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性奴隷 あの娘らみんな 処女でした

誤字脱字をご指摘頂き、ありがとうございます。


 昨夜は飲み過ぎたのか、歓迎会の記憶が無い。

「エイジ!もう起きなよ!」

 ミラに体を揺すられ、仕方なく起きるが、頭も痛けりゃ気持ちも悪い。典型的な二日酔いで、我ながら懲りない物だと思う。

 原因は大量出血なのか、戦いの後で昂ぶっていたのか、レーザーなんて実戦で使って魔力を使い過ぎたからなのか分からないが、いつもよりも酔いが回った。


 そんな俺にミラの用意した朝食は、フルーツとお茶だけ!

 もっともこの状態では、がっつり食べられないので寧ろありがたい。

「ミラは昨日から先輩になったけど、どうだった?」

 ミラだって指導する立場は初めてだ。同性の同世代、あるいは年上の後輩に戸惑う事もあるだろう。

「ミラさんって呼ばれた」

 それだけを嬉しそうに言ったミラを見ると、何だかこっちも嬉しくなる。

 このミラが本当に、昔話に出て来る何かなのだろうか?


「おはようございます」

 程なくしてクレアが訪れると、当たり前の様に手帳を広げる。何となく雰囲気が角々しい。

「エイジさん、今日は予定が詰まってますよ!」

 経理担当の筈だが、完璧に秘書になっている。

「予定って、昨日キャンセルしたリーチさんくらいだろ?」

「彼女たち12人の住む所を決めなくてはいけません!それに経験者だって求人しないと。建築部門も含めて」

「分かった!」

 クレアに妙なスイッチが入ってしまったのか、やけに熱くなっている。クールビューティーを希望したかったんだが。

「クレア、市長が俺と話をしたいそうだ」

 忘れる所だった。個人的にって言うのが気になるが、まぁ良い。市長なら伯爵家の事やアルフレッドの事も何か知っているだろう。

「畏まりました。先方のご都合を伺ってリスケジューリングします」

 普通にリスケで良かったのに。やっぱり何か雰囲気が違う。昨夜は何か有ったのか?

 記憶が無いって辛い。


 先ずは昨日は宿屋に泊まらせた彼女たち12人を迎えに行き、その足で住居探しだ。

 俺の所もクロエの所も12人を泊める余裕は無い。だから宿屋に泊まってもらったが、昨日の宿代は俺が支払う。

 朝食付きで日本円にすると1人当たり、6000円くらいか。日本には7800円で食べ放題飲み放題の温泉ホテルが有るのだから、もっと安くても罰は当たらないだろうに。

 

 物件探しは難しい。

 この人数で住める広さが欲しい。バラバラに住まわせると、何か起こった時に管理出来ない。

 更には、女の子の集団生活だ。安全性が重要だし、店から遠いと不便だ。

 これが譲れない最低ライン。

 なのに物件が無い!贅沢は言ってないのに!

 

 幾つか回って、在るには在った。

 繁華街のクロエの店に近く、12人分の部屋が在る物件。

「しかし、ここは…」

 不動産屋によると、ガサ入れが入って違法行為が露見し、閉鎖された売春宿。


 性奴隷という黒歴史を持つ彼女たちにはあんまりな所だ。

 念の為内見すると中は案の定、赤を基調とした派手な造りだ。

 しかし、売春宿なので部屋は十二分に在る。

 しかも金を掛けたのだろう。決して安普請ではなく寧ろ建物はしっかりしている。

 他に物件が無いし、彼女たちが構わなければ決めてしまいたい。

「わー、きれいな部屋!」

 無邪気に燥ぐ彼女たちに過去を思い出させたくないが。

「ハンナ、シャルロッテ、ちょっと」

 年長の部類に入る2人に意見を聞こうと思った。

「ここはな、少し前まで…」

 クレアには席を外しもらい、ここが売春宿だった事を説明した。質問される内に、行為についても詳しく。


「エイジさん、それは本当ですか?」

「ああ、本当だ。やっぱり他にしよう!」

 シャルロッテが驚きを隠さずに聞いてきた。やはりここに連れて入った事は、デリカシーに欠けていたか。

「そうじゃなくて」

 ハンナが直ぐさま否定する。

「良い建物だと思います。私たちが驚いたのは、男性と女性でそんな事を本当にするのですか?」

 意外な事を聞かれた。性行為を知らない?彼女たちは盗賊の首領の性奴隷だった筈なのに!

「だって、あの男は?」

「そんな事はしていません!」

 そんなバカな事あるのか?

「それじゃ、何をされていたのか教えてくれ!」

 言った後にしまったと思った。あれほど注意していたセカンドレイプになってしまった!

「あ、いや、済まない」

 俺が言い終わる前に2人は顔を見合わせて、小さく頷いた。

「それでは、失礼します」

 ハンナとシャルロッテそれぞれは俺の腕を取り、谷間に俺の腕を埋めると、2人してモゾモゾと動く。

 両腕が柔らかい物に包まれ、動く事で刺激を受ける。

「いつもは服を脱いでしていました」

「エイジさんがお望みなら」

 もう充分です!まだ日は高い!

「あら、ここが大きくなってません?」

 シャルロッテが元気いっぱいな部分を注視している。見るな!

「エイジさん、これは?」

 ハンナが不思議そうに聞いてきた。これ呼ばわりされた微妙な大きさですけど、フルスロットルです。

 シャルロッテ、好奇心丸出しの顔して触るな!

 


「あの男だって、こうなったでしょ?」

「いいえ!」

 2人して声を揃えて、首を横に振る。

「あの男は大きくなりませんでした」

 一応、大きくなったと認められたのか。と、安心している場合ではなかった。

「それじゃ、あの男にされた事って?」

「これで終わりです」

「他の娘も?」

「はい!」


 みんな裸にはされても胸の谷間に腕を挟むだけ?

 性行為はしていない?

 ということは、みんな処女?

 あの盗賊の首領はEDだったのか?それとも、変わり者の変態?


「エイジさん、そろそろ良いですか?」

 ノックして入って来たクレアが一瞬にして固まる。

 谷間とは無縁なクレアのその目には、両腕を胸の谷間に挟まれ、シャルロッテに触られている俺が映っている筈だ。

「な、何を…」

「待て、誤解だ!」

 クレアは魔法は使えない筈だが、この場の空気を凍りつかせる事は出来た様だ。 

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