんだよ。
とにかく。あたしが小さいから身体強化を使うことで捌き台に飛んで、座ると同時に果実をあたしの前に置く。
この一色の緑の果実はバスケットボールより確かに大きくて、重量は十五キロくらい。一つの果実だけで一人の二ヶ月に足りるから各果実の値段が五黒貨になる。一年ための果実は一年の普通の給料くらいだから高いんだね。肉のほうが安いけど、まずいことも多いから食べたくはないよ。
では、今は数日前に出来上がった魔術を試しにきたんだ。あたしの取った果実はこの部屋に保たれる他の千個くらいの果実とそっくりだから、どっちを取ってもいいはずだから始めよう。
《果実を純粋する過程の研究。果実捌きの実験、その一》
今の実験では果実にある混ざり物を魔術で取れるかどうか試しに来た。他の方法もあるが、全員が使えるように後にする。
果実とか混ざり物とか、皮革と他の生き物から出た材料の大体も一年後に崩壊する。それを停止できるのは一年に一回で物事の同じ色の魔エネルギーをその物に少し通したら十分だ。
まだ生きているものには魔エネルギーが常に通るから崩壊が起こらないけど、他の過程も起こる可能性があるから詳細はまだ不明のだ。
さらに研究しないといけないんだね。
とにかく、普通は果実を部屋に置いて、一年の内に果実に少しの果実の緑色の魔エネルギーを通ることで一年後に果実がまだ存在するのに果実の中の違う色の混ざり物が崩壊する。
肉にもこの過程の少し違う過程が通るが、人には食事がないと死ぬから美味しいかどうかわからないの肉をこの過程で美味しくするのはだめだ。あたしの他の魔術では一年を待たずに、すぐに美味しくできるんだから死ぬ恐れがないけどね。
で。実験を開始するに果実に手を触って意志と適切な魔エネルギーを遅く流し込む。それに伴って、魔法で情報も集める。
果実に入れる間エネルギーの普通と違った流れを感じながらすぐに入れて終わる。
微量の魔エネルギーを込めた時に果実の体積が少し増えた。重量は前と同じだけで、密度が減るんだけだ。そして、込まれた魔エネルギーを燃料として、他のことをするための意志を果実に流し込む。
これで魔術を始める。
魔術で穴と切れが果実の表面に現われ、そして、そこから多くの小さな彩り破片が出てきた。
外に出た破片が果実の表面を伝いながら一点に集めていく。
「えええぇ」
仮設通りに起こらなかった現象に驚いた。
複雑に切れた果実が元通りに戻り、小さな破片達が隣に結合する。
まだ果実と接触のままで隣に他の球体になっている彩りの破片を見もせずに長く眺めた。
どう考えてもあたしの仮説が悪かったね。
「……あああ」
分かった。作譜を確認する必要もあるけど、おそらく前に考えた他の仮説が解説だと思う。
密度と密度の変化にしたがって破片の整理をするように魔術を作製したんだ。結局小さな彩の球体と大きな純粋な果実の二個の球体が残ったから魔術がよく働いたと思う。
それに、混ざり物の小さな球体と混ざり物のない果実の位置からして同じ密度の物で出来て、果実と違って密度の変化もなかったと思う。何かあったら整理した魔術が小さな球体の位置を他にしたはずだから。
こちらに来た時に持った仮設が正しかったら、整理された破片が複数の一色の小さな球体になると思ったけど、確かに、この新しい仮説に基づいたら二つの球体っていう純粋な果実と彩りの小さな球体にしかならないね。
確認するためにあたしが魔石板を手に取る。今果実にかけた魔術から得られた情報が自動的に魔石板に保存されたから、画面に表すことにした。
数分の間に画面の赤い文字を慎重に読んだら、思った通りみたいんだ。
まあ、結果が違っても、これが輝かしい革命にいい貢献になる。
