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小春の時雨日和  作者: 藤宮はな
第三部:魔族的生活のスタート
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第40話ホークウィンドとブレインストームその1

 ある日、涙目で出雲ちゃんがわたしの所にやって来た。何だまた本の事での悩みか、それなら聞くよと思っていたら、まるで違うらしい。


「お姉さま~! 助けて下さい。あいつが、あいつが、わたくしの宿敵が。ついにやって来てしまったんですの~!」


 何が何やらさっぱりわからない。それなので、一応順を追って聞いてみよう。こんな話だそうな。




 今日も今日とて学校の授業なんて嫌だなぁと思っていましたの。そしたら朝の会で、転校生の紹介がありました。


 別にわたくしには関係のない事と思い、ふて寝してようかとごろんと突っ伏そうとしていた矢先、


「はっはっはっは。ようやくお前の学校までたどり着く事が出来たぞ。ボク達の手から逃れられると思うなよ、出雲。幾ら本家だって威張ったって、ボクらが力は上だって事を知らしめてやるんだから」


 な、と絶句したのが最初でしたわ。


 そこにいたのは、紛れもなく親戚の此花調このはなしらべでした。ボクと言う一人称で少しボーイッシュな感じの短髪ですが、歴とした女の子ですの。


 そこで先生の紹介が入ります。この先生も些かぶっきらぼうで、可愛さを纏う気がまるでない気配なのはご存知でしょう。


「あー、何やら八雲とは親戚だそうだ。名前は此花調さんと、」


「ふふふふ、出雲。能力はボクらの方が上なんだから、いい加減お爺様に媚びへつらって、高貴ぶるのはやめるんだな。ボクらがどれだけお前達の立場に苦渋を舐めて来たか・・・・・・。今日こそは」


 パンパンと手を叩く先生。いい加減、わたくし達でバチバチやり過ぎたみたいですのね。


「はいはい、二人ともとりあえず席について貰うからな。よし、片一方は八雲の隣にしようか。もう片方は、この前の席で」


 何て事ですの、調がわたくしの席の隣なんて。


 もう授業中いつあの能力で攻撃されるかと思うと、気が気でなくて生きた心地がしませんでしたわ。


 わたくしの苦しみをわかって下さいまし、お姉さま。




 回想終わり。それでわたしの所に駆け込んで来た訳か。


 まぁ、それだけではこの子と調ちゃんとやらの関係はまだ見えないのだけど、どうやら敵対関係にあるらしい。あまり本家分家とかでいい間柄ではないのかな。


「違うのですわ。あいつは吸血鬼としての能力なんてほぼないのにも関わらず、わたくしの力が弱い事をからかったり、意図的にわたくしを貶める様な事をするんですわ! あいつ、ちょっと強い能力を持ってるからってー。わたくしも今はウォッチャー・オブ・ザ・スカイズがありますのよ。負けませんわ!」


 対抗心メラメラって感じだ。じゃあ、勝手に決着でも何でも二人でつけて欲しいが。


「そ、そう言わずにお姉さま。お姉さまみたいな凄い方が人睨みしてくれれば、あいつも下手にわたくしに手は出せませんわよ。わたくしとあいつでは五分でしょうし、ギロリとやって下さいな」


 何故そんなめんどくさい事をわたしが。


 それでなくても、この恰好に変化してから、先生達の目も嫌なものに変わったりしてるんじゃないかって気が気でないのに、そんな番長みたいな真似をしてやらなくちゃいけない義理なんてないはずだ。


「ははははは! ここにいたとはな、出雲。上級生の階に逃げ込むとは、中々弱いやつにしては考えたな」


 そこにその調ちゃんとやらが登場。


 おや、以外にボーイッシュな割には、幼い顔立ちで可愛いな。まぁそれもそのはず。出雲ちゃんと同じ三年生だ。


 わたしだって四年生だから、大人から見ればまだまだ幼いはずなんだから。それなのに何を静先生はビビったりするのか。


「ふふん。わたくしだけでもケチョンケチョンにしてやる事は出来ますけど、こっちには小春お姉さまと言う、最強最愛の素敵な方が味方にいるんですのよ。あんたなんかそれはもう雑巾搾るみたいに、ボロボロにされて泣いて謝っても知りませんわよ。ほほほほほ」


