毎朝のこと
「っあー…だる…」
いきなりネガティブな言葉を発して悪いと思ってるよ。
皆さんどうも初めまして。
私はこの物語の主人公的立ち位置である、暗殺神もといサキア。
まぁ神といえど、まだ学校に通っている立場。
まだ未熟ということだ。
今は、その学校への登校途中。
…なーんて、私はなーにアニメの主人公みたいなこと言ってんだか。
まぁ丁度いい暇つぶしだったかな、と目の前の建物へ足を踏み入れながら思う。
此処は、『神説平和学校』。
今はまだ未熟な神々が通う学校だ。
此処で、それぞれが将来統治する惑星のことや下界と天界の秩序など、様々なことを学ぶ。
下駄箱で靴を履き替え、私の所属するクラスへ向かう。
最終学年なので、一階分しか階段を登らなくていい。
一年の頃は大変だった…三階分登らないといけなかったから…
けど、それももう無いのかと思うと少ししみじみとする。
目的のクラス、3年地組のドアを開ける。
「…ま、ですよね」
クラスでは大抵私が一番乗りだ。
提出物を教卓に並べ、窓際の一番後ろの列である私の机に鞄を下ろす。
いつも思うけど、この10kgはありそうな鞄はどうにかならないものか。
そのダンベルの様な荷物を整理する。
…一連の流れが終わってしまえば、私は一人だ。
何度もあることだが、イマイチ慣れないし好きにもなれない。
…独りって嫌じゃないか。
嫌な記憶がフラッシュバックし、思わず顔をしかめて机に伏せる。
その時、クラスのドアが開いた。
…どうせあいつだろう。
でも丁度いい。
一人は嫌なんだ。
そう勝手に思って、重たい頭を上げた。




