35 レベルアップ
「やったぁ!ようやく、ようやく……」
ついにレベルアップした。
「ステータスオープン!」
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レイン・ローズ Age15
Lv:2
HP:100/100
MP:22,406/30,000
状態:空腹
スキル【隠匿中】
火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法
闇魔法 回復魔法 生活魔法【時空魔法】
精霊魔法 詠唱破棄
鑑定 地図 収納【創造】
探索 調査 分解書庫【隠匿】
【女神エレオノーラの加護】
【精霊王の加護】
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でもHPはあんまりかわらない……そしてお約束の空腹状態。燃費がわるいのかな、わたし。
「なぁ、ステータス見せてもらっても良いか?」
「確かに戦い方を考えるにも必要」
「普通レインくらいの年齢だと村とかで暮らしててもレベル5から10はあるんだけどな」
わたしのレベル1って特殊なの?だってこの世界に生まれたてみたいなものだし、仕方ないと言ったらまぁ仕方ない。
『見せるには、ステータスシェアで続けて名前なの~』
エルがそう言うなら見せても大丈夫って事かな。
「じゃあ、ステータスシェア、ウィルとシオン」
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レイン・ローズ Age15
Lv:2
HP:100/100
MP:22,406/30,000
状態:空腹
スキル
火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法
闇魔法 回復魔法 生活魔法
精霊魔法 詠唱破棄
鑑定 地図 収納
探索 調査 分解書庫
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「これは……」
「完全に後衛……というか街の外に出たらダメ」
「HPどうにかなんねぇよな、これ」
「ここに時空魔法が無いって事はレインは隠匿持ちか、なら闇魔法も隠匿しておいた方が良い」
わたしの紙装甲っぷりに驚きを隠せないウィルとシオン。うん、わたしも一割とまではいかないでも一分一厘くらいMPがHPにならないかなって思ってる。
あと隠匿があるってシオンに言われて隠し事を暴かれたというか覗かれたというかなんとも変な気分。隠匿って隠れろ~って念じたら使えるのかな?
『レインならもっとすごい魔法使えるし~』
「えっ、わたし何使えるの?」
『シオンみたいな水魔法の上位の氷魔法も可能だし、水魔法と風魔法を覚えているから上位の雷魔法も使えるの~』
「火で燃やしちゃうとオーク食べるところ少なくなるからってウィルが禁止するし、氷魔法とか雷魔法はオークに効くかな?」
『オークは魔法に弱めだから大丈夫なの~、レインはレベルをたくさん上げたらいっぱい魔法使えるの~』
「たくさんって、レベル1から2にするのにあれだけ苦労したんだよ?」
「レインってば、百匹以上倒して上がったのはレベル1だからな」
「ホーンラビットやコボルトではなくオークを倒しているのだから普通ならレベル1から10は上がる」
燃費が悪い上にどうやら効率も悪いらしい……でも創造が一日二回出来るようになったのが嬉しいかも。
「エル、雷魔法ってどうつかうの?」
『レインは特別だからイメージすれば使えるの~、適当に唱えるの~』
適当って、雷だと、サンダーとかライトニング?
うーん、ファイヤーボールみたく火球一つじゃなくストーンブラストみたいに複数出したいかな。サンダーはボールってイメージだから、ライトニングブラストでどうかな?
「サンダーボール!ライトニングブラスト!」
「……レインおっかな」
「木に魔法を放ったらダメ」
「ご、ごめんなさい」
メキメキと音を立てて目の前の大木が……ごめんなさい、悪気はなかったんです。
でもこれならわたしも戦えるよね?
「ウィル、シオン、わたしも戦えるよ!」
相変わらずの紙装甲だけど今みたいな魔法攻撃なら戦えると思うんだ。HPが街の外に出たらダメなレベルらしいけど、連れて行ってくれるのかな?
「一人で残すのも心配だから、後方支援でオークに近づかないなら」
「じゃあ、レインがライトニングブラストぶっ放した後に俺とシオンで斬り込むか?」
どうやら大木への魔法攻撃の威力を見て連れて行ってくれる方向で話が進んでいる。
『レイン杖を装備するの~、強くなるの~』
「ほんと?杖装備したら体力上が『上がるのは魔力なの~』……やっぱり」
魔力じゃなく体力が欲しい、切実に。