 調子に乗る出雲ちゃん。逆に君が悪役みたいだぞ。口調も乱れているし。


 それに結局、わたしに矛先向くんじゃない、これ。嫌だなぁと思って見ていると、アホくさって感じで巻き込まれて気の毒、みたいな目で哀れんでくれるまふちゃん。


 しかし、そう思うならもうちょっと仲裁とかしてくれてもいいのに、素知らぬ様子をしているのは、変な吸血鬼バトルの間に入るのはごめんって事だよね、きっと。


「ほう、お前出雲の何だ? そんなに強いって言うんなら、名乗ってみせなよ」


 はー、めんどくさい。とりあえず名前だけは教えておいてあげよう。


「雪空小春だけど。上級生に対しての口の利き方じゃないよね。もうちょっと丁寧な物腰には出来ないのかな。そうしたら、こっちも嫌な気持ちにならないで済むのに」


「あー、いけませんお姉さま。そいつにフルネームを教えては」


 何だと思っていると、調ちゃんの頭上に鷹の様なシルエットが浮かんで、その目には何か方眼鏡の様な物が付けられている。


「そいつの能力は、相手のフルネームさえわかれば、色々な個人情報を見る事が出来るって物ですの。こいつのおかげで、わたくしはどれだけ嫌がらせを受けて来たか」


 ははーん。なるほど、それで名乗らせたのか。


「ふふん、別に一つくらい先に生まれただけで威張らないで欲しいな。それに、・・・・・・おや、ほう。流石に出雲がふんぞり返るだけはあるみたいだな。そんなに危ないスピリットか」


 とりあえず何かヤバい気配を感じたので、それほど人はいない廊下で、わたしはSCCちゃんを呼び出す。


「ふっふっふ、射程は五メートルって所か。ボクの能力があれば、近寄らないで叩きのめす事も容易なんだよなぁ」


 ここまで挑発されたらカチンときちゃう。


 最近、ちょっとダークモードになってなかったし、お姉ちゃんはああ言ってくれてたけど、ちょっとわたしなりにお仕置きモードになってしまおうかな。


「ふん、闇雲に距離を詰めればいいと軽く見るなよ。ボクの居場所がわかるかな?」


 そう言うがいなや、調ちゃんはパッと雲散霧消してしまった。しかし高笑いしている声は聞こえる。そこで周囲を警戒するも、どこにいるのかはさっぱりわからない。


「行け! ホークウィンド! そのストーン・コールド・クレイジーとやらより、ボクらが上だと言うのを思い知らせてやるんだ!」


 えらい自信だ。それだけ強いって事かな。


 鷹が鉤爪鋭くSCCちゃんに襲いかかる。


 しかし、一応こっちもわかっているし、鷹のホークウィンドって言うスピリットは見えているので、巧みに避けながら、こちらも攻撃を繰り出す事にする。


 パチパチパチと言って、周囲の空気を凝固してから、氷の矢でこちらも応戦する。一応念の為、危なくないようにあまり尖らせてはいない。


 それをスルリと空中に舞って躱しながら、更に鉤爪を光らせながら、突撃して来る。


 それを避けようとするも、そのエネルギーの大きさか、避けた所に既にいたのか、攻撃はSCCちゃんに当たってしまう。


「痛っ! くぅぅ、そっか、スピリットって攻撃受けたら怪我するよね・・・・・・」


「お姉さま! 腕に血が! 調! あなた、そこまでやる必要はないでしょう! 今すぐ謝りなさいよ!」


 SCCちゃんが腕で攻撃をガードしたからか、わたしは腕に負傷してしまう。でもそんなのにあまり構ってはいられない。


「何を言ってるんだ、出雲。ボクらの苦しみはこんなものじゃなかったぞ。どれだけ分家の人間が本家から蔑みの目で見られていたか。お爺様は、未だに吸血能力の全然ないボクらを認めないんだぞ。これほど力があってもな!」


 ・・・・・・なるほど、何かある。


 と言うのは、別に出雲ちゃんとの確執がどうってんじゃなくて、この現象には何かある。


 一人一能力ってのは、能力バトル漫画なんかではお約束だ。それを破る様なこの現象。


 多分、調ちゃんは何らかのトリックを使っている。それなら・・・・・・。


「よし、ちょっと逃げようか。まふちゃん、授業にいない分は、上手く言い逃れしといて。ちょっとこの生意気な後輩にお灸を据えないとね!」


「うん、やっておいで、ハルちゃん。さ、冴ちゃん。教室に入ろ」


「あー、こんなバトルの貴重な機会なのに。大人しく授業を受講せねばならんとは。我は非常に口惜しい。静先生、怨むぞ~!」


 完全に冴ちゃんは楽しんでたな。まぁ、別にそれはいいんだけど。


 とにかく、わたし達はある事をしようと、さっさと廊下を走っていき、校舎の方に向かう。


 その間に、ちょっと試してみる事もしてみよう。




(時雨・・・・・・! 時雨! 聞こえる?)


(あれ? この声はお嬢さまの・・・・・・どこから?)


 やっぱりと通信を試みてみて正解だった。そう独りごちる。


(心で話してるの。それより急ぎの用があるんだけど)


(念話ですか?! お嬢さま、よもやそこまで出来るとは。やはりお嬢さまは凄いです。凄すぎます。私の仕える方です!)


