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とある神々の平凡な日常  作者: 紅月 桃花
10/20

放課後の予定

やっと放課後。

と言っても今日は論文を書くだけだったのでいつもよりかは早い。


「あっくんー、なんかお菓子買って帰ろー」

「いいね。コンビニ行く?」

「んー…あ、うちの近くにすっげーキラキラしたスイーツカフェが出来てたからそこ行こーよ!」


あっくんが頷いたのを確認して、鞄を肩にかけて一歩踏み出そうとすると。


「サキアちゃぁん!」

「うわぁっ!?」


チェイスに後ろから鞄を引っ張られ、バランスを崩す…が、睡眠野郎には倒れ込みたくないのでなんとか踏みとどまる。


「っぶな!やめろよ!」


振り返ってそう言うと、少しも悪びれた様子のないごめんが返ってきた。

クソが。


「そこ、うちらも連れてってよー!」

「あーもーチェイス、やめろって…」


見かねたきっくんが私を助けてくれる。

助かった…


「えー、きっくんは行きたくないの!?」

「…どっちかって言われりゃあ行きてぇけどさ…けどあの頼み方はねぇだろ」


きっくんの至極真っ当な言い分に、チェイスは黙り込む。


「はぁ…まぁきっくんも行きたいらしいし…一緒行く?」

「やったぁ!」


大喜びで私の元にダイブしてきたチェイスの腹にグーパンを決め込む。


「ぐほぉっ!?」

「きっくんのためだから」


そう笑顔で呟き、あっくんに駆け寄る。


「あっくん行こ!」

「え、あ、ああ、うん」


チェイスをちらりと見やるあっくんに、ニコッと微笑む。


「見たら目が溶けるよ」

「何言ってんの!?」

「わざわざ起き上がるなや地獄耳睡眠野郎」


そう毒づきながら、あっくんと共に教室をあとにした。

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