珍種のおと3 ~年末スペシャルやけど、諸般の事情により短編の詰め合わせやで。~
( °Д°)「待たせたな、読者のみんな! 毎回おなじみ、わい珍種! 今回は三回目、しかも一年の最終日! しかし、今回は諸般の事情で年末ならではの特別編やなく、短編の詰め合わせを今回はお送り……」
( =°Д°=)ノ「ちょっと待つにゃあ、その進行待ったあ!」
(°Д° )「ん? 何やねん、テト」
(#=°Д°=)ノ「さっきはどうして、テトだけ凧揚げされたんだにゃあ!? 高いところ、すごい怖かったにゃ! しかもよりにもよってキービジュアルにするだにゃんて……」
( °□°)「おいの書いた来年用の書き初めを汚したから、仕方ないでごわすね」
(;=°~°=)「あ、あれは別に、わざとじゃないにゃあ……」
( °Д°)ノ「まあそんなことはさておき、とっとと始めるで~」
| °Д°|「始マリマスヨ~」
( °Д°)『冬至』(°Д° )
( °Д°)つ。「今日は冬至やで。冬至といえば柚子風呂! まずはお風呂に柚子を入れて、がっつり楽しむで~」
| °Д°|「オ風呂ハ最高デスネ。カクイウ私ノ周リニハばりあガ張ッテアルノデ、湯加減ハ何トモ言エマセンガ」
( °□°)「おいどんが以前住んでいた海底火山を思い出すでごわすな」
( °Д°)「ほらテト、お前も早よ入らんかい!」
(;=°Д°=)「にゃあ……猫はお水に入るのが嫌いなんだにゃあ。それに、柚子がとっても臭いにゃあ」
E=(°Д° )「ここでわい、別の珍種が思い切りテトの背中を押してやるやでー! 良い子は真似したらあかんでー!」
c(;=°Д°=)っ「にやああああああ……って、あれ? 意外にお風呂は気持ちいいにゃあ」
( ^Д^)「せやろ? 柚子の臭いもそれほどでもなし、じっくり味わって……」
(#=°皿°=)つ °「だけど柚子だけは駄目にゃーーーー!! くっしゃいにゃーーーー!!」
| ;°Д°|「アアッ、柚子ガ……」
( ;°□°)「テトどん、何てことを……」
( Д )^ ^
( =^Д^=)「にゃあ! 冬至に入るお風呂、とっても気持ちいいにゃ!」
( °Д°)『クリスマス』(°Д° )
( =°Д°=)「にゃあ。今日はクリスマスだにゃあ。テトはサンタさんに大トロをお願いしたにゃ、とりあえずお兄ちゃんの靴下を借りて……よし、寝るにゃ!」
( °Д°)「数時間経過! 深夜やで」(°Д° )
▲
( °Д°)「メリ~クリスマ~ス、テト! ほら、起きや!」
( =-Д-=)「にゃあ……誰にゃ、こんな時間に?」
▲
( °Д°)ノ「わいは、サンタさんやで~。作者の家の窓を壊して不法侵入したサンタさんとはそう、わいのことや!」
Σ(=°Д°=;)「ニャッ!? サ、サンタさん……って、よく見たら珍種だにゃあ!」
▲
( °Д°)つ□「ちゃうちゃう、わいは子どもたちに夢を与えるサンタさんやで。今年一年、まあまあお利口にしていたテトさんにも、ばっちりプレゼントがあるで。ほら、受け取ってや!」
( =^Д^=)つ□「やったにゃあ! サンタさんから直接プレゼントをもらえたにゃ! 大トロかにゃあ、どれどれ、早速開封を……」
□ <ネコ用・ネズミのおもちゃ(500円)
(;=°Д°=)「ニャッ……な、何これ。いつもお兄ちゃんが買ってきてくれるおもちゃと大して変わらないにゃあ……」
▲
( °Д°)ノ「文句を言うたらアカン! それよりもテト、お前さんには今からトナカイになってもらうで!」
( =°Д°=)「にゃっ、それはどういう
▲
( °Д°)「これからサンタさんもいろいろ回らなあかんのやけど、最近のトナカイは人手不足でな。そこでテト、お前のネコの手を借りるんや!」