嬉しくならないはずはないよ。
じゃあ、もっとおいしい研究で続けよう。
研究の一部が違った結果を見せたとしても、推定したように最も大きいな球体は純粋の果実のはずだ。
台に載せた魔道具を手に取ると果実に接触し、発動する。魔道具に意志と魔エネルギーが叩き込まれると意志が魔道具に書かれた指示を従って魔エネルギーをエネルギーの源として消費する。
そうしたら、果実にいくつかの粒の大きさの六角形が表面から二センチ以下まで切られた。あたしがそんな粒を手に注いで、全部ぶを口に運ぶ。
おいしい。
いくら食ってもただの純粋な果実の味がする。
この味って、果実を食うたびに味わうことだ。彩の小さな破片を除いたおかげで美味しさしか残らない。
純粋な果実の米の味がすごいな。
ふん、でも。実は果実から取れた小さな球体が全部まずいわけではないよ。少しを緑米っぽく粒に入れよう。
まずは小さな球体を取って、魔術であそこから最も大きな粉を取る。それを米に混ざると味わってみる。
うあっ。美味い。
その後に他の色の粉も試したら悪くないものしかなかった。
これ以上試したら不味いものも見つかるはずだからこれで停止しようよ。
でも、嬉しいよ。本当に。
米っぽくの果実だけじゃなくて、美味い味付を見つかったんだよ。今までより美味しくらる。
噛むまでに分からない味の肉よりいいんだ。
まずい料理だけで生きるなんて命と言ってよくないね。
そういえば、この世界へ写された理由としては革命についても言われたと覚えがある。
今まではその革命はあれだと思ったんだけど、まじか、味付などを広げるためだったのかな。
さすがに否とは言えない。あたしの力もそんなことに便利だからね……
まあいいよ。あれの革命を導くために味付の革命を果たせても大丈夫だ。
とにかく、魔石板通りに果実に関するの魔術の幾つかの文を変えたり、足したりすることになった。
そして、あたしの前の果実からもう少しの粒を切り取って、隣の小さな球体を隠しに入れる。後にもっと美味しい研究を続けようね。
粒をまた口へ運び、果実を元にあった形に戻す。
そうしたら、手を他の果実に触る。魔エネルギーと意志を込め、魔術が情報をあたしの魔石板に書いていく。
魔エネルギーを入れるには少しの時間がかかっても、これからはもう少し早くなる。
果実の中に魔エネルギーがあるから、手の一つをそのまま果実に触って続いて、他の手を他の果実に触ることで魔エネルギーが両方に平均に分け合える。そして、念を込めたら、一つ目の果実に残った魔エネルギーを最後に触った果実に渡し終えた。
それをたくさんの果実で繰り返し、他の果実から小さな彩りの味付の球体も取りながらいっぱいの果実の内容の構成の情報も手に入れた。あたしの小さな体と服を考えて、各隠しにテニスの玉があることがバレないといいね。
最終的に最後の果実に残った魔エネルギーをなくすように魔法で果実を浮揚させた。高度を保つだけならこの微量の魔エネルギーでも長く浮揚出来たが、高度を上げるに一センチくらいで魔エネルギーがなくなった。
長くしたい研究を思い出して果実から取った粒一本に魔エネルギーを注ぎ始める。果実をを魔術で上げなかったら、消費された魔エネルギーでこの粒を魔エネルギーでもっと早く満たせたけど、忘れちゃった。
粒を魔エネルギーで満たすには半時間がかかるだろ。だから、ここの全部を元通りに戻し、食堂へ戻る。
まだ誰もいない食堂の出入り口付近の席まで行ってから、読むことに没頭した。
飛行船に関する練習問題は大体航路と荷重についてね。幹通りの航路と幹から球体に行く航路の他に、球体に出入りするための砂利の変更についての問題もある。最後のは簡単の浮揚力の問題だけだ。
