RPGのラスボス魔術師に転生したので、可愛い女の子の弟子と優雅な紅茶生活を送ります　～悪の四天王となるはずの少女が、「お師匠様！」と呼んで甘えてくれる最強の魔術師になりました～～

日本で過労死した会社員が転生したのは、大人気RPG『星月のクロスライン』のラスボスであるアレク・ストリックランドだった。

アレクは凄腕の魔術師でもあり、そして冷酷な殺人鬼。アレクはやがて王国を乗っ取る陰謀を起こす悪役だ。だが、転生者の記憶を持つアレクは考える。

「ラスボスなんかになったら……殺されてしまう！」

アレクはラスボスにも主人公にもなることを望まず、幼い少女の弟子クレアとともに、普通の平凡な生活を送ろうとする。

孤児だったクレアは、ゲームではアレクに道具のように虐待されて悪の四天王となる予定だ。だが、アレクは彼女に優しく親切に接することで、闇落ちを回避した。

その結果……。

「お師匠様……ちゃんと仕事してくださいよー」

「ごめんごめん」

甘やかしすぎた結果、生意気になった弟子とともに、アレクは破滅する未来を回避しようとするが……。

魔術師のアレクのもとには、面倒な依頼が次々と舞い込む。やがて、その依頼を通して、アレクはゲームの運命を変えていくことになる。

そして、自分を頼り甘えるクレアを、悪の四天王でなく、最も強く最も幸せな魔術師に育てようと決意する。