「批判」を書くのは「読者の権利」だと言っている人がいたので、運営様に問い合わせてみた話。
表題の通りです。
私のエッセイ擬きの感想欄にそう仰る方がいらっしゃったので、正式に問い合わせました。ご返答に時間が掛かったところから判断すると苦慮なさったのかもしれません。運営様、申し訳ありません。
経緯をご説明します。
事の発端は、このエッセイ擬きの3つ前のエッセイ擬きに私が書いた作品の感想欄での批判についての文言です。
『』内が私の文言です。
『「自作品に対する批判」を嫌がる書き手の方を否定するつもりは私にはありません。
その理由は様々でしょうが、嫌なものは嫌なのでしょう。
その考えは誰がどうこう言っても何も変わらないと私は理解しています。
しかし、「読者が作品を批判する」ことは規約で禁止されてはいません。「感想を書く際の禁止事項」にも記載されていません。
ですので、「自作品に対する批判」を拒否したいなら、書き手の方はその旨をどこか読者の目に留まるところに記載していただきたいのです。
ユーザーページ、作品のあらすじ・まえがき・あとがき等、記載する箇所はあるように思います。
“当方、アマチュアであり、趣味で書いているだけなので、作品に対する批判はご遠慮ください”
このような記載があるにもかかわらず、「批判」をするような人はもう「読者」ではありません。「読者」だというなら「作者様」が嫌がるようなことはしないはずです。
このような「読者でない人」はブロック&ミュートして問題ないと私は考えます。』
この『「批判」をするような人はもう「読者」ではありません。』という文言にとある方からご意見を頂きました。
【】内がその「とある方」のご意見です。
【(上記の文言)という考えは極端すぎるし、
「傲慢だなぁ」
というのが、私の率直な所感です。】
といただきました。
「傲慢だなぁ」は私がエッセイ擬きで書いた文言です。皮肉りたかったのでしょう。
それはさておき、その感想に対する私の返信が下記です。
『「読者」とは「(作品等を)読む人」です。
「批判お断り」と「記載」されているのにも関わらず、「批判」をする人は「読んでいない」ということです。読めていたら「批判」はしないですよね。
また、「作者様」が嫌がることをすれば、最悪その作者様は筆を折ってしまうかもしれません。そうなればその作品の「読者」ではいられません。
だから、「読者」ではない、と私は考えたわけなのですが、極端でしょうか? 傲慢でしょうか?』
そして、この話を次のエッセイ擬き(このエッセイ擬きの2つ前)で引用したところ、同じ方から感想を頂戴しました。
【感想欄が開放されているなら、感想を書くのは批判も含めて「読者の権利」です。
その権利を作者様が奪うことを「傲慢」だと考えています。
まあ余計なお世話であるのは確かですが。】
この頂戴したご意見に対して、私は、
『“感想を書くのは批判も含めて「読者の権利」です。”も仰る通りです。
しかし、「感想欄」は「作者様の作品に付随しているもの」ではないですか?
「批判」をSNS等で言うのは自由です。誰にも侵害できません。
ただ、作品の「感想欄」はその作品の「作者様」のものです。「管理できる(任意の感想を削除できる)」のはそのためです。
「感想欄が開放されている」から作者様が嫌がることを書いてもいい、とはならないのではありませんか?
「読者の権利」を執行したいのなら、「作品の感想欄」を含めた「作者様の領域」以外で好きに書いたらいいと思います。
しかし、「作者様の領域」である「作品の感想欄」に「作者様が嫌がること」をする意図はなんでしょうか?
「感想欄が開放されている」から作者様が嫌がることを書いてもいい、と考える方が「傲慢」ではないですか』
端的に言うと、「なんで嫌がることをするの?」と訊いたつもりです。
この後、このとある方は、
【この「小説家になろう」というサイトの規約やマニュアルに、
「作品の感想欄」を含めた「作者様の領域」で、「作者様の意に反する行為をしてはならない」
などというルールは見つけられませんでした。
唯一該当するかもしれないのが、
感想を書く際の禁止事項の「催促して作者を追い詰めるような行為」
ですが、それは運営が判断する事でしょう。】
確かに、この方の仰る通り、会員規約の禁止事項には「作者様の意に反する行為」を含めた「他のユーザーが嫌がる行為」を禁止する条項はないのです。
しかし、「なんで嫌がることをするの?」という私の問いには、
【小説家になろうのルールを守って活動する以上、
他人にとやかく言われる筋合いはないという事です。】
とお答えいただけませんでした。
「あえて嫌がることをする必要性はない」と私は考えるのですが、この方は違うのかもしれません。
そこで「記載はないが、運営様はどう考えているのだろう」と思い、問い合わせてみました。
以下、そのご返答です。
≪今回ご質問いただいております、運営側の感想に対する対応方針についてですが、現在の小説家になろうでは、誹謗中傷等の規約に抵触する書き込みが確認できない限り、感想欄等の管理は原則として作者の方に一任しているものとなります。
これは、批判的な感想や意見であっても、作者の方によっては読者の方からの貴重な意見として大事にされる方もいらっしゃることが想定されるためです。
また、今回ご連絡いただいておりますような、批判的な感想を受け付けておられない作者の方がいらっしゃることは運営側でも認識しておりますが、第三者である運営側では、作者の方がどこまでの内容を許容されているのか等を把握することは大変困難なものとなります。
上記のことから、批判的な感想であっても、規約違反行為に相当しないと思われる記述に関しましては、作者の方側で削除やブロックユーザ設定等の判断を行うようお願いしており、基本的に運営側では対応を行わない方針をとっている次第です。
運営側でも作者の方の意に反する感想が投稿されることを問題ないものとは考えてはおりませんが、現状の対応方針では、作品への批判的な感想については作者の方側で自衛を行っていただく他ないものとしておりますこと、申し訳ございませんが何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。≫
わかりやすく書くと、
「作者様の意に反する感想を問題ないとは考えていないが、現状、運営サイドからは何も言えない。自衛してください」
ということでしょう。
「何をもって“批判”とするかの判断基準」が人それぞれ違うからでしょう。
ただ「批判を拒否している作者様」に対して「批判」を送る行為は「ブロック」不可避と運営様も仰っているので、「作者様」のためを思うなら「批判を拒否している作者様」に「批判」はしない方が賢明ではないかと私は考えます。
「他の人が嫌がることはやめましょう」と皆様も習ったはずです。
皆様はどうお考えですか?
(追記①)
ご指摘いただいた箇所を修正させていただいております。
(追記②)
頂いた感想が消えてしまっているのですが、感想を書いた方が消したのでしょうか?
もし、そうなら構わないのですが、誤って私が消してしまったのでは、と慄いております。
「消された」という方がいらっしゃったら、今のうちに謝罪します。申し訳ありません。
(追記③)
感想欄に誹謗中傷のコメントが書かれました。現在は運営様により削除されました。
誹謗中傷はやめましょう。
(追記➃)
感想欄に「私が本文で論じていないこと」を私がさも論じているといった感想を書く人がいました。その点を指摘したのですが、まともな対応をされなかったので感想を削除。書いた人をブロック処理しました。