少しの練習問題を終えたら学生達がまた教室から出た。皆が暗い茶色の簡単外套に同じ色の羽織を着る。
その他に各腕に巻いた皮革もある。その皮革は魔法防止のためのもので、魔術の授業では一枚か両腕の二枚を外して腰に巻くことだ。一枚が少しの飾りがある外套の色のことで、他のは豪華に飾られた。
あたしのこの歳ではただの外套を着るけどね。
扉越しに数人見えて、生徒達が授業に戻る。それをどうでもいいとしてあたしは二枚の石板を読むことにした。砲弾の物流に関する情報だけじゃなくて使い方も説明されたから、面白かった。
読み終えたら粒に魔エネルギーがもうたっぷり満たされた。
これで次の研究を始める。
緑色の魔エネルギーで満たされた米の粒のな果実の粒が鉛筆くらいの大きさまで大きくなった。同時に密度が空気の密度よりも低くなったのも事実だ。
飛ばないように今まではあたしの腕と袖の間にあった粒を手に取る。
緑で、六角形だからまっさにぽっちゃりの鉛筆みたいんだ。それとも小さな飛行船みたい。
手で操ると確かに、浮揚力のおかげで飛びたがる。
粒の上に掌を置くと粒を握った他の手を放す。こうすると粒が浮揚力のおかげであたしの掌を押して上へ飛ぼうとする。
掌で粒を左右に動かして、上下にも促す。
楽しい。飛行船の玩具みたいんだ。
あたしが席から立って、食堂の中で飛行船のような粒を飛行船のようにあちこち動かす。
われを忘れて遊ぶと突然と粒があたしの掌を通り抜いた。
「飛行船ちゃん」
あたしが身体強化を使用して、天井付近まで飛び出す。
幸いなことに途中で飛行船をちゃんを取れた。
危なかった。
まだ空中にある間に誰もいないか確認するとあたしの落下を空中に魔術で止めて、丁寧に自分を降ろした。
本当に危なかったね、飛行船ちゃん。
だって。長くあたしから離れたら崩壊したから。
では、それが起こる前に始めようよ、飛行船ちゃん。
《果実の崩壊研究。果実の崩壊実験、その一》
粒をなくす前に直ぐに研究に入ることに決めて、粒から細長い一部を魔術で切る。その一部を手放すと天井へ浮揚する緑の破片を目で追う。
切った部分が早く天井まで飛んで、数秒の内に消えた。
うん。
生き物から出来た物は魔エネルギーが中に流しつづける。でも、その流れが止まると全部消えちゃうのようなことだ。普通は一年がかかるんだけど、飛行船になれる魔エネルギーに満たされた果実は七秒しか持たない。
あたしの手にある粒も、あたしが魔エネルギーを流しつづけるからこそまだ消えてないね。
では、対照実験が成功だった。魔石板で崩壊までの時間も計ったから、本物の実験を試そう。
《果実の崩壊実験、その二》
まずは、大きい粒からまた一つの部分を魔術で切る。そして、その部分を他の手に握る。さらに、あたしに接触しないように袖と隠しにあった他色の皮革で手を覆う。
普通の人ならば袖だけでいいんだ。だって、袖が違いいろだから人から何も出てなかった。だけど、あたしの力のために他の皮革が必要になったものだ。
何もしないとあたしの手に前のように消えた。
うん。思ったとおりだ。
《果実の崩壊実験、その三》
だから、もう一度同じようにする。でも、今回は切った部分の中へ感知の魔術をかけようとする。
あたしの袖とその外の皮革を使うことであたしから何の魔エネルギーでもが粒に流せないはずだ。ただあたしからの意志が粒に浸すように試す。つまり、この魔術に消費される魔エネルギーは粒の中の魔エネルギーだけだ。
もちろん、あたしの服には魔法防止もあるが、合言葉があって、漢字で書いたからあたしに利かないものにしたんだけどね。
