ゲーマー
結局あっくんは私の家に泊まることになった。
あっくんがお風呂に入っている間にテレビゲームの電源を入れる。
「…まーたきっくんオンラインだよ」
フレンド欄の1番上、きっくんがオンライン表示になっている。
ちなみにその下にはアノンのオンライン表示。
きっくん、反省してないなさては。
ため息をつき電話をかけようとすると、隣にあっくんが座った。
「サキアちゃん風呂…は入ったねそういえばw」
「入ったわw」
風呂上がりのあっくんは眼帯を外していて、綺麗なオッドアイが見れるから好きだ。
いや全部好きだけども。
「あれ、ふたりともパーグやってんじゃん」
パーグとは、大人気のオンライン型サバイバルゲーム。
今きっくんとアノンがしているのだ。
「あー…やる?画面狭まるけど」
パーグは1つのソフトで2人まで遊ぶことが出来る。
画面は必然的に小さくなってしまうが…
私の問いに、あっくんは目を輝かせながら頷いた。
わかりやすいヤツ。
「んじゃ、今から立ちあげるかー_」
その時突然、きっくんからゲームとスカイプの招待が届いた。
私たちは顔を見合わせて吹き出す。
「超能力者かコイツw」
「タイミング合いすぎw」
2人で笑いつつ、招待を承認したのだった。




