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ノックノック

 廃墟のように見える団地がある。

どこか陰気でホラー映画に出てきそうな雰囲気を醸し出している。

 だからだろうか。

 心霊スポットとしても有名だ。

そんな場所にタダシは妻のノノカと一緒に一週間前に引っ越してきた。

 家賃が安いこともあって、二人は特に不満を抱いていなかった。

 住人は二人だけではないし、そもそも心霊の類いを信じていなかった。

 「あれ?ノノカ、おれのタバコを知らないか?」

 「キッチンのテーブルにないの?」

 タダシは胸ポケットを探りながら、キッチンへと向かう。

 そこにも目当てのものはなかった。

 「ないよ」

 「じゃあ、知らない」

 ノノカは少しだけ膨らみのあるお腹をさすっている。

 妊娠五ヶ月である。

 タダシは、そんな彼女に害が及ばないようにタバコはベランダで吸っている。

 元々、彼はヘビースモーカーだった。

 ノノカもそれを知っているからか、強くは注意することはなかった。

 今までは。

 これからはわからない。

 生まれてくる子どもの為にもやめられたらいいのだが。

 タダシはそう思う。

 「じゃあ、買ってくるわ」

 「ついでにいつものヨーグルトもお願いしていい?」

 「了解」

 タダシたちがこの団地を新居にと決めたのには理由がある。

 先ず、コンビニが近くにあること。駅までの行き来が便利であること。それでいて、家賃が安いのだから決めない訳がない。


 サンダルを履くとタダシはコンビニに向かった。

 団地から出るとすぐに公園がポツリとある。

 大きすぎず、かといって小さいわけでもない。ありふれた公園だ。

 その公園から子どもたちの笑い声が聞こえてきて、タダシは一瞬だけそちらを見た。

 四人の子どもたちが走り回っている。それだけならば、問題はない。

 ただ、時刻は夜の十時を過ぎていた。

 保護者の姿を探したが見当たらない。

 「まあ、でも団地に囲まれた場所の公園だから少しは安全…なのかな」

 彼はそう思うことにした。

 不意に子どもの一人と目が合う。その子どもはニイッと笑うと、タダシの側まで走ってきた。

 「ねえ、ノックノックって知っている?」

 Tシャツに半ズボンの男の子がタダシに声をかける。

 「いや、知らないな」

 「じゃあ、教えてあげる!きて」

 男の子は、タダシの腕を掴むとグイグイと公園の中へと引っ張っていく。

 その力は強く、大の大人であるはずのタダシでも振りほどけなかった。

 「ちょ、ちょっと!」

 焦るタダシにかまうことなく、男の子は笑っている。


 仕方ないか。

 タダシは子どもたちに囲まれながら、心の中で呟いた。

 「ジャンケンで負けたら鬼だよ。鬼はね、目隠しをするんだよ。ほら、こうやって」

 そう言って、Tシャツに半ズボンの男の子は近くにある木へと走って行く。

 そして、顔を押しつけるように抱きついた。

 フリルスカートの女の子がタダシの服の裾を引っ張る。

 「絶対に見たらダメなんだからね!」

 語気がとても強い子だ。

 クラスに一人はいるであろう、男の子にも強気な女の子だ。

 メガネをかけている男の子とツインテールの女の子が同時にうなずく。

 「わたしはサキ」

 と、フリルスカートの強気な女の子。

 「ぼくはハルです」

 と、メガネのかけた男の子は礼儀正しく言う。