始めたら確かに、あたしから果実の緑色の魔エネルギーがあたしの体から出ないと思おう。ただ意志が出る。
石板を他の手で確かめたら、粒の部分の体積も思ったとおりに減る。
これで、数秒待つと……
数分待つと……
果実が消えないな。
まあ、果実の中で消費された魔エネルギーが流された魔エネルギーのように働くだろ。つまり、その魔エネルギーの動きが崩壊を停止する。
うんん。
この魔術がそんなにたくさんの魔エネルギーを消費しないはずだけど。
では、消えない部分を手放すとそれが天井まで飛んで消えて、次の実験に行く。
《果実の崩壊実験、その四》
もう一部分を切って、前と同じようにする。唯一の違いは袖の外に他の色の皮革を使わない。
これで、袖に浸す魔エネルギーの色は袖の皮革の薄紫色だけだ。袖の外に他の色の皮革で塞がらないから外の周りにもその薄紫色の魔エネルギーと意志が魔法として浸せる。そして、魔術を発動したら袖の色の魔エネルギーが魔法のおかげで意志と一緒に違った色の粒の部分の中にでも入れる。
粒の部分の中にある果実の色の魔エネルギーが消費されたら体積が減少する。今かけてる魔術がそれを作譜に保存するから後に確認できる。
でも、綺麗だね。
緑色の果実とその色の魔エネルギーだけでは景色がそんなに変わらなかったが、今回は果実の緑と魔エネルギーの薄紫色の両方があるから色が変わった。
もう数分が経っても何も起こらないな。
本当に魔術だけで崩壊が塞がれるみたいんだな。
他の手で魔石板を確認すると今回は粒の部分の大きさが変えてなかった。つまり、中の間エネルギーが消費されてないんだ。確認したら、思ったとおりその三の実験の時に粒の中の魔エネルギーが消費されたが、果実を保つための最小限以下だ。
このこと、誰も知らないか?それとも、使える機会がなくて、数人しかが知らないかな?
前と同じように、握る粒の部分を手放すと新しい部分を切り取る。
では、最後のしたい研究を始めよう。
《果実の崩壊実験、その五》
今回は粒の部分を袖だけで覆った指で掴む。
これで袖の色の魔エネルギーを中に魔術をかけるけど、あたしの指から一センチ以遠の部分に魔術をかけない。色の変わったところとまだ元通りの緑の所があるから魔術の届く範囲は一目線で分かる。
数秒後にあたしから一センチ以遠にあった粒の部分が消えた。
これはあたしの仮説を強化する。
あたしの手に残った部分を手放すと終わりに行く。
《果実の崩壊実験、その六》
袖と皮革で覆ってる指でその五と同じする。
前回は魔法の現象を起こる意志と魔エネルギーがあたしの体から一センチまでにしか届かせなかったことにした。今回は意志だけが隙を超えた後に切った果実の部分全部に魔エネルギーと結合できるから切った部分の全部に行けるんだ。それなのに前と同じように感知の魔術を近くにしかかけないようにるから、前と同じように数秒後に遠い部分が消えた。
最後の両方は思ったとおりだ。つまり、魔術だけが崩壊を塞げて、中の魔エネルギーの流しは関係なかった。
最初に欲しかった崩壊の情報が手に入れたかどうか不明だけど、新しい知識が確実に手に入れた。輝き革命にいい貢献だ。
全部終わった直後にその五の作譜に集中したら、人が食堂に入ったことに全然気づいてなかった。
「聞こえないか?さっさと出て」
「わずらわれるものがでていいよ」
読み止めずにやつの宣言にあたしがそう答えたんだけど、彼は立腹したそうだ。
「上にいる者を無視するつもりか、ガキ」
叫んでくるやつを無視しつづけたら後ろから他の声が上げた。
「それにしなさい」
「はい、モルビシャバ様」
上の者に停止されたやつが丁寧に黙った。
