表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界食道楽アドベンチャー  作者: 海鼠腸
~青年期・国外視察編
36/137

35話 なんてこったい

皆様、お墓参りは済ませましたか? ウチは済ませました('、3)_ヽ)_

「……や。…もりや。 こりゃ! 起きぬか! 篭よ!」

 誰かがボクの前世の名前を呼でいる。

「?! 何事!?」

 目を開けると、目の前には久しぶりのアマテラス様が立っている。

 というか浮いてる?! てか自分も浮いてる……どゆこと?。

「いやぁ、アマテラス様、お久しぶりです。今回はどうしたのですかね? っと?アマテラス様がまた出たと言う事は……また死んだのですか?!」

 そんな先読みをしてボクは動揺した。

「いや待て、篭よ。今回は、おぬしがまだ気づいてない能力の『れくちゃあ』をしにきたのじゃ」

 そう言ってアマテラス様が、クイッと眼鏡の位置を直す。

 あ……あれ? アマテラス様って眼鏡かけてたっけ? まぁいいかと思い、気を取り直してアマテラス様の解説を聞く事にする。

 

「まず、おぬしも知っている通り、身体強化の方法は知っているよの?」

「あ はい、『5秒で支度しな』でしたよね?」

「そうじゃ、その他にも『えーあーる』なる物の『あぷりけーしょん』を色々と入れておいたぞ、『しすてむきどう』とおんせいにんしきに、にうりょくすれば、使えるようになるのじゃぞ」

 あー、なるほど……前世のスマホと同じ使用方法なんだな。どんな機能があるんだろう? ちょっと聞いてみるかな?


「アマテラス様、そのアプリケーションには、どんな物があるのですか? 教えて頂けませんかね」

「ふむ、そうさのう……天候を見たり、遠くの敵をいち早く察知したりする物もあるのじゃ。なに、おぬしの役に立つ物しか入れておらん」

「はぁ、そうですか」


 なんだか適当な説明だな……と思っていると。

 

「おぬし、言いたい事が在るなら言うがよいぞ。その方がすっきりするのぅ

 アマテラス様が無表情で言ってきた。

 あっ 思考駄々漏れなのね……変な事考えて申し訳ありません。

 

「うむ、解れば良いのじゃ。あと、おぬしが『あぷりけーしょん』をどう使うかは、おぬしの自由じゃ。……おや? そろそろ時間じゃ。また何時か会おうぞ」

 視界が霧に包まれ、アマテラス様の姿も見えなくなった。

 

 

 

 外の海鳥の鳴き声で目が覚めた。

 寝たような、寝てないような、変な感じだったなぁ。

 窓の外に目を向けると、日が昇ったのだろうか、明るかった。

 う~ん……寝返りを打とうとするが、出来ない。どうしてだ? と思い、眠い目を開けて周囲を見ると、ボクはリリアーナの抱き枕にされていた。

 肩から腕辺りにかけて、リリアーナの柔らかいものが当たってる!

  

「うぅん……カサードさまぁ……もっと作ってくらさいぃ~……」


「なんだ? 余程昨日のボクの作った料理が気に入ったのかなぁ? にしても、どんな夢を見てるんだろう?」

 とぼそりと呟き、リリアーナのほっぺをツンツンとつつく。


 首に巻き付いてるリリアーナの腕をどかして起きる。

 そして、下半身にも掛かっているリリアーナの足も外し、ベットから出て、う~んと伸びをする。

 

「今日はどこに行こうかな? 湾岸都市だから、港にでも行ってみようかなぁ~?」


 そんな事を独り言を言ってると。

 

「では、リリアーナも連れて行った方が良いんじゃにゃいのかにゃ?」


 ん? このしゃべり方はシャロミー? ボクはドア側にあるベッドに目を向けると、ゴロリと転がり、シャロミーがボクの目を見つめる。


「なんだ? 起きてたのかシャロミー。う~ん、そうだなぁ。昨夜みたいに、わざわざ厨房借りて作るよりはいいかなぁ?」

「そうにゃ! その方がいいにゃ!」

 シャロミーがガバッとベッドから起き上がり、期待に満ちた目で見上げる。

 が、あえてその期待のまなざしを無視する様に背を向ける。


「ふにゃ……」

 後ろからシャロミーのションボリした声が聞こえた。ボクは、ふぅ……とため息を吐き。


「シャロミー、リリアーナを起こしてくれないか? ボクは一緒に出かける準備をしてるから」

 そう言いながら、チラッと後ろに居るシャロミーを見ると、シャロミーがリリアーナを起こす姿が見えた。

 ボクは部屋着から外出用の衣服に着替えてから、部屋を出て馬車に最低限必要な物を積み込み、漁港や市場に行く準備をする。

 

「う~ん? とりあえず夢の中で言われてた機能をチェックしてみるかな? システム起動!」

 すると、目の前に様々な表示が現れた。

 表示にするとこうだ。


===========

 ステータス表示 〆

 

 フェアリー召喚

 気象探査

 索敵機能

 フェアリーリンク

 

 カメレオン機能

 

 プラーナ覚醒

 

 使い魔召喚

 

 メタモルフォ-ゼ

===========

 

「おぉ~……本当に色々な機能があるんだなぁ……っと? メタモルフォーゼ? 何これ怖い……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