19/20
暇を持て余す
「お、サキアちゃん帰ってきた」
帰ってみると、短時間にも関わらずきっくんが論文を終わらせていた。
「お、終わったのかきっくん」
「おうよ」
「お疲れさん」
きっくんに労いの言葉をかけた後、リコードの元へ歩む。
「さぁて、リコードさんはぁ?」
「終わってねぇわw」
絶対知っててきただろ、と言われ、首を傾げながら教卓の椅子を引っ張ってくる。
そのままリコードの向かいに座る。
「えぇ…僕人に見られると書けないんだよ」
「書け」
笑顔でそう威圧をかけると、リコードは若干口を尖らせながら手を再度動かし始めた。
…まだまだ皆が終わるのには程遠いな。
「頑張るのよ、リコード!(裏声)」
「アヒヒヒヒヒwww」
リコードお得意のキチガイ笑いが炸裂した。
皆が終わるまで、彼の邪魔でもするとしようか。