最低。
一瞬目を石板から離して、やつに舌を悪戯っぽく示すと自分の手にある魔石板に視線を戻る。
石板を読んでないんだけどね。
実は、あたしの魔石板を先生から拾った石板の後ろに付いて、魔法の性質の一つのおかげで見えないはずのあたしの石板の画面はあたしにしか見えないようになった。
何を読みたくても他人にばれずに人前で読める。
「キサ。ぁ」
「君はここに住む孤児だな。お名前は?」
やつが何かを言おうとしたが、優しい声で話しかけたのは連中の中に最も偉そうなおっさんだった。
丁寧に話しかけてきたからあたしも同じようにした。
「ヤグアラウナです。よろしく」
「モルビシャバ様」
と連中がこちらへ来たモルビシャバを止めようとしたが、モルビシャバはあたしの目を直接見るように跪いた。
あっ。見ないでください。
「われはこの町のモルビシャバだ。われのことを知っているか」
簡単な質問だな。よく知ってるの。
「ちちがえらいだけでまちをさずかれたおろか者で、弱いものだって聞いたことがある。でもね。あたしにはいい人のように見えるんだけど」
「おまえ、何をモルビシャバニイぃ」
やつがひどい顔でまた来たんだけど、モルビシャバが一手の動きでそれを停止した。
モルビシャバの優しい目からしてそんな悪口に慣れたかもね。
「そんなことを言う人があったな。誰からそんなことを聞いたか教えてくれないか」
「生徒とか、おとなとか、たくさんの人だからよく覚えないんだけど、気にしなくていいの。ちちが誰であっても、モルビシャバがいい人ならそれでいいよ」
四歳くらいの体だから声が幼くて、あたしがこの世界へ写してからそんなに話さないからまだ遅口で言葉を紡ぐしかない。
でもたしかに、モルビシャバっていうのは町長って言う立場で、今の状況の責任を持つの一人だ。それなのに、親の癖にモルビシャバになった場合だったら励むくらいをしよう。
彼の階級が悪いのは当然だが、彼の顔が少し緩んだからいい判断だったとしよう。
「ヤグアラウナはいい子だな。この教会にいい立場を固めよう。どんな仕事がしたいか。教師か?この歳でもう読めるから悪くないよ。それとも本が欲しいかな」
あたしの持ってる石板を見て、そんなことを提案したんだ。
「なんだと」
「ありえない」
本は魔術師と猟師の魔術の本だ。学校に自分で昔から伝わってくる魔術を秘密な言語で書くのが普通で、効率よくたくさんの魔術を持つ。それに、ちゃんと使うために動物か人間の皮革で出来てる。
本を持つのは貴重な地位と力の証だ。
そんな下手物はいらないけどね。
「女なら掃除の仕事を任せよう」
モルビシャバの後ろからやつがうざい声でそう発言した。
やつがそんな機会を作ってくれて、無駄にしないようにあたしは髪一発も入れずに返事した。
「自分がへただと分かるなんて思えなかったよ。こんなきたないきょうかいをあたしにまかせて。こんな人達より、あたしはいい子だから」
汚いと言った時に食卓に指を通し、埃を見せた。
「おまえ」
やつと近くにいるこの教会の教会長があたしを睨んだけど、それを無視した。
そんな二人をモルビシャバが一目で制止をかけた。
まあ、彼らが本当に下手だから黙っていて欲しいよ。
バーカ。
あたしの小声を拾わなかったから、二人がただバカに立ってた。
「じゃ。今からヤグアラウナには教会の掃除を任せる。それ以外は今までにしていい」
「給料は?」
モルビシャバが出ていく前にあたしが重要なことを聞いた。
あたしがただで働くはずなんかは資本家が貧しい人に金を渡すよりねーよ。
でも、あたしの発言にモルビシャバだけじゃなくて、後ろの連中も目を凝らした。
