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09 ステータス

「ステータスオープン!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レイン・ローズ Age15

Lv:1

HP:50/50

MP:9,032/15,000

状態:空腹


スキル【隠匿中】

火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法

回復魔法 生活魔法【闇魔法】【時空魔法】

精霊魔法 詠唱破棄

鑑定(アプレェィザァ) 地図(マップ) 収納(インベントリー)

創造(クリエイション)】【探索(サーチ)】【調査(スキャン)】【分解(ディサセンバル)

書庫(アーカイブズ)】【隠匿(コンシールメント)

【女神エレオノーラの加護】

【精霊王の加護】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ふぁっ?!」


 開いたステータスはなんか不穏な空気が漂う内容だ。隠匿とかされてる時点でそれはもうかなりヤバイのではないかとレインは思う。でも隠されている分には人に見られる事は無いからまだマシなのかもしれない。


(……ってなわけあるかっ!!!)


「なに、これ……」


『え~レインの希望だって聞いたよ~』


 レインとしてはそんな希望を出した覚えはまったく無いし、確かボディービルダーが頭に浮かんだ時点で普通でって言った気がする。大事なのでもう一度、普通でって言った気がするのだ。


(……あれ?エレオノーラ様それオッケーしたっけ???)


 普通を却下したエレオノーラに、任せると言ってしまった事はまったくもって覚えていないレイン。

 しかも夢だと思っていたから話しもあまり聞いていなかったのである。


「おい、あんた魔力酔いとかか?あれだけ使えばそりゃ枯渇もするよな」


 あまりのステータスにレインが呆然としていると赤い髪の男が心配そうに声をかけてくる。


「枯渇?まだ(約一万)残っているし大丈夫」


(このちびっ子レベルが高いのか?)


「それよりエル、薬はどうやって作れば良い?」


書庫(アーカイブズ)に薬草とか初級ポーションとかの作り方の本があるの~』


 レインは急いで書庫(アーカイブズ)を確認する。

 ポーションはシエル草と中和剤、MPポーションはルーン草と中和剤、睡眠薬はリプルの花と中和剤、と初級のものはそのまま食べてもほんの少し回復する花や草と中和剤で出来ているらしい。つまり増血作用のある薬草と中和剤を使えば——本にはのってないけど——増血剤が出来るという理論だ。

 本によると中和剤は水と魔力で作れるし、上級者は魔力を練って魔力のみで中和剤を作れるらしい。そして、効果を反転させたければミラージュ草を使えば良い。

 この二冊はエレオノーラ様のプレゼントらしく、もっと性能の良いポーションは中級や上級の本を読んだり買ったりしないと材料が分からないから作れ無い。


 兎に角今は薬と食べ物、それから休息が必要だ。

 未だ目覚めないシオンと呼ばれた金髪の男を見た後、意を決するようにレインは告げた。


「エル、シエル草にルーン草、リプルの花と実、エルベリーにロビの葉が欲しい」


「それなら俺が行く」


 薬草を取りに行こうとエルに場所を聞いたレインに男は自分が行くと言う。

 ただ、病み上がりというか大怪我後でいまだ本調子(・・・)では無いのに森をあてもなく動き回っても大丈夫だろうか——七日熱の心配もある——その申し出に顔を曇らせたレインを見てエルが救いの手を差し伸べた。


『仕方ないの~特別に一緒に摘んできてあげるの~』






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