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71話 願い事

 カーテンから光が差し込む、その光で俺は目を覚ます。

 あれ、いつの間に寝ていたんだ。

 目を開けると、目の間にはぐっすりと寝ている早百合がいる。

 そうかここアメリカだ。

 まず、学校に連絡しないとな。

 俺は一日ぶりにスマホの電源を入れる。

 志保から百件ほど連絡が来ている。俺は急いで志保に連絡をする。

『一週間ほど休むかも、ちょっと事情があって』

 すぐに既読が付く。

『よかった生きてる。もしかしたら他の女とデートしてるんじゃないかなって思ってしまったよ。私は..」

 愛のある文章が届く。後で読もう。

 凜先輩からも連絡が来ていた。

『今度いつ私の家にご飯を作り来てくれるんだ? 学校にもいないかったし』

 心配の連絡が来ていた。

『ちょっと一週間ほど休みます。ちょっと事情があって』

 凜先輩もすぐに既読が付く。

『また、人助けか。まあ、また作りに来てくれるなら許そう』

 やっぱり生徒会長は凄いな。すべて分かっている。

 他の人からも連絡が来ていた。俺はみんなに連絡して立ち上がる。

 早百合に美味しい朝ご飯を作ってやるか。

 リビングって言っていいのかと不思議に思うほどでかい部屋に来る。

 てか、何も食材が無いな。

 俺はもう一度寝室に戻る。

 早百合も起きていた。

「あら、おはよう」

「おはよう」

 立ち上がり、俺に抱き付く。数秒ほど抱き付き。俺を見つめる。

「アメリカなら普通だよ」

 それだけ言い早百合は寝室を出る。

 そうだなってなるかよ。

 俺も早百合について行き寝室を出る。




「確か今日の昼頃に届くはず」

「何が届くんだ?」

 二人で買ってきたパンにイチゴジャムを塗り食べる。

 早百合はチョコジャムを塗って食べている。

「食材と、必要な費用」

「そんなのが届くのか」

「うん」

 買ってきたチョコパンを取る。

「それ、私が選んだやつだよ」

「あ~、すまんすまん」

「まあ、パフェの借りを返すよ」

 チョコパンを手で取り、俺の口元に運んでくる。

「はい、あーん」

 口の中でチョコがとろける。うっまこのチョコパン。美味しさに感心していると早百合は俺が選んだイチゴパンを俺に渡してくる。

「あ~んして」

 あのー俺のイチゴパンなんだが。

「あ~ん」

「美味い」

 頬が自然と上がり笑顔になる。

 早百合は俺の肩に頭を乗せる。

「ずっと続いたらいいのにな~こんな生活なら私はずっとしたいよ」

「確かに、幸せだな」

「じゃあさ、一緒に住まない? ずっと一緒に」

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