 「わ、わたしはヤエ」

 と、少しオドオドしながらツインテールの女の子も自己紹介をする。

 「あそこで目隠しをしているのがシンちゃんね!」

 『シンちゃん』と呼ばれた男の子がタダシのところに戻ってくる。

 「おれはタダシ。みんなはここの団地に住んでいるのかな?」

 「それでね、鬼が目隠しをしている間に逃げる側は叩けるものを探すのよ!」

 タダシの言葉を無視して『ノックノック』の説明は続く。

 タダシは少しだけムッとした。

 だが、相手はまだ小さな子どもたちだ。ムキになってはいけないといさめる。


 「鬼から隠れながら、手や道具を使って叩くんだよ」

 シンは、足元に落ちていた木の枝で自分の肩を叩いてみせる。

 タダシはうなずいた。

 子どもたちが叩くことを外国語で『ノック』と呼ぶことを知っているのかはわからない。

 知らないからこそ『ノックノック』と語呂合わせで面白く言っているのかもしれない。

 「こ、壊しちゃうとね。な、泣かれちゃうんだよ。だ、だからね、あまり壊れないものがいいよ」

 「それはつまらないですよ」

 「そうよ!」

 「鬼になったら可哀想だけど、鬼にならなきゃいいんだよ」

 「きみたち、あんまり遅くまで遊んでいると怒られちゃうんじゃないかな?」

 何やら盛り上がり始めた子どもたちの言葉をタダシが遮る。

 「お、おじさんが怒るの?」

 「おじさんって?!おれのこと?!」

 タダシは軽くショックを受けた。

 一児の父親となる身ではあるが、まだ二十代だ。

 しかし、子どもたちから見たらおじさんなのかもしれない。

 そうは思うがショックなものはショックだ。

 せめて、あとでノノカに面白おかしく語ることで笑い話にかえてしまおう。

 タダシはそう思った。


 「おじさんは鬼なの?だから、怒るの?」

 と、サキ。

 「じゃあ、おじさんが鬼をやるのか」

 と、シン。

 「最後までちゃんと遊び方を説明しないといけませんよ」

 と、ハル。

 タダシは苦笑しながらも子どもたちにつき合うことにした。

 「わかったよ。一回だけだからね。終わったら帰るんだよ」

 子どもたちが一斉にはしゃぎ出す。

 そして、ハルがすべり台のポールへと走って行った。

 「例えば、ここを木の枝で叩くとします」

 「うん」

 小さく鈍い音にもならない音が二回鳴る。

 「本番では絶対に見たらダメなんだからね!」

 「うん」

 タダシは苦笑いを浮かべた。

 「何の音かわからなかったら『もう一回』と言ってください」

 「三回までしか使えないから気をつけて!」

 「さ、三回間違えたら…ば、バツゲームがあるの」

 また、小さく鈍い音が二回鳴る。

 「『ノックノック』は、鬼が何で何を何回鳴らしているかを当てる遊びなんだよ。おれ、得意なんだー」

 シンは偉そうに胸を張る。

 「自分も同じものを使って音を出すのよ!」

 「今回の場合は、木の枝ですべり台のここを二回鳴らせば鬼の勝ちです」

 「難しそうだね」

 タダシはうなる。

 すぐ終わらせられると思っていたが、なかなかに難易度が高い遊びだ。

 やると言ってしまった手前、引くに引けない。

 「おじさん、わかった?」

 「うーん、多分」

 手探りで何とかなるだろう。

 タダシは思った。


 「バツゲームはどうしますか?」

 「また、鬼をやるんだ」

 「シンちゃんはそればっか!」