(;=°Д°=)「にゃあ、つまりこれからテトは寒い夜の中に駆り出されるっていう……い、嫌にゃ! テト、寒いのは嫌にゃあ!」
▲
( °Д°)ノ「言い訳無用! プレゼントもあげたやろ! ほな、構えろー!」
| °Д°|「となかいノ装備ハ任セテクダサイ」
( °□°)「クリスマスのリア充は爆発した方がいいでごわす……とりあえず、トナカイの鼻とかをつけるでごわす」
(;=°Д°=;)「に、にやああああーーーーーーっ!!!」
( °Д°)『ドライブ』(°Д° )
( =°Д°=)つ◇「にゃあ。テト、遂にネコ用自動車運転免許をゲットしたにゃ。お兄ちゃんのお金でネコ用自動車も買ったし、早速ドライブに出かけるにゃあ! 車のドアを開けて、と」
( °Д°)°Д°|□°)「よろしくお願いしま~す」
(;=°Д°=)「い、いつの間に車の中に……!?」
( °Д°)ノ「まぁわいらのことは気にせんと、ドライブ行こうや。テトの運転で」
( =°Д°=)つ◎「し、仕方ないにゃあ。とりあえず、車を発進させるにゃ。後方よし! 発進にゃあ!」
( °□°)「おお、車が……!」
| °Д°|「動イテマス……!」
( =°Д°=)つ◎「ドニャ?」
( °Д°)「あっ、目の前にカーブが。早よ曲がらんと……」
( =°Д°=)つ◎「分かってるにゃ……って、あれ?」
( °Д°)「ん、どないしたん?」
(;=°Д°=)つ◎「肉球が滑って……ハンドルが動かせないにゃあ……」
( ;°Д°);°Д°|□°)「ええええーーーーっ!!?」
( ;°Д°)「そんなんで何で免許が取れたんや!?」
( ;°□°)「それよりも、ブレーキ、急ブレーキでごわす!」
| ;°Д°|「距離ガ足リマセンカラ、到底間ニ合イマセンヨ……」
(;=>Д<=)つ◎「だめにゃ……これは、間に合わないにゃあ……」
| ;°Д°|;°□°)「ジィザーーーースッ!!!!」
( °Д°)ノ「こうなったらしゃあない、わいに任しとき! ほらテト、運転代われ!」
( =°Д°=)つ◎「えっ」
( °Д°)つ◎「わいはこれでも、巷ではF1レーサーよりも速い、最速の珍種と呼ばれとったんや! こんな曲がり角、わけないわぁ! トルネード・オブ・ライドォォォォッ!!!」
(;=°Д°=);°Д°|;°□°)「いやああああああああああああ!!!」
( °Д°)「十分後」(°Д° )
( °Д°)つ◎「どや、この華麗なるハンドルさばき! キックダウン!」
| °Д°|「全ク揺レマセン。快適デス」
( °□°)「このまま高速へ入るでごわす!」
( =;Д;=)「えぐっ、えぐっ……実家に帰りたいにゃあ……」
( °Д°)『今年の終わりに』(°Д° )
( °Д°)ノ「読者の皆さん、今年一年間、いろいろおおきに! 『珍種のおと』シリーズが始まったんは八月からやから、一年間全体ではみんなに会える機会は少なかったけど、楽しかったで! また来年も『珍種のおと』は続くから、どうぞよろしゅうに!」
| °Д°|「良イオ年ヲ過ゴシテ下サイネ!」
( °□°)「正月太りには気を付けるでごわすよ!」
( =°Д°=)「にゃあ! テトもシリーズナンバーワンの人気キャラとして、来年も頑張るにゃあ! みんな、また来年に会おうにゃ!」
( °Д°)「そのことなんやけど、実はテトには次回降板説が一部で囁かれとるんやが……」
(;=°Д°=)「えっ……それってどういう
( °Д°)ノシ「すべては2017年春公開予定の『珍種のおと4』で明らかに!? ほなまた来年会おう! 珍種のおと3、完ッ!」
| °Д°| °□°)ノシ「バイバーイ!」
(;=°Д°=)「えっ、もう終わりにゃの!? ねえ、いったい今のはどういうこと……!? ねえ!」