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とある神々の平凡な日常  作者: 紅月 桃花
13/20

天使と天使

「うわぁぁぁぁ嫌だぁぁぁぁ」

「ざまぁぁぁぁ」

「チェイス!きっくん!うるっさい!w」


そう言ってため息をつく。


えー。

どうしてこんなにお二人方が騒がしいのかと申しますと。


チェイスのコスプレがミニスカ天使だったから。


いやあんなの天使じゃねぇよ。

中身が天使じゃねぇよ。


そう悶々と考えながら視線を逸らした。


その先にはなんと。


「かっ…かわっいいー!」

「うわっ!?」


飛びついた先は、勿論あっくん。

けど普通のあっくんではない。


なんと…うさ耳が付いたあっくんなのだ!


こっちが本物の天使よ!


「わーめっちゃふわふわ!かわいいー」


軽く背伸びをしながらそう言うと、あっくんは納得がいかないと言うような表情で口を開いた。


「かわいいよりかっこいいの方が嬉しいんだけどな…」

「じゃあかっこいい」

「じゃあ!?w」


しっかしあっくんのこのコスプレは何かを連想させる…


ウサギ…時計…


「…あ!それってもしかして不思議の国のアリスの時計うさぎ!?」

「うん、よく分かったね」


下界で生まれた物語は天界でも有名になる。


ま、神が統治してるからね。

当たり前といえば当たり前かな。


だから、不思議の国のアリスも有名ってワケ。


「なら私アリスがいい!すみませーん!不思議の国のアリスのアリスのコスプレに変えていいですかー!」

「構いませんよ。どうぞこちらへ」

「やったぁ!あ、あっくん!そこにいてね!」


うん、とあっくんが頷いたのを確認して私は案内されるがままに裏手へ急ぐ。


「あ!?なに変えれるの!?じゃあ私だって変え…あー!?」

「チェイス、テメェ一人だけ抜け駆けさせるわけねぇだろバーカ!」

「はぁ!?きっくん目大丈夫!?本当に抜け駆けしてんのサキアちゃんじゃん!」

「うっせぇよサキアちゃんはいい!」

「あんたそれでもうちの彼氏!?」


…後ろからのすっげぇ夫婦喧嘩は無いことにしよう。

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