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とある神々の平凡な日常  作者: 紅月 桃花
8/20

論文を書き上げろ

「…あぁ、くっそ!疲れた!」


椅子に勢い良く座って、ぐでっ、ともたれ掛かる。

前に論文を提出して来たところだ。


「はぁぁぁ!?サキアちゃん終わったの!?!?」

「終わって悪いか睡眠野郎!寝てるのが悪いんだ!」


後ろを振り返って来たチェイスにそのまま事実を言い渡す。


「くっ…何も言い返せない…!」

「ざまぁみやがれ!!!」


やはり事実は事実。

何も言い返せないらしい。


ざまぁwww


「…サキアちゃん、ちょっといい?」

「どーしたの?」


あっくんに話しかけられ、そっちに椅子をズラして手元を覗き込む。


「あのさ、ここ_」

「対応の差ぁ!」

「あっくんの声が聞こえない黙れ睡眠」

「ひっどマジひっど!」


チェイスを無視しつつ、苦笑しているあっくんに続きを促す。


「ここの繋げ方なんだけど、この後どんなこと書いたらいい?」

「んー…この話の流れから言えば_」

「ねーサキアちゃん私の書いてぇ」

「うっせぇ彼氏の元にでも行ってろ」


そううるさい睡眠野郎に言うと、酷いなどとのたうち回りながらきっくんの元へ向かった。


さぁ、これであっくんに集中出来る_


「分かんないこれ!」

「サキアちゃんー、助けてぇー!」


「…コノメとリコードは2人で頑張ってどうぞ」


これで今度こそ集中出来る_


「ねーねーサキアちゃんー」

「もーめんどくさいサキアちゃん書いてー」


「…今あっくんいるから」


サクレアとビアに笑顔で告げると、2人は表情を硬直させて戻っていった。


いやぁ、手荒な真似しなくて済んだなぁ。

良かった良かった。


「ごめんねあっくん」

「ん?あぁ、別に」


あそこのカップル感覚がおかしい_


そんな誰かの呟きは、聞こえなかったことにしよう。

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