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異世界食道楽アドベンチャー  作者: 海鼠腸
青年期・カサード多忙編
66/137

65話 現地調達クッキング

誤字を発見、修正しますた。('ω'*)

 ヘゥエルがカサードに対し、親しげに話しているので周囲に居るエルフ達からどよめきが走る。

「ちょっと確認しますが、ヘゥエルさんがこの森の主なんですか?」

 確認のためヘゥエルに森の主なのかを聞いてみた。


「ん~……主っていうか~、この森を守っているエルフ達の長って言ったほうが早いかな?」

 ヘゥエルが気さくに僕の質問に答えてくれた。

 なんだ、この森の守人ガーディアンみたいな感じなのか……と、思いつつ肝心の森の主の事を聞いてみる。

「では、この森の主はどこに居るのですか? 出来れば案内してくれませんかね?」

 

「う~ん……案内してもいいけどぉ~……一つ、私から試練を出すけど、良いかなぁ?」

「えっ!? 試練……ですか?!」

 渋るように試練を突きつけてくるヘゥエルに、カサードは少し驚きながら、試練の内容を待つ。

 

「う~ん……そうだ! この森に在る物で、キミが美味しい料理を作って、私に食べさせてくれたら、森の主に会わせてあげるよ! でも、持って来た食材を使ったら、森の主に会わせる約束を無効にしちゃうよ?」

 なん……だと?! 食材は現地調達の物意外駄目と来たか!? こりゃあ物凄くハードルが高い……! 

「えっ?! 持ってきている調味料も使ったら駄目なの?!」

 カサードは動揺して声が上ずる。

「あぁ 調味料ぐらいだったら使ってもいいよぉ」

 ヘゥエルのその言葉を聞き、カサードはホッと胸を撫で下ろした。

 

「では、カサードくん。仲間も一緒でいいから、食材探し開始!」

 ヘゥエルは突然手を叩き、試練が開始された。

 

「シャロミー。リリアーナ。モッキンバード。リッカミッラ。エリミール。この森で何でも良い!食材を集めてくれ! 採ってきた物は一ヶ所に置いてくれ! 選別は僕がするから!」

 カサードは皆に指示を出し、各自一斉に散って食材を探し始める……。

 

 カサードは、木々が鬱蒼と生えている森林の中へ入り、食べられそうな草やキノコ・木の実等を探し始める。

 ボクはARの判別機能を駆使して、食べられるキノコや野草を探して採っていく。

 毒キノコや毒草は赤く表示され、毒の無い食べられるキノコや野草は青く表示されるので、結構便利な機能だ。

 色々とキノコや野草等を採っていると、何も生えてない落ち葉が溜まっている場所に表示がされてるので、落ち葉を手で左右に掃って見ると地面が出てきた。

 何もないように見えるが、相変わらず何か表示されている。

「ん~……? あっ! もしかして……やっぱり!」

 数cmほど掘ると、何か丸いものが出てきた。

 トリュフと思われるキノコが採れたのだ。

 とりあえず戻り、指定した場所に採った物を置いて再び採りに行く。

 

 同様の方法で両手に抱えて戻ると、全員が戻って来ていて、採った物でちょっとした山になっている。

「おぉぅ 皆頑張って採ってきたんだなぁ……。よっしゃ、後はボクに任せて!」

 カサードは皆が採って来たキノコや野草を選別した後、調理する為に石で調理台を作り、エリミールに頼んで煮炊きするための火を起こしてもらう。

「よしっ 作るか」

 パンッと手を叩き、調理を開始するカサード。

 能登てまりの様な大きなキノコを、スライスして鍋に放り込み出汁を取る。

 その後、モッキンバードが狩ってきた角兎を血抜き等の処理を施し、キノコで取った出汁鍋に角兎の肉を香草と一緒に放り込み、塩・胡椒・醤油

 を少し入れて、味を染込ませる為に蓋をして暫く煮る。

 

 肉を煮込んでいる間に、野草と小さなキノコでサラダが出来ないか、様々の草を部分的に包丁で切りながら食べてみている。

「うわこれ渋い……これは苦い……塩でアク抜き出来るかな……」

 色々と試行錯誤して、おいしく食べられるように仕上げていく。

 そして、火が通った角兎の肉に付け添えで野草とキノコのサラダを盛り付け、仕上げにトリュフのようなキノコを上から削って香りをつける。

 カサードが色々と工夫して調理していて、料理が出来るまでに3時間程かかってしまった。

「ヘゥエルさん 出来ましたー! こういうのは初めてなので、少し自信は無いです……とりあえず食べてみてください」

 カサードはそう言って、出来た料理をヘゥエルの前に置く。

 

「ありがとー! じゃあ、食べるね?」

 ヘゥエルが野草サラダから食べ始める。

 カサードは冷や汗をかきながら、ヘゥエルが料理を全部食べるまでの様子を見守っている。


「うん! 少し薄味だけどおいしいよ~」

 ヘウエルからの感想で、ホッと胸を撫で下ろして安心するカサード。

 

「で……では、森の主の居る場所まで案内してくれるのですか?」

 カサードは、若干緊張しながらヘゥエルに尋ねる。

「おっけ~! 案内するよ~!」

 何だかえらく軽いノリだな……と不安に思いながらヘゥエルの後に付いて行く。

今回の話は自信が無いです……(;´Д`)


とりあえず、最後まで読んでくれて有難うございます! m(__)m


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