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20話 悪魔の正体

 俺はフェイから「悪魔の書」を受け取ると、中身を読んだ。いや、正確には見たというのが正しい。


 そこにあったのは魔法陣のぺージ以外が黒塗りにされた、悪意に満ちた本の姿だった。


 「こんなのありかよ……」


 俺が落ち込んでいると、ビルデが横から覗き込んできた。そして彼女もそれを見て絶句した。


 「あら、残念ね。まあその本の内容もコイツから聞きましょ」


 フェイはそう言って先程の炎を取り出すと、俺達をその炎で包み込んだ。


 「うわっ!」


 俺は思わず目をつぶってしまった。そして俺が目を開けた瞬間、目の前にはあの悪魔がいた。


 「飛んで火に入る夏の虫とはよく言ったものダ。自分から死にに来るとはナ」


 悪魔はそう言って俺に襲いかかろうとしたが、俺と悪魔の間に炎が沸き起こり、悪魔は攻撃をやめた。


 「さ、お話しようか。なんであんたはこの本を黒塗りにしたの?」


 「その本の作者に恨みがあったからナ。奴はオレで実験しその本を書いタ。だから奴が死んだ後全部黒塗りにして本の中で息を潜めていタ。お前らのような悪魔に興味を持つ奴を殺すためニ」


 悪魔はそこでニヤッと笑った。俺はそこで一歩後退こうたいした。


 ビルデのせい? で完全に忘れていた。悪魔が本来恐ろしいものだと言うことに。隣にいる彼女のように優しいとは限らないことに。


 「ふーん、随分退屈そうなことしてたのね。その様子じゃ本の内容も教えてくれないのよね?」


 「当然ダ。たとえそこの同族でも教えん」


 悪魔はビルデを指差す。どうやらビルデが悪魔なのは既に気づいていたらしい。


 「そ、そこをなんとかお願いできませんか? どうしても知りたいんです!」

 

 「嫌だネ。人間と仲良しこよししてる悪魔なんかに教える気はなイ」


 悪魔は首を横に振る。この悪魔はとことん人間が嫌いらしい。


 「そう、それなら仕方ない」


 突然、フェイの体が変化し始め、どんどん巨大になっていく。そして彼女はドラゴンへと姿を変えた。


 「あたしも本気を出すとするかな」


 「お前……その姿ハ!?」


 悪魔はフェイの真の姿を見た途端、急に慌て始める。無理もない、フェイが変身した瞬間空気は完全にフェイが支配していたのだから。


 「情報を吐くなら今のうちよ。このままだと手が滑ってうっかり殺しちゃうから」


 「ま、待ってくレ! 話ス、話すか

ラ!」


 悪魔はフェイに命乞いをする。この一瞬で立場が完全に逆転した。


 「その本には悪魔の作り方と性質が書いてあっタ。詳しい内容はもう覚えていなイ!」

 

 「え? ()()()()()()ってどういうことですか!?」


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