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4.考え方って……

 衝撃的な話を聞いてから数日後のある日。鈴木さんはあの日からずっとつわりがひどいらしく休んでいる。頑張って鈴木さんの分もやらないとな。

 そう思って仕事を始めようとしたその時、上司が声を掛けてきた。


「佐藤君、ちょっといい?」


 上司はそう言って給湯室を指した。


「あ、はい」


 ……今度はなんだ? また衝撃的な話か? いや、流石に続けてそんなことはないよな。だとしたら俺、何かやらかしたのか?

 内心ビクビクしながら俺は上司のあとについて給湯室に入った。




「鈴木さんのことなんだけどね」


 給湯室へ入るなり、上司はそう切り出した。えっ、まさかまた衝撃的な話ですか !? あの、俺、まだ心の準備が……。


「社長を含めた重役の人達で話し合った結果、『鈴木さんを責めたりせず、元気な赤ちゃんを産んでもらおう。仕事を続けるかどうかは本人の判断に任せる』という方針でいくみたい。だからもしも鈴木さんから相談されたりしたら、なるべく本人の意思で決めれるようにしてあげてね。それじゃ、よろしく」


 そう言って上司は給湯室を出ていった。

 ……えっとー、つまり上の人達は公認ってことだよな? 鈴木さんのことは悪く思ってないと。

 きっと上の人達は鈴木さんのことをあまりいい目で見ていないだろうなぁと思っていたところでまさかの公認という……あの、ちょっと優しすぎやしませんか?

 もしかして今の時代、こういうことが起きてしまうのは仕方ないことだから責めないであげようという考えが普通なのか? つまり俺の考え方が古いってことか?

 俺はこの日、今の時代の世間の考え方がどういうものなのかムチャクチャ知りたくなった。

最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございます!


このお話に登場した人物は全て架空の人物です。

実在する人物とは一切関係ありません。

内容はフィクションとノンフィクションが混ざったものになっております。


こんなことが身近で起きた時、みなさんは何を考え、何を思いますか?

作者自身、何が正しいのか、どうあるべきなのか、そもそも正しい答えなどないのか分からないでいますので是非、みなさんのご意見を聞かせていただければと思います。

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