 だから急ぎの用なんだって。聞いてるのかな?


(そうでした。それで用って何でしょうか)


 とりあえずわたしは手短に話して置く事にする。


(ちょっと困った事になったの。時雨の能力が必要だから、学校の方角に来てくれないかしら。こっちからもそっちに向かうから)


(わかりました。何やら大変な事に巻き込まれているみたいですね。私の力が頼りになるなら、一にも二にもなく駆けつけますよ)


(じゃあ、お願い)


 一応これで通信を終える。


 わたし達はホークウィンドが追っかけて来ているのを見ながら、結構早めに走っている。運動の苦手なわたしにはかなり辛い。


「で、お姉さま。これからどうするんですか? 授業ほっぽり出して逃げても、どうにもなりませんわよ」


「わかってる。だから時雨に連絡したんだ。わたしの考えてる事が当たりなら、これでわたし達の勝機も見えると思う」


「ええ? もうあいつの秘密を見破ったんですか? 凄いですわ、お姉さま。流石はわたくしのお姉さま。どこまでもついて行きます!」


 この思考回路は時雨と同じ感じがする。


 どこか犬みたいな気質なのかと思うけど、どうも忠誠を誓われるのはむず痒いし、妹分ってこんなのではない様なと思わずにはいられない。


「はっはっは。逃げても無駄だぞ。ボクのホークウィンドがすぐに痛めつけてやる」


 恐らく、相手は余裕ぶってゆっくり追いかけて来ているんだろうな。


 だって、彼女の能力でなら、多分とっくに追撃をかけて来ててもおかしくないだろうからだ。なんたって鷹だもの。


「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・もう駄目、しんどすぎ・・・・・・」


「お姉さま! へばってはいけません。まだ走るのです」


「ふん。もう終わりか。能力は高くても、能力者はしょぼいやつだったみたいだな」


 うー、ここまでなのか。


 やはりわたしの身体能力がここまで駄目だと、能力バトルもそう言う帰結になるのか。


 能力バトル漫画のキャラは、そこまで肉体派でもなかったと思うけど、基礎体力のレベルが運動音痴のわたしとでは違いすぎたのかも。


「お嬢さまー。やっと見つけました。で、どうしたんですか。って、かなりお疲れの様ですね。ははは、慣れない事するから」


「笑い事じゃない! はぁはぁ、とにかく今からやって欲しい事言うから、何も聞かずにその通りにするの! いい?」


「は、はい・・・・・・」


 少しタジタジとなっている時雨だが、最近のわたしのヴィジュアルのせいだろうか。でも今のわたしはそんなのに構ってられない。


「わたし達皆の姿を、隠すようにして欲しいの。出来るよね」


「え、ええ。それは影の出し方で色々調節出来ますが、それで何をするつもりですか?」


「いいから! 早く!」


「はい! わかりました!」


 剣幕が酷かったかもしれない。ちょっと怖がってるかも。時雨に悪い事しちゃった。後で何かお詫びしなくちゃ。


 そう言うが早いか、すぐに時雨はわたし達に能力をかけてくれる。


 そうすると、恐らく周囲からはわたし達が見えなくなり、逆に調ちゃんの姿が浮かび上がって来る。そして、もう一人。


「わ、わわわ。何で乙音おとねの術が解除されてんの?! それにあいつらはどこ?」


 ははーん、と出雲ちゃんが納得顔。やっぱり知ってる顔かな。


「ホ、ホークウィンド! 索敵だ。ボクらはまだ負けてないぞ。お前のスペックなら充分勝てる。乙音! もう一度だ」


「調ちゃん。無理だよ。相手の姿が見えないんだもの。わたしの能力は相手が見えてて、こっちの存在を認識して、こっちが相手の目を見た時にしか効果はないんだから。一度見失ったら、またかけるのにちゃんと目を見る必要があるんだよ」


「わー、馬鹿! 自分の能力をバラすんじゃない。ボクらのコンビネーションは、ボクが前に立つ事で成り立つんだから」


 うーん、そっか。


 乙音ちゃんと言う子は、隠れて様子を伺いながら、わたし達の目を見たんだな。それで最初から隠れてた訳か。


 それで後から、調ちゃんを消したんだ。


「何故、乙音のブレインストームが見破られたんだ。ボクらのどこに失敗があったんだ?」


「それはスピリット能力は、一人一能力だって所を、ちゃんと思い出せば考えられる事だったね。ホークウィンドに千里眼のように相手を見渡す能力から、もっと拡張した能力があったとしても、それが消失の力だなんて訳ないもんね」


