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2、ガッポガッポよ

さあ、着いた! といっても門の前。目の前の行列に並ばなければいけない。張り切って並ぼうとしたその時。

...なぜかみんな私を避けていく、恐れるように。


(たしかあの女神、転生と言ってたわよね。 私そんなブスなのかしら...)


まあ気持ち悪いとか、色々前世でも言われていたし嫌われるのは慣れっこだ。逆に早く入れると思ってポジティブにいこう。




あっという間に、最前列まで行くと、鎧を被った門番が緊張しているような面持ちで話しかけてきた。


「み、身分を証明を証明できるものはありますか?」


こういう時のために言い訳は用意してきている。


「ないわ、田舎町から出稼ぎに来たの。 ぐんと東にある名もないとこよ。」


「そ、そうですか。 ではこの場で作りましょうか 銀貨三枚です。」


(しまったわ、お金をとられるのね。どうしましょう...。  このコア、ここで売れるかしら。)


「あの...。 これ売れるかしら。」


「あ、アートリスのコアですかっ! こんな貴重なものどこで...」


(これそんなに貴重なものだったのね。 ど、どうしましょう...  なんか良い、言い訳...     そ、そうだ!)


「これは祖父の形見で... 父がこれを元手にしろと。」


「なるほど、、  あなたみたいな綺麗な方が、A級の魔獣を狩れるわけないですもんね。」


(上手くごまかせたみたい。  ん... ちょっと待って 綺麗?   期待しちゃっていい展開、きたのかしら。 ま、まあ、お世辞よね。 あの女神、女に転生させるとは言ってたけどあんま可愛くないって言ってたし。 期待しちゃだめよ。)


「それでどのくらいで売れるのでしょうか?」


さっきA級の魔獣と言っていたけど、どのくらいの位置なのだろうか。日本ではかなり高いイメージがあるけど。


「〆て、金貨35枚でしょうか? ギルドで売るともう少し箔が付くんですけど。 これでいいでしょうか?」


き、金貨35枚... 日本円にして35万円。 一か月は少し遊んでも大丈夫なぐらいだ。しかも異世界定番のギルドなんかもあるようだ。


「は、はい。 それでお願いいたしますわ。」


焦ってエセお嬢様みたいな言葉になってしまった。 お金って怖い。


「分かりました。 ではそのうち銀貨3枚を抜いて、金貨34枚と銀貨7枚、それと身分証明書をお渡ししますね。 また身分証明書はなくされますと、再発行に銀貨5枚かかりますので。お気を付けください。」


「わ、分かったわ。」


そのあと、この街のことをいろいろ聞いて、ようやく街に入れた。 ちなみに門番は最後まで緊張していた。 イケメンだったからへこむ。  


まあそれはいいとして、やっぱりというかなんというか、文明レベルは中世ヨーロッパって感じだ。



さっそく宿に向かう、門番さんにおすすめの高級宿を聞いたのだ、抜け目はない。


三件聞いたのだが、一番高い宿に向かう、値段は聞いてないが。

金はどんどこ使わないともったいないというものよ。



なんか心配...。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「だれかいないのかしら。」


少し大きな声で声を出す。辺りには誰もいないがすごく高そう。  ...怖くなってきた。


「はーい!    わっ、綺麗...  あ、そうですね泊まりですか?お食事ですか?」


「泊まりでお願いします。」


(いま、やっぱり綺麗って言ったような。き、気のせいよね。 道中で疲れたのかしら。)  


鏡が欲しいが、高級なものらしく、あまり手に入らないらしい。


「わかりました!。では料金を説明しますね。

素泊まりで、金貨5枚。

朝食付きで、金貨5枚と銀貨2枚

昼食もつけると金貨5枚と銀貨6枚

夕食もつけると金貨6枚になります。」


(たかっ!  でもここで断るのも申し訳ないし... 一番安いのでいきましょうかしら。)


「す、素泊まりでいいかしら。」


「はい!。お名前を聞いても?」


(異世界で普通の名前はだめよね。 女性らしい名前で異世界風は...)


「ミズミよ。」


(そこの見ているアナタ、ネーミングセンスのこと聞いたら、某スライムみたいなことになるわよ。)


「あれ、なんか殺気が...?」


「あはは、そんなもの感じられるわけないじゃない。」


「そ、そうですよね。 ではカギをどうぞ。」


カギをもらった私は部屋に直行した。 家族で行った一番高いホテルを軽々超えてる。

立派な部屋の辺りを見回す。


「だれよこいつ!!!」


そこにあったのは鏡。 映っていたのは気色の悪いほど顔が整っている女だった、そう私...。


「あの女神、可愛くないって言ってたのにどうして、、、  まさか神基準とかっ!?」


確かに女神の顔は整っていた。 美しい人をフランス人形に例えるが、比にならないぐらいだ。

神だからと割り切っていたが、神目線で作ってくれるとは嬉しい誤算だ。 


鏡に映っている顔は女神よりは大きく劣るが、それでも人間とは思えない。今までのことが報われた、そう考えよう。


「それよりも、まずはお金よね。 この力を使って大きく稼げて、手っ取り早く力をつけれるもの。 やっぱり冒険者...よね。」


(明日から行こう、今日は疲れているし。 頑張って稼がなきゃ、この部屋で毎日泊まれるぐらい。

どんどん稼いでこの異世界たのしまなくちゃ!)

















ちなみにお金の単位は、

粕貨 一円

屑貨 十円

鉄貨 百円

銅貨 五百円

銀貨 千円  

金貨 一万円

白金貨 十万円

 

です。矛盾点などあったらコメントください。 


今回はちょっと短めです。



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