「掃除人の給料はどのくらいか」
モルビシャバの発言にこの教会の教会長が隣に立つのよく似合う赤い目と髪の教会員に返事を任せた。
「掃除人を雇いたかったけど、まだ希望者がいませんでした。掃除人の給料は普通の二十黒貨ですが、それは大人向けの給料ですけど」
最初の発言を教会長に説明したら、モルビシャバに答えた。
その教会員が言った普通の二十黒貨ってのは採掘者として働いたら一年でそのくらいの黒貨になれる黒い石と他の貴重な石が拾われる。採掘者として働けるのはほぼ全員だから、それくらい以上を払わない仕事は誰もが受け取らない。
生活に十分じゃないんだけど、教会が肉を魔エネルギーの代わりに配るから何とかできる小さな量だ。
「あたしは仕事の全部をするつもりだよ。それに、それは三日分の二日で働くか」
「九日分の八日です」
「道理で誰もそんな仕事を欲しくないね。休憩がなさすぎるんだけじゃなくて、普通の二十黒貨もあざわらわれるほどよ」
あたしの言葉に途惑った教会員がモルビシャバに目を向いた。それを見たモルビシャバが頷いて、あたしに振り向いた。
「どのくらいが正しいだろうか」
本当に正しい価値を言うなら二百黒貨くらいだと思う。でも、この国ではそんな価値を言うのがまだ早いから普通の価値を言おう。
「まずは普通の二十黒貨は二十より少し上で、九日の内にただ六日を働く場合なんだ。だから、普通の人の休日に仕事するからあたしにその日の三倍を支払って、まだ休憩がなさ過ぎるから休憩の一日にも普通の仕事の日として支払ってください。その他に祝日の給料は四倍だ。つまり、一年に五十五黒貨の給料が正しい」
あたしの説明を素直に受け入れたモルビシャバと違って、この教会の長が商談に入った。
「まさか。二人分の給料を払わないよ。掃除の仕事だよ」
「二人分の掃除の仕事だよ。二人を雇用しなくても、まだ二人分の給料くらいを払うしかない」
モルビシャバがあたしの発言に賛成で頷いたことで、教会長が少し考えてから教会員へ振り向くとまた口を開く。
「いい。だけど孤児だから住所と食事も支払わないといけない」
この制度だよ。
つまり、あたしが普段の子供だったら、借金を精算できたのは十五歳以降だけだ。奴らに他の借金をさせられなかったら。
多分一生でも出来なかったね。
四歳でもないあたしの借金を精算するにはもう一年かかるよ。
やつらめ。
「今の部屋ではあたし以外の他の四人も受け入れるからどのくらいなる?」
そんなことを言わずに部屋の全部の家賃を払うようになっただろ。
「小さいのによく分かることだね」
「それしか問題はないからよく教わっただけだ。かぞくはないのにきみよりいい教育か?」
疑わしそうにそれを言うやつに即座の返事を返すしかないね。そして、その間に考えた教会員が最後の契約を述べた。
「おま……」
停止されたやつは無視しやすい。
「一年に二黒貨半」
悪いだよ。でも、普通の値段だからこれ以上に改良するのは難しい。
給料も上げたかったけど、今の内にこれが最良だ。重要のはあたしに掃除が簡単だから休憩が多くあるはずだね。
「まあ、いいね」
とあたしが受け入れた。
「じゃ、君が大人になるまで黒貨を教会に任せて良いな」
それはよくないよ、モルビシャバ。
あたしが拗ねて頭を振るって、外套の中がモルビシャバに見えるようになった。
「大人のようにこの子に自分の黒貨を任せておけばよい。でもそうならば、君の黒貨は自分の責任だな」
あたしの意図を察したか、モルビシャバが言い直した。
「五黒貨たびにいいか」
「はあい」
嬉しい。
これではあたしに最も必須だったものを手に入れた。
ついに研究に没頭出来るぞ。
疲れるはずはない。