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私の恋愛談

作者: リイア

単刀直入に言うと私はあの人が好き。


好きになった理由?

よくわからない。

なんであんな人を好きになったのだろう。


彼はクラスでもいじられたりなんだりと、とても大変そうな毎日を過ごしていた。

私も、そのいじる側の人間だった。

反応が面白くて、ある日から私は彼によく声をかけるようになっていた。

「おはよう。」この私の何気ない一言に、満面の笑みで答えてくれるから、いつしか目で追いかけるようになった


ある日、友達から彼のLINEを貰った。

どうしても、彼ともっと話がしたくて。

毎日のように、会話した。

時々、返信が来ないととても心配になっちゃったりして。心配しながらも、只ひたすら返信が来るのを楽しみに待っていた。

忘れた頃にやって来る、彼の返信がとてつもなく嬉しいほど多分、私は彼のことを好きになっていったんだと思う。





私は告白を決心した。





ある日の夜、

「好きです。私と付き合ってほしいです。」

って彼に伝えた。


たった18文字だけなのに、この18文字にどれだけの想いがこもっているか。




彼は、「彼はこちらこそよろしく」って。


私は、心のそこから嬉しかった。




しかし、付き合いはじめて1ヶ月半あたりでふとおもった。


私は彼とはクラスも違うし、小学校等も一緒ではなかった。

それなのに、気になりはじめて声をかけるまでは話したこともない、挨拶さえ交わしていなかったはずなのに、急になんにも知らない女子からいきなり告白されて、OKを出すなんて。


正直


「付き合えるなら誰でもよかったのかな。」


なんて考えてしまった。

それに私こそ彼のこと、なんにも知らなかった。何が好きなのかな、とか趣味とか。


これが倦怠期というやつなのだ。

一瞬、彼を疑った。

もう無理なのかもしれない、なんてことも思った。


私は小賢しい。しつこい。そして優柔不断。過去の恋愛で学んだことだ。

こんな自分をホントに好きでいてくれているのだろうか。


この事を全て、親友とも呼べる友達に相談した。

友達は、


「お前は考えすぎだよ。それに、そのお前の小賢しさ、しつこさもひっくるめてアイツはお前の事が好きなんじゃないのかな?それに、いまはコンプレックスを深く追求しないと。」


「…………?」


「もっと話して、もっと聞いて自分をもっと教えて、知ってもらえれば相手も教えてくれるから。」



この友達のアドバイス的な話で、もう1度考え直した。

そうか、私は深く考えすぎなのか。

好き、それが事実。多分彼も私を好きでいてくれている。

それだけでいい。





私と彼が直接話すことは、ほとんどなかった。ほぼ、メールでの会話だ。

でも、最近直接話すことがとても多くなった。顔も廊下ですれちがう時に少し見るくらいで、あまり見たことがなかった。


直接話すことは、とても素晴らしいと思うんだ。メールの会話だと、その人の心情とか表情とか、声も聞けない。

直接だと、メールよりちゃんと言葉が伝わる。想いも、全て。

彼の新たな発見も出来る。


メールでも会話が出来るならいい。だなんて思ってた私に、また「欲」が出来てしまった。


クラスが離れていることが、今更悔しい。

彼の隣に座ってる子とか、私より彼を知っているのだろう。無知すぎて、悔しい。

ただの嫉妬だ。いつから嫉妬深くなったのだろうか。



気にしたって仕方ない。

クラスが違うからこそ、話した時の彼の発見の喜びは大きいだろう。




恋愛は難しい。

でも、今の恋愛が私の日々の生活の元だ。


今の、彼との恋愛をこれからも大事にしたい。

ずっと一緒にいたい。


大切にしていきたい。



──────────────────




周りがなんと言おうと、私は彼が好きなのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] たった18文字だけなのに、この18文字にどれだけの想いがこもっているか。これ、まさにその通りだなぁと頷いてしまいました。 [一言] 恋愛したいなぁ……リアルじゃ難しいから書いてるという事実…
[良い点] リイアさん、読みました!読んだのは2回目だと思います。素敵でした! リイアさんの小説は、女性の優しさや思いやりが丁寧に書かれているので、僕はリイアさんの小説が気に入っています! 小説…
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