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いつまでも エリスの相手は 終わらない

 エリスとローラは目配せするとバスルームに入って来た時に纏っていたバスタオルを2人同時にハラリと取ってみせる。

 ローラは見た事が有ったがエリスの裸体を見る事は初めてだ。

 エリスを相手にそんなシチュエーションになった事が無いし、その気にならなかった。

 今まで本気で相手にしてやる事はあまり無かったが、サラッとした品の有る長い金髪のスラリとした容姿で、元々は黙っていればエルフに似た美女と言うイメージだった。


「エイジ様、あまり見ないで下さい」


「そうは言っても」


「今までもっと私を見て欲しいと思っていたのに、見られると恥ずかしい。でも、見て…下さい」


 エリスの両手はブラリと下に降ろされ、何処も隠そう時しない。

 露わになった透き通る様な白い肌、胸の起伏は隣に居るローラと比べると随分と控え目に見える。

 だがそれはそれで美しく尊く感じるくらいだ。エリスの恥じらう仕草と相俟って思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。


「所で2人同時に入って来るのはどう言う事だ?」


 落ち着け俺!

 少し間合いを取る意味で聞いてみた。2人同時って違和感しか無い!


「実はエリスさんに私が旦那様に、女にして頂いた話をしましたら」


「第5夫人になる筈のローラさんに先を越されましたので、私もエイジ様に女にしてもらおうとエイジ様がお戻りになる時を待っていて、今日こそチャンスだと思いました」


 それって、俺の方が狙われる立場なのか?


「私はエリスさんに、心細いからと付き合うように頼まれました。あわよくばエリスさんの後に私も可愛がって頂ければと」


 爆乳の先を隠す左腕をクイッと上げると隠されている柔らかい物がムニュっとする!

 あわよくばとか言いながらローラも狙っている様な気がする!


「お願いです。女に恥をかかせないで下さい!」


 裸のまま抱き付いて来たエリスは柔らかい処をダイレクトに俺に押し当て、潤んだ瞳でそう訴える。

 

 頭の中で今までを事を整理してみよう!


 何回も言われている事だが、この国では一夫多妻制が認められている。

 エリスは出会ったその日から、俺の第4夫人になると宣言している。

 正式に婚姻届を出して現在俺の唯一の妻となっているクレアも、「自分が第1夫人の立場を確保出来るのなら構わない」という趣旨の言葉を言っていた気がする。

 以上の点を踏まえると出る答えは1つしか無い。


 据え膳食わぬは男の恥!


 でも初体験が複数プレイってエリス的にはどうなんだ?

 まあいい、この際気にしない事にしよう。

 風呂から出た俺達3人はキングサイズのベッドにステージを移した。



 

 気が付けば空が段々と白くなり夜が明ける。

 このキングサイズのベッドには1人で満足顔のローラと、微妙な表情の俺とエリスが居る。


 エリスとの行為を思い出すと本当に微妙だ。


「痛いです。エイジ様、ローラさんに聞いていたよりも痛いです!」


「私は痛みも有りましたけど、それよりも旦那様に女にして頂いた歓びの方が大きかったので」


 エリスの言葉を受けてローラを見ると俯いてそんな事を言う。こっちはこっちで可愛いじゃねえか!


「エイジさまぁ」


「判ったから」


 あまりにも痛がるのでエリスに治癒魔法を掛けてやるけど、こうなると元の処女に戻るのでは?


「あのエイジ様、女にして頂く前に戻った感じがするのですけれど」


 本人もそう感じている様なので確認すべく、もう一度貫く。


「痛いですぅ。戻っていたみたいです」


 そしてまた治癒魔法を使った。


 するとまた「今度こそ女にして下さい」と言われて合間にローラの相手をしつつ、そのループをもう2回して朝が来た。


「おはようございます。魔道士様、お代官様からお召し物が届いております」


 ドアの向こうから女の声でアルフレッドが用意した着替えが届いた事を知った。

 こっちは全裸だ。ドアの外に置いてもらって受け取ると、見た目は軍服の様でもあるが機能性はむしろ上だと思われる服、靴、下着に帽子にマントまで用意してある!

 見れば判る上物だ!

 あんな夜中から用意させるとはアルフレッド、代官の面目躍如と言った所か。


 俺は集合場所の代官所に向かうべくその服を着て颯爽と娼館を後にした。ローラと、一晩で4回も処女を喪失をしてまた処女に戻ったエリスを連れて。

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