 「ム、ムリな場合もあるし」

 「じゃあ、どうするんだよ」

 「答えを教えるかわりに素手で叩くのはどう?」

 「そ、それは痛そう」

 確かに、石などを叩いていた場合は素手でソレを叩くのは痛そうだ。

 想像して、タダシはゾッとした。

 子どもの発想は時に残酷だ。

 「痛そうですが面白そうですね」

 「それにしよっか!」

 「お、おじさんはそれでいい?」

 期待のこもった眼差しを受けて、タダシは渋々うなずいた。

 「鬼はおじさんで決まっているけど、一応言おう」

 シンの言葉に他の子どもたちが大きくうなずいた。

 『ノックノックしましょう、じゃんけんぽん!負けたら鬼よ、じゃんけんぽん!』


 ドアを叩く音がしたので、ノノカは玄関に向かった。

 チャイムがあるのに珍しいと思った。

 だが、こんなことをしそうな人物は一人しかいない。

 タダシだ。

 「ハイハイ、どちら様?」

 小さな音を立てて、ドアノブが回る。

 顔を覗かせたのはやはり、タダシだった。

 「何でノックで返さないんだよ」

 「何が?ほら、早く中に入ってよ。閉めちゃういますよ?ねー」

 『ねー』の部分は、ノノカ自身のお腹に向けて言う。

 「うおっと?!待て待て」

 慌てて、タダシが中へと入る。

 その様子を壁に寄り掛かりながら、ノノカは見ている。

 「コンビニにどれだけの時間をかけているのよ」

 「それがさ、途中に公園があるだろう?」

 「あー、あの寂れた公園?で、そこがどうしたの?」

 「うん。そこで遊んでいた、子どもたちにつかまってさ」

 「ちょっと待って!こんな時間に子どもがいたの?!何歳くらい?」

 「小学生の低学年ぐらいかな、多分」

 ノノカは居間の時計を見る為に移動する。

 「わたし、行ってくる!タダシもついてきて!」

 タダシの身体をクツ棚に押しやると、ノノカはサンダルに足の指先を引っかけた。

 「待て待て。もう、みんないないと思うからさ」

 「……、バカ親たちがきたの?」

 「バカ親って。とにかく、みんな『ノックノック』ってな遊びの途中で帰ったんだと思う。これ、頼まれていたやつ」

 「思うって!?何よその曖昧な答えは!無責任なんじゃないの!」

 ノノカの物言いは、サキに似ている。サキは、将来、ノノカのようになるのかもしれない。

 タダシは苦笑した。

 「そう怒るなって。おれが鬼になって、十を数えている間にみんな、姿が見えなくなっていたんだからさ。コンビニの帰りにも寄ってみたけど、一人もいなかったよ」

 「どこかに隠れているだけかもしれないじゃない!!」

 ノノカは、『ノックノック』という遊びを知らない。

 ただ、こんな時間に外で遊ばせている親たちを思った。

 憤りを感じずにはいられなかった。


 「わたし、やっぱり、見てくる!!」

 「ノノカ?!」

 タダシが呼び止めるものの、振り切り、ノノカは出て行く。

 それから、一分も経たない内にドアを二回、ノックする音がした。

 同時に、子どもの笑いを堪えた声も聞こえてくる。

 タダシは律儀にドアを二回、ノックしてから開けた。

 外には、ヤエが立っていた。

 「他の子たちはどうしたの?」

 「お、教えられないよ」

 「うーん。でも今、こわーいお姉さんが君たちのところに行ったよ?」

 「でもでも!ノックノックが終わっていないよ?」

 「また明日、みんなでやればいいんじゃないかな」

