最終話
あとがきを読んでね.
休載のお知らせです。
しばらく冬眠する作品ですと書かないとクレームがくるんで仕方なく。
本文はどうでもいいただの飾り。ただし、冬眠されても困ると言うのであれば完結だと思ってください……という体裁。
「ルーク、しばらく見ないうちにずいぶんでっかくなったな?」
ファーズさんの言葉にルークが眉を寄せる。
「僕は、もう28歳ですよ……毎回それ言ってますけど、前会った時とは1mmも身長伸びてないですからっ!」
「ふふっ、ふふふっ」
レイナさん二人のやり取りを笑って私を見た。
「エイルは、ずいぶん大きくなったわね。お腹」
日に日に膨らんでくるお腹をそっとさする。
みんなと出会ってから20年がたった。
いろいろなことが変わった。
魔獣の森の村は今はもうない。
今は、ブルー王国と呼ばれている。
「どんな子が生まれるのかしらね?」
レイナさんが私のお腹に手を当てた。
「ルークとエイルの子供か、特化者かな?水か、火か……収納特化だといいな」
ファーズさんの言葉にちょっとだけ頷きそうになる。
ブルーのご飯はみんなが用意してくれるようになっているから、私が死んでも大丈夫だけれど……。
収納魔法の中にいるブルーとの心安らぐ繋がりを、この子にも知ってほしいと、少しだけ思った。
だけれど……。
「どんな子供でもいいの」
六法満足であってほしいとは思わない。
魔特化者だといいなという思いもない。
五体満足でさえあればなんて、それすら思わない。
私のところに来てくれた愛しい命。
もう、それだけで、あなたは私の宝。
愛しい私の子……。
だって、生まれてきちゃだめな命なんてあるわけがないんだもの。
ブルー王国はそういうところ。
どうも。
本当は「未完」のまま寝かせておくつもりでした。
(そのため、第三部スタート部分をのせておりましたが、2話ほど削除して、第二部完結部分にしました)
どうしても今は書けない。いつまで書けないか分からない。
だけど「完結はしてない」だから完結マークをつけずにおいてあったわけです。
いつか書けるかもしれない。
……いい加減な終わり方はさせたくない……その思いで。
ただ、最近「完結させてから新作書け」「完結してない作品を放置とか作品に愛情がない」など色々と何度も言われるようになりました。数名ですが、とてもストレスです。
作品を大切にして、愛があるがゆえに完結させない、できない、したくないという気持ちは、読者側にはどうでもいいこちらの事情なのでしょうね。
だけど、無料で公開してる小説に対して、どうして私の気持ちを犠牲にしてまで無理に完結させないといけないのでしょう?色々思うことはあります。
これは本来の完結ではありません。
エイルの持っていた青いペンダントの秘密、出生の秘密が隠されている色々な事情など、物語の中にはいくつも伏線を含めて書き進めてきました。
もし、また書ける状態になったら、本来の道筋できちんと物語を完結させます。
そのつもりだったので、長いスパンで更新停止状態だけれど完結設定にはしていませんでした。
ただ、今は書けません。
精神を削る作品です。難しいテーマを扱っているがゆえに、いい加減な気持ちで向き合うことができません。
というわけで、”とりあえず”完結させておきます。不本意ではありますが「新作書くな」とこれで言われない。それだけのための処置です。
また書けるようになったら、しれっと再開いたします。
それでは、ここまでお付き合いありがとうございました!
それでは、何年後かの未来で再びお会いできる日を夢見て




