51話 ウサギのジビエ料理…?
「クエスト報酬の銀貨1枚と、銅貨5枚です、どうぞお確かめくださいませ」
冒険者ギルドの受付さんから、報酬を渡される。
冒険者ギルドを後にし、宿屋に戻る。
「いやぁ~、1対多数の戦いってヤバイよなぁ……。ねぇ? シャロミーだったらどう戦ってた?」
ベッドの端に座って、シャロミーに話を降ってみた。
「え? えっと、まず動き回って撹乱させながら、一匹づつ倒して行きます」
シャロミーが手を顎に手を当てて、考えながら発言した。
「なるほど、撹乱させて一匹づつかぁ……」
腕を組んで、低い声で呟く。
「もうやだー! 角兎狩りはこりごりだよーぅ!」
ボクは、両手を上げてベットに倒れこむ。
「でも、良かったではありませんか。冒険者と言う仕事は、命がけだと言う事を経験出来ただけでも、良しとしましょう」
あっ、さらっと怖い事言った!? でもまぁ、シャロミーが言うように、生きて居るだけでも、良かったと思う事にしよう。
「っと、狩った兎を馬車に置いたままだったな。肉を厨房に持って行って、料理長さんに調理して貰うか」
ベットから起き上がり、部屋から出て、厩に留めてある馬車から血抜きしてある兎肉を、両手に持てるだけ持ち、宿屋の厨房に押しかける。
厨房は、相変わらず料理長の怒鳴り声が飛び交っていた。
「料理長さーん、兎肉持って来たんで、調理してくれませんか? あと兎肉の代金は要りませんからっ!」
ボクも負けずに大声で、料理長さんに声をかける。
「ん? なんだぼうずか。兎肉を持ってきたんだな? 解った、その辺に置いておけ」
料理長は、兎肉を置く場所を指差し、再び仕込みをしている他の料理人に、檄を飛ばし始める。
全部の兎肉を厨房においてきた後、部屋に戻り、リリアーナとシャロミーとの三人で、角兎狩りの反省会のような事をしていると、ドアをノックされ。
「カサード御一行様、食事が出来ましたので、降りてきてください」
宿屋の従業員が食事の準備が出来たと、呼びに来てくれたのだろう。
「解りました。今食べに行きますー!」
ボクは返事をし、3人で食堂に降りて、食べることにする。
「リリアーナ、シャロミー、今日はたぶん兎肉を使った料理だと思うから、食べに行こうよ?」
ボクはリリアーナとシャロミーを食事に誘う。
「もちろんですわ、シャロミーも行きましょう」
「そうですにゃぁ、あたいもお腹空いたにゃ」
二人はそう言い、部屋を出て、宿屋の食堂に降りて行く。
「あれ? 置いてかないでー!」
ボクも慌てて階下へ降りる。
3人で食堂のテーブルに座ると、すぐに料理がテーブルに並べられた。
勿論、兎肉を使った料理だ。
「「いただきます」」
「主よ、今日の恵みに感謝いたします」
ボク達は食事の前に祈りをささげ、出された料理を食べ始める。
「ん、焼いただけの肉でも美味しいな」
「そうですにゃ。臭くなくて美味しいですにゃ」
「スパイスが欲しいですわね…。でも、味は悪くないですわね」
各自に食べた観想を言い合った。
「どうだい? ぼうずよりも、上手く調理出来ねーが。美味しいだろ?」
ボク達の所に、料理長がやってきた。
「はい、まぁまぁ……ですね。もう少し味付けを工夫すれば、良い味になる思いますよ」
思わず建前で答えてしまう。
「そうか、今度から兎肉料理を美味しく出せるように、頑張らなきゃいかんな!」
料理長のオヤジさんは、本気の様だ、腕を組んで考え始めている。
『これで宿代が高くならなきゃ良いんだけどねぇ』
と心の中で思うだけにして苦笑する。
そんな会話を料理長としながら食事しているカサード一行であった……。
う~ん 相当悩んで書きました。
ウサギ肉料理って食べたことないんだよね…(;゜Д゜)
ウサギ肉をお取り寄せして、調理して食べた後で加筆するしか……。