 そう言って、わたしは調ちゃんが言った射程距離まで近づいていく。


 うん、ちょっとは回復して来た。いや、まだまだだけど、一応話せる程度には。


「く、来るな。ボクらは悪くない。出雲が、お爺様が。ボクらの境遇が、待遇が悪いからなんだー!」


 少し話を聞いてる限りでは同情してしまうけど、わたしだって怪我させられてるんだから、ちょっとお灸を据えないと、気が済まないよね。


「ふーん、じゃあわたしの虫の居所が悪いのはどうしてくれるのかな。さて、これでもまだ何か言う?」


 わたしは意地悪で凝固の力を使って、調ちゃんを固定してみちゃう。


 乙音ちゃんは放置。あんまり悪さをするタイプじゃなさそうだし、調ちゃんにけしかけられたんだろう。


「な、何だ。動けない。凝固ってこんな事も出来るのか? わ、わかった。もう出雲にもお前にも手出しはしない。だから解放するんだ」


「えー? どうしよっかなー?」


「あー、くわばらくらばら。こうなった今のお嬢さまの恐ろしさは、もう止める事が出来ませんよ。って! お嬢さま、腕から血が!」


 ああ、ややこしい。


 血はもう止まってるんだけど、少しその傷跡が見えちゃったみたいだな。わなわなしている時雨。


 これはこの子達の為にも、ちょっとヤバい展開か?


「その子達がやったんですね。いえ、それはいいです。お嬢さまが決められる事ですから。早く済ませて、傷の手当てを!」


「わかったわかった。とにかく、この子にはお仕置きが必要だよね? ね、出雲ちゃん」


 話を向けられた出雲ちゃんは戸惑い気味。いやー、君もわたしに引いてるのかな。


「え、えと。別にわたくしはそこまで怨んでる訳ではありませんし、最初に言った通りに、お姉さまが睨みをちゃんと利かせてくれたので、もう気は済みましたが」


「だーめ。ちょっと悪戯しないとね」


 そう言って、固まっている調ちゃんの首筋をペロリと舐めてみる。


「うひゃあっ?! な、何をする。この変態!」


「変態とは失礼な子だなぁ。血を吸おうとしてるだけなのに。どんな味かチェックしないとね」


「わー、ごめんなさい。ごめんなさい。ボクが悪かったです。ボク、ボク。ホントに出来心だったんです。あなたがこんなに怖い人だったなんてー」


 がぶっっと痛く感じる様に噛む。これくらいの事はしておかないと。


「いてー! こんな噛み方わざとでしょ。い、いえいえ。何も文句はないです。ボク、この後どうされちゃうんですか。ううぅぅ」


「調ちゃん、自業自得だよ・・・・・・。ほら、出雲ちゃんにも謝ろう?」


 中々に乙音ちゃんは素直な様だ。


「わ、悪かった。ぎゃっ。まだやるの? い、出雲。お前さえまともに付き合ってくれたら、ボクからはもう金輪際嫌な事はしないって。な、だからこの人を。あいたっ!」


「こうなったお姉さまは止められないのですわ。経緯を今メイドさんから聞きましたわ。恐ろしいお姉さま。恐怖の大王の品格ですのね・・・・・・」


 あのー、そんなめちゃんこ巨悪みたいな扱われ方は心外なんだけどなぁ。今の間に二人でヒソヒソやってたのは、そう言う訳か。まぁ、いいけど。


 とりあえず能力を解除する。イインデスカ?と言う表情でSCCちゃんが見て来るので、わたしは無言で頷く。


「うわーん、もうやだー。ボク、スピリットなんてどうでもいいよー!」


 そう言うが早いか、調ちゃんはピューッと言う擬音が適しているほど、素早く逃げていく。その後ろを乙音ちゃんが、あわあわとついて行く。


ああ、これで解決だ。やれやれ。彼女の血はそれほど美味しくもなかったな、とちょっと述懐。


「さ、お嬢さま、お手当を。家に帰りましょう」


「いや、保健室で見て貰うからいいよ。転んだとか言えばいいし。学校をエスケープする訳にはいかないでしょ。裏口から抜けて来るのも苦労したんだからね」


「そんな。ではそこまでお供致します」


 もうこうなった時雨は梃子でも動かない。いや、ついて来る。しょうがない。


 とりあえず出雲ちゃんと一緒に学校に戻ろう。それよりあの二人はちゃんと学校に戻ったのかな?


「あー、もうめんどくさい事ばっかりやだなー。平穏に暮らしたいのに、トラブルはごめんだよ、まったく」


「す、すみません、お姉さま。わたくしの招いたトラブルでしたので。しかしお姉さまは、ホントに頼りになりますわ。改めて尊敬してしまいます」


 うん。そのキラキラした表情。逆に眩しいくらいだ。


 さあ、まふちゃん達が待ってるから教室に帰らないと。上手く誤魔化してくれてるといいけど。




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