 「お、おじちゃんは鬼だもん。ほ、他のみんなのことも当てるまでは、ず、ずっと鬼だもん!」

 そう言うと、ヤエは逃げるように走り去ってしまった。

 「参ったな」

 タダシはそう呟きながらも、どこか楽しげだ。

 彼もまた、幼い頃によく夜遅く家を抜け出していた。

 友達と一緒に度胸試しとか言って、学校に忍び込んだこともある。

 本当に小さい頃、ゲームに出会うまでは鬼ごっこ、だるまさんが転んだ、色鬼…それらの遊びが好きだった。そのどれもを懐かしく感じた。

 「たまには、童心にかえるのもよし!やりますか!ノックノックしましょーってな」

 ノノカと違って、タダシは楽天家だ。子どもたちがこの団地付近で遊んでいる分には大丈夫だと思っている。

 不審者がいれば、自分が取っ捕まえてやればいいと思っている。力には自信があった。

 「まあ、うん。ノノカにバレたら…ってのは考えないようにしよう」

 手足を軽くブラブラと動かし、首をコキコキと鳴らす。

 タダシなりの軽い準備運動を済ませ、玄関を出ようとした。

 と、彼の足元から、トントン、と二回音がした。

 最初は、下の階の生活音だと思った。しかし、気配に紛れて子どもの小さな笑い声も聞こえてくる。

 「まさか、な」

 疑りながらも、ものは試しだ、とコンクリートで出来たそこを二回、トントン、とこぶしで叩いてみた。

 「おじさん、やりますね。でも、まだ二人残っていますから」

 「…え」

 ここの団地は壁が薄い。隣室の声も聞こえてくる。

 ハルの声はとても明瞭に聞こえた。ただ、引っかかるのは下からだということだ。

「実は、階下に住んでいる子どもだったのか?脚立か何かを使って叩いたとか?」

 呟きは後半になるにつれ小さくなっていく。

 自分でもあり得ないと思っているからだ。

 今さらながらに、子どもたちのことが気になってくる。ノノカとは別の意味で、だ。

 心配しているとかではなく、ただただ不気味。その一点だ。

 子どもたちの笑い声がドアの向こう側から聞こえてくる。

 その声は、段々と大きくなっていく。声だけが突進してくるかのような感覚に、思わず目をつむった。

 笑い声は、タダシを通り過ぎて部屋へと入っていく。

 そして、音が鳴る。

 タンタンタン、と三回。


 「っ!?」

 「おじちゃん、わかる?」

 サキだ。

 タダシの目玉だけがキョロキョロと動く。誰もいない。声だけがする。

 こんなことあり得ない。

 彼の額から汗が流れる。

 「も、もう一回」

 気のせいであることを祈って言葉にする。

 タンタンタン。

 その気持ちを握り潰すかのように三回、奥の方で鳴る。

 タダシは逃げようとドアノブに手をかけた。

 しかし、いくら動かそうとしてみてもガチャガチャという音がするだけだ。

 壁の一部にでもなったかのようにドアは張りついていた。

 「その音は違うよ!もう一回鳴らす?それとも、バツゲーム?選んで!」

 タダシの身体は小さく震えていた。本人も気づかないほどに。

 恐る恐る部屋に入っていく。

 「どこに隠れているんだ!出てきなさい!家に帰るんだ!」

 タダシは声を張り上げる。

 自分の家なのに別の場所へと迷い込んでしまったかのような不安が押し寄せてくる。

 「何よ。バツゲームがいいわけ?」

 「もう一回」

 サキの威圧的な声に反射的にそう答えていた。

 タンタンタン。音が鳴る。

 肝心なのは、『どこから』『何を使って』鳴らしているか、だ。

 

 タダシはどこか聞き慣れた、その音を探し始めた。

 ノノカが日常的に鳴らしている音に近いことに気づく。

 それは、確か--ー。

 キッチンへと向かい、流し台の下の扉を開ける。左側の扉には包丁が三本、並んでいる。

 それらを全部取り出すと、まな板を出して上に置いた。

 タダシは慎重にその中の一本を手にとる。果物ナイフだ。

 それを使って、三回鳴らす。

 「スゴい!おじちゃん当たり!絶対にわからないと思っていたのに!!あーあ、負けかな。シンちゃんはいつもわかりやすいし!」

 タダシは短く息を吐く。今回はたまたま当たった。

 わけもわからないまま始めてしまった遊びを後悔していた。

 両手で顔を覆う。

 タダシは唇を噛みしめながら、次に鳴る音に耳を澄ました。

 「最後はおれだね」

 ゾクリ、と身体が震える。シンの姿もまた見えない。

 声だけがいやに近くに聞こえた。

 クチャ。

 それは、とても小さな音だった。そして、痛みをともなった。心臓が痛い。

 直接、手掴みされたかのように痛い。

 比喩ではなく、実際に。

 「し、心臓か」

 「当たりだけど当たりじゃないよ。ほら、おじちゃんも鳴らして」

 タダシは絶望的になりながら、服の上から心臓の辺りを軽く叩いた。それだけでも痛い。

 「違うよ!上からじゃないよ。人差し指で中から一回だよ!」

 「あー!シンちゃんってばまた答えを教えた!」

 「また、簡単になってしまいましたね」

 「よ、良かったね。おじちゃん」

 心臓がドクドクと鳴る。いつもの倍の早さだ。

 「おじちゃん?」

 「…ムリ、だよ」

 タダシは何故か笑いが込み上げてきた。

 恐怖心が最高潮に達したからだろう。

 「答えを言っちゃったのにムリなの?」

 「何でよ!」

 「も、もう一回ってこと?」

 「それ意味がありますか?」

 「ないわ!」

 「な、ないのかな」

 「ないですよ」

 「もう、みんなは黙っていて!おじちゃん、次の鬼を決めて遊びたいから早くしてよ」

 タダシの身体はズルズルと床へと落ちていく。

 体育座りになると、自分の身体を抱きしめた。

 「早くして!」

 「は、早く」

 「ほら、早くしてください」


 玄関のドアが開く音がする。

 「タダシ?本当に子どもたちはいたの?一人も見つからなかったよ」

 キッチンにノノカが顔を覗かせる。

 「タダシ?どうしたの?」

 タダシの身体は小刻みに震えていた。それは不自然な震えだった。

 「…くれ」

 「タダシ?」

 「許し、くれ」

 ノノカがタダシの身体に触れようと近づくと、大きく前後に揺れた。

 ブチュブチュ。

 今まで聞いたことのないような音がする。

 「タダシ、ちょっと!本当に大丈夫?具合が悪いの?」

 よく見ると、彼の胸の辺りを何かが蠢いている。

 「…っ」

 ノノカは思わず後ずさる。

 「おばちゃんも遊ぶ?」

 「え?」

 いつの間に現れたのか、背後に三人の子どもが立っていた。

 「いつまでも、動こうとしないおじちゃんには飽きてしまったのです」

 「遊ぶの、お、面白いよ」

 「バツゲームもやらない、おじちゃんはもういい!」

 「あなたたちどこから…」

 鍵はしたはずなのに。ノノカは焦る。

 「シンちゃんも早く出てきてください」

 「いつまでも、そんなところにいないで早く!」

 「う、うん。そうだよ」

  タダシの身体が一際、大きく痙攣する。

 「ノノカ、逃げっ…」

 ブチュ、ブチュブチュ。

 タダシの身体を突き破り、血塗れのシンが這いずりながらノノカに笑いかける。

 「ねえ、ノックノックって知っている?」

           【完】

【あとがきという名の反省会】


作者:二つにわければ良かったな、と全て書き終えてから思いました。しかし、そうするには微妙な長さといいますか…。


シン:ねえ、ノックノックしようよ。


作者:(完全無視)完全な実体験ではないのですが、夜寝ているとたまに壁を叩く音がします。角部屋なのに。寝惚けているだけなのかもしれませんけどね。


サキ:誰が鬼やるの?早く決めよ!


作者:(聞こえないふり)公園で遊んでいる子どもたちを見なくなって久しいです。わたしの周りだけなんでしょうか。ゲーム世代なのかなー、と。


ヤエ:も、もうさ。わたしたちだけで遊ぼうよ。


作者:うん!それがいいと思う。(即答)


ハル:じゃあ、五人でじゃんけんをしましょう。


作者:(あれ?わたしも頭数に入っていない?気のせい?睡眠不足だから、聞き間違えたのかも)


四人の子ども:ノックノックしましょう、じゃんけんぽん!負けたら鬼よ、じゃんけんぽん!


作者:(反射的に出してしまう)ま、負けた。


四人の子ども:(小声)みんなで同じところを叩かない?お腹の中とか。ほら、あの作者は肥っているし。(コソコソ)


作者:(逃亡)


【最後まで読んでいただきありがとうございます。失礼いたしました。】

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