初陣と復讐
5時30分、村の入り口
「みんな、集まったか?」
俺は20分前から集合場所に居たんだが、その時はまだ1人として居なかったけど、集合5分前になってやっと4人が来た。ノアのやつはいつのまにか、アリエルたちと仲良くなっていた。そんなことを思いながら、挨拶をする。
「おはよう。」
「おはよう。」とギルミアが
「「「おはようございます。」」」と丁寧に挨拶をくれるアルディスたち。
改めてみると、アリエルちゃんは俺より少し小さくて桜色の髪をしてて大人しい感じがする。
俺は今日の戦争について話す。
「今日はオークとコボルトとの戦争だから、分かれて戦う。オークは俺とギルミアで、コボルトはアリエルちゃんとアルディスだ。ノアは、好きに動いて戦ってもらう。いいか?」
「いいですよ♪」と、アルディスが言う。
「じゃあ、行くか。」
俺たち5人は、オークとコボルトが密集している、地区に向かって歩き出す。
「なぁ、オークってどんな感じなんだ?」俺は伝説に出てくるやつなら知ってるが、見たことないからなぁ~。
「あの汚らしい種族ですか?」と、アルディスがいきなりオークを罵る。
「そうだけど。」
「あの種族は、主に斧を持って戦いますが、防御力をそんなに有してないので、私なら1発です♪」
「なるほど。ということは、接近戦より遠距離戦の方がなにかといいなだな。ありがとう。」
「いいえ♪」
「おい。お前ら。もう少しで、オークたちがいる地区だ、気を引き締めろ。じゃないと、死ぬぞ。」
もう、そんな所まで来たのか。村とそんなに離れていないし、これで倒さないといけないな。その時ノアが、
『オーク発見。数は約1万3000体、コボルトも発見。数は約2万匹、合わせて4万近くは行くでしょう。』ノアから信じられない数が聞こえた。4万近くいるだと!5人で倒しきるのかよ、すごく心配になってきた。すると、
『オーク残り約1万2000体。』いつの間にか1000体近く倒してた。それは、アルディスだった。
「たいしたことないですね♪」と笑顔を浮かべながら矢を射っている。
それが、合図となり戦争が始まった。
『速度加速』!ノアを含む5人の速さが上がる。
「よし!これで行動がしやすい。ところで、アルディスの様子はどうだろう?」
気になり、見てみると。なんてことでしょう!アルディスの周りにオークとコボルトが1体として居ません。何故なら、アルディスにビビッて標的をアリエルちゃんに変えたからです。
そして、アリエルちゃんは「気持ち悪い」とか「汚らしい」など、罵った後に「火炎の五月雨!」と言い敵を、一掃していった。
ちょっと思ったが、エルフって魔法を主に使うと思ったが違った。物理攻撃ばっかしている。もしかして、魔法が苦手とかじゃ、ないよね。そんなことを思っていたら、コボルトに見つかった。
「マジか、1匹ならいいけど、複数匹いるって運ねぇなぁ!」すると、後ろからノアが来た。
『仕方ないですね。少しですが、力を貸してあげます。』
「すまないな。よし!行くぞ!」
俺とノアはコボルトに向かって走りだす。俺たちはコボルトを倒していくが、数が減っている感じがしない。
「何体いるんだよ。絶対1万以上いるだろ!」
『そうですね。ですが、いつか倒し終わるでしょう。』
「そうだな、頑張りますか。」
1000体近く倒しただろうか、コボルトの波が収まった。
「おい!ノア!相手の行動を把握出来るか?」
俺は今とても頭にきている。何故なら初めてにしちゃ、ハード過ぎるからだ。
『はい。10時の方角にオークとコボルトを多数確認。どうしますか?』
「ギルミアとアリエルはオークと交戦。俺とアルディスとノアはコボルトと交戦する。」
『承知しました。そのように伝達します。』
ノアには、仲間同士なら遠距離にいても連絡がとれる能力はあるのを昨日知った。
伝達をしているノアの後ろからゾンビが出てきた。有り得ない。ゾンビなどの死霊は日の光に弱いはずなのに。
「ノア!後ろだ!」だが、伝達をしているせいか声が届いていない。
「クソッ。」すると、頭上から声が聞こえた。
「あらあら、大変ですね。」
「お前は誰だ!」
「名前は言えませんが、これだけは言えます。私はダークエルフ。貴方と戦っている軍の指揮官です。」
嘘だろ。指揮官が敵の指揮官に会いに来るか?普通。
「お前はなんで、エルフの村に向かって攻めてくる?」
「理由は1つだけです。私はエルフが憎くて仕方がないんです!元々、私はエルフの村に住んでいたわ。だけど、私の両親がダークエルフに加担していると言う、根拠のない噂が広まり。私たち家族は村から追放されたわ。」
「それが、理由か?」
「ええ、そうよ。もっと簡単に言えば復習ね。」
「そうか。なら、今ここで俺が止める!」
「あら、こんな状況でも?」
気づいたら俺は、ゾンビに囲まれてた。
「クソッ。どうすれば・・・」
すると、ノアがゾンビを斬り倒してきた。
『大丈夫ですか?大変そうだったので、駆け付けました。』
「ありがとう。助かった。」
「あら。機械種ですか。こちらの分が悪いですね。今回はここまでとしましょう。では、また今度会いましょう。」
ダークエルフが敵を従え帰っていく。
「ノア。今すぐギルミアとアリエルちゃんに戻るように伝達して。」
『承知しました。』
伝達しているときにアルディスが来た。
「大丈夫?」
「あぁ、まぁ大丈夫だ。なぁ、ダークエルフって知っているか?」
「!!。はい。知っています。」
「そうか、今回の戦った軍はそいつが指揮官だった。」
その時、ギルミアとアリエルちゃんが戻ってきた。
「おい。大丈夫か?顔色が優れていないぞ、2人とも。」ギルミアが心配してきた。
「あぁ、大丈夫だ。それより、ダークエルフが現れた。」
「!!」
「どういうことです?」アリエルちゃんが首を傾げて聞いてきた。
「そいつは、エルフに復讐する。とか、そんな感じの理由で攻めてきた、指揮官としてな。まぁ、このことについては帰ってから、話そう。ここじゃあ、」誰に聞かれているか分からないからな。」
「「「『はい。』」」」
俺たちは、村に帰る。
お久しぶりです。龍川 里狐です。
今回は初めて、戦闘シーンを書きました。
なかなかに難しいです。
今話から、不定期投稿になります。