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第三話 「ガチャ結果」

余りにも編集で捕捉した部分が多かったので再投稿しました。

「くっくっくっくっく……!」



 まるでアニメにありがちな笑い声が部屋中に響いた

 俺は今が深夜で家族が寝ていることも忘れて高笑いを上げていた。

 100回引いたガチャの結果が恐らく素晴らしいものだと予感させたからだ。



 朱雀公平

 Lv 1

 STR 12

 CON 15

 DEX 11

 INT 11

 POW 15


 point:148


 <技能>

 範剣術:1

 教槍術:3

 教気術:3

 教理術:2

 教投術:1

 教拳術:2

 錬銃術:2

 錬弓術:4

 錬双術:3

 錬刀術:5

 錬鎌術:2

 錬棒術:4


 <術>

 識術:1

 空術:1

 火術:2

 水導:2

 地導:3


 <耐性>

 物理耐性:1

 毒物耐性:1



 <特殊技能>

 神術:1

 極点:1



 これは俺の予想だが、このガチャをソシャゲのガチャとみなすと、Nの枠は錬術系と3point、Rの枠は教術系と5point、SRの枠が範術系でSSRが神術と極点となりそうだな。SSRを2枚、もしくはそれ以上引けていると仮定すると個人的にかなり運がいい。これはソシャゲで爆死したことをありがたく思わないといけないかもしれないな。


 術関連と耐性系の確立がいまいちつかないが、唯一ある<範剣術>が一番上に来ているということは<識術>もかなり高レアということになりそうだ。


 更に言うならば、<特殊技能>の欄。こんなもの俺にこの世界の主人公となれと言ってるものじゃないか?



「やっと俺の時代が来たな」



 もはや俺は確信していた。

 この先に世界は変わり、武力が物を言う時代。圧倒的個が有象無象の群を蹴散らす時代が来ると。


 そうと決まれば俺は一刻も早くに手に入れた力を試したかった。



「っと、その前に大事な大事なpointを振るという楽しい作業をしないとな」



 ステータスのお決まりってやつだ。



「とりあえずpointを振るとしたら、特殊技能か?」



 特殊技能、よく見る固有スキルや固有技能とはまた違ったものなのか、そうでないかは今のところわからないがそれに近しいモノであることには違いない。



「やはりここは一転突破にかけるか? いや、基本のステータスをあげるのも大事か? いくらガチャでスキルやpointを得たって死んでしまったら意味がないからな」



 とりあえず俺は<特殊技能>である<極点>にpointを振ってみることにした。



 <神術>にpointを振らず、<極点>にpointを振った理由としては恐らく<神術>は術と名がついてある通りに火力系。所謂、某中二病娘が放つ極大威力の魔法のようなものであると考えたからだ。一回撃てば恐るべき威力を放つものの、その後動けなくなってしまったら本末転倒だと思ったからだ。


 その点、<極点>は所謂パッシブスキルで技術やステータス、果てには経験値関連にも補正が入るのではないかと考えたからだ。


 まあ、所詮は予想だ。やってみないとわからない。最悪の場合でも、仮にも<特殊技能>と名乗ってるんだ。下手なことにはならないだろう。



 そう考え、まずは<極点>のレベルを2へと上げようとした。



「うわっ、わかってたけどやっぱpointの消費思いな」



 <極点>のレベルを2に上げた時に消費したpointは5だった。



 ここだけ見ると<特殊技能>のわりに然程のpoint消費量だなと思うかもしれないが、ここから比例してpoint量があがっていくことや、5pointという一応ガチャの一枠でもあったことを考えると荷が重くなってくる。



「いや、とりあえずもう一レベル上げてみるか」



 誰に言い訳するでもなく部屋でつぶやく。

 <極点>のレベルを2から3に上げた時に消費したpointは10だった。



「なるほどな。これが倍々になると考えないとして、レベル10が到達点だと考えると...後210point必要ってことか、これは諦めて堅実に行くか?」



 そう考えながら、ステータスを除いていると基本ステータスの値が変わっていることに気づいた。



「あれ?全部の基本ステータス、基礎値の値が1ずつ上昇してないかこれ?」



 そう思って、ステータスを見ると明らかに基礎値が上昇していることに気づいた。



「基礎値があがっているってことは<極点>が何かしらの値に補正を掛けているっていうことはわかった。しかし、値が1しかかわってないとなるとわな……」



 ここで俺は賭けに出ることにした。

 今の今までパチンコや競馬、宝くじと言ってギャンブルからは遠ざかってきた身だが、ここは賭けに出るとこだと感じた。



「今まで賭けなんてしたことがないけど、ここは賭ける所にちがいない。ていうか、<特殊技能>なんだから絶対チート能力だろ!いや、そうであってくれ!」



 祈るようにして俺は残りのpointで<極点>をレベル8まで上げた。

 残りのpoint数はたったの8だけだ。

 ステータスを見ると基礎値が全て2.5上がっているが、それ以外の効果はまだわからない。



「ははっ、やっちまったな」



 俺は半ば放心しつつも、残ったpointをSTRに3、CONに1、DEXに4割り振った。



「これで後戻りはできないな」



 そう決心をつけていると、俺の心の内を読んだかの様にサイトもいつの間にか消えていた。



「なるようになるか。レベルを上げてくとまたわかることもあるだろうし、明日からは情報もより出てくることになるだろう」



 そう俺は思った。

 明日。いや今日から世界は変わる。


 ガチャで得たスキルのうちに周辺の気配を察知する能力があったのか、家の外では明らかに人ではない存在を先ほどからひしひしと感じた。



「そうと決まればスタートダッシュを決めないとな。こういう他人も参加できるオンラインゲームじゃどれだけリソースを早く奪えるかが重要になってくるからな」



 俺は手早く身支度を済ませ、弟の部屋から金属バットを借り階段をそっと降りる。



「今までは深夜に一人外を出たことがなかった俺が出ることになるとはな」



 ぼっち大学生というのは得てしてこんなものだ。

 行動範囲は狭く、未知のモノにあまり挑戦せず、君子危うきに近寄らずを地で体現していく。

 まあ、それも今から始まる俺の無双人生を考えるといいスパイスになったとでも思うべきか。



「やっと面白くなってきたな……!」



 玄関のドアを開け靴を履き、そっとドアを開ける。

 ドアを開けた先にはいつもと違うように感じる夜の風景。奇しくも今日は満月であり、家の軒先の下から出てきた俺を光で照らし、歓迎しているようであり、新たな人生の始まりを予感させた。






 ステータス(簡易)

 朱雀公平

 Lv 1

 STR 18

 CON 19

 DEX 17

 INT 14

 POW 18


 point:0


 <技能>

 範剣術

 教術(槍、気、理、投、拳)

 錬術(銃、弓、双、刀、鎌、棒)


 <術>

 導(地、水)

 術(識、空、火)


 <耐性>

 耐性(物理、毒物)


 <特殊技能>

 神術:1

 極点:8

毎日投稿って結構きついですね...死ぬ


面白い、続きが早く見たいと思った方は下の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂ければ喜びます。


他にも良かったら感想やブックマーク、レビュー等をよろしくお願いします

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