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異世界食道楽アドベンチャー  作者: 海鼠腸
第1章 転生~幼少編
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第4話 能力覚醒

 ス○ークのように王宮をなんとか抜け出す。

 門番も途中で手に入れた木箱を使って出し抜き脱出成功。

 

 貴族街までやってきた…。

 う~む…いかにも高級住宅地的な外観の建物ばかりだ。

 なんだか初めて東京に出てきたおのぼりさんの気分だねー…ワクワク感ハンパナイ。

 人に会わないように、コソコソと移動していく。

 城壁門の向こう側にあるのは橋だった…さてどうする…。

 今は夜なので橋の端っこの影になっている所から渡るしかない…ドキドキ感ハンパナイッスヨ!

 

 橋を渡り終えると、普通の街並みになった。

 恐らく中流階級の街かと思われる…夜なので勿論、マーケット等は閉まっている。

 『ちょっと! 24時間開いてなきゃ意味がないでしょ!?』

 と心の中で憤慨してみたり…。

 街を色々と見て回りたいが、朝までに戻るつもりで抜け出してきたからあまり時間はない。


 そして酪農地域まで歩いてきた。

 ここまで来ると明かりは無いに等しかった…薄暗い。

 薄暗い中を歩いていると何かに蹴躓く。

 何だろう…と手探りで触ってみるとひんやりとした物体を見つけた。

 全体をペタペタと触って確かめると、どうやら人の形をした何かだった。

 段々と背筋が冷えてくるのを感じる…。

 雲が流れ 月が出て不意に周辺が明るくなる。

 


 …人だった! それもガリガリに痩せた大人の女性だ。

 周囲を見回すと死体らしき影が死体をボリボリと貪っている。

 ゾンビだ。


 「ひぃ!」

 

 思わず悲鳴を出た。

 ゾンビ共は俺の出した悲鳴に気がつき、貪るのを止め、立ち上がりジリジリと迫ってくる。

 

  「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ…」

 

 必死になって逃げようとするが、腰が抜けて動けない…。 

 混乱し、体が震え、呼吸も上手く出来ていないような気がする。

 次の瞬間、俺の目に[心拍数異常上昇確認 5カウントダウン後に日常モードから戦闘モードに移行する]とAR(※1)の様な表示が網膜を通し映し出される。


[5 精神・身体機能修正]

 グワンと眩暈めまいのような感覚の後、頭がすっきりする。

 そして恐怖で震えていた足に力が戻る。

 

[4 魔術力の解放]

 丹田辺りがカッと熱くなり、その熱さが全身を覆う。

 

[3 身体能力 筋力 反射神経の強化]

 背骨から四肢にかけて肘を打った時の様な電気パルスが走る。


[2 瘴気探知展開]

 周囲のモンスターの気配が解る様になった。


[1 能力展開完了 オールグリーン]


[0 ファイッ!]


 「え? ゾンビと戦うの? どこのデッド○イジングですか?! 俺は最強のジャーナリスト、フ○ンクさんじゃないっすよ!」

 と叫びながら逃げるか戦うか一瞬考えたが、ゾンビ共を倒すことに決めた。

 一体目のゾンビに駆け寄り、蹴たぐると、ゾンビの膝から下が吹っ飛んだ。

 「あらやだ…なんていうパワーなの?」

 驚いているとゾンビは倒れながら、俺に噛み付かんと口を開けている。

 [昇○拳!」

 とっさに格闘ゲームで有名な技を繰り出した、そうしたらなんと5メートル程飛べてる! 何これ凄い跳躍力!

 驚きつつも、周辺にいるゾンビ共もそんな風になぎ倒していく。


 [周囲に瘴気反応無し 戦闘モードから日常モードに戻します]

 [再び戦闘モードにする時の為に音声認識モードを常時展開しておきます]

 [「5秒でしたくしな」というキーワードで何時でも戦闘モードを展開できます]


「お…おぅ…何て親切でハイテクな能力…これがアマテラスの神様が言っていた『力』なのですかね…?」

その機能・能力に戸惑いつつ、体に付いている返り血をどうしようか…と、途方にくれるカサード君だった。


勿論、カサード君は王宮にコッソリ戻るが、抜け出ていたのがバレていたので、色々お世話になっていた方々にお説教くらったのはナイショ…テへッ。

※1

拡張現実(かくちょうげんじつ、英: Augmented Reality、AR)とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境そのものを指す言葉。

(ウィキペディアから引用)

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