第25話 暗転
今回はちょっと短いかも?
先週の土曜日辺りに投稿するつもりだったけど、先週の金曜日から2~3日体調崩して寝込んでました。
宿屋の食堂から離れて10mほど歩いていた時に、ペタンと座り込んでしまう。
「あ……あれ? 足に力が入らないや……なんでだろ?」
と思っていると、額から脂汗がにじみ出て、心が恐怖に侵食されていくのを感じる。
どうやら、さっきの喧嘩のせいだろう。
頭では、何ともないと思っていたのだが……。
「あの時、ヘゥレルが助けてくれなかったら、ボクは斬られて死んでたかも……」
ボクは自分の肩を抱き、ガチガチと歯を鳴らしながら、ガタガタ震えることしか出来なかった。
そんな様子を、尋常じゃないと思ったのか通行人が足を止め、ボクに声をかけてくる。
「お……おい! キミ! 大丈夫か?!」
「なんだなんだ?! 誰かが震えてるぞ?!」
「誰か! 医者呼んで来い!」
「あれ? この子見たