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飴と鞭 第9話

作者: 斉藤ひとみ

どんな目にあっても親は親。けれどもどうしても許せないのが、万引き癖と死んだ猫を水葬だといい、夜中に川に捨てる事とひ孫にまで店のランチのオマケを握らせて万引きの指導をした事。私は運良く、再婚ができました。そこでもストレスからうつ病が悪化して、その間に子供の頃にゴミ箱に捨てた体温計の事を思い出させられました。話は繋がりました。ゴミの分別を教えられてもいない私が、また叩かれるのが怖くて捨てた体温計のせいで多額の借金を背負ったので、伯母に私を養子に出そうとしたのだと理解しました。最後に思い出させてくれた事は私の中でトラウマとなっていたあの事故の出来事でした。母は知っていた。けれども私に何も言わないし何もしてくれなかったことだけが少しも今でも理解できないです。けれども母は歳をとり、お掃除ができないのは末っ子だからやらしてもらえなくて覚えなかったと、自力で学んで仕事に子育てをしながら掃除もしてきた私にそうこぼします。今はただただ哀れなおばあちゃんです。私が怖がってきた母はもういません。ただただ成長しないまんまこのまま死んでいくのだろうと思います。私は子供の頃から心臓があまり良くありませんでした。けれども気が付かないまま50になって突然に悪化しました。原因はよくわからないのだけれど、手術することになったと伝えた時もお酒が原因なんでしょうと言い、私の話はまともに聞きません。ボケ老人なんだ。母ではないんだと諦めることにしました。私も歳をとりました。これからは精進して母のようにはならないようにして残りの人生を全うしていこうと思います。今のところは子供達は幸せに暮らしています。できる事はサポートするだけなので、これからも愛情を持ってサポートできれば良いなと思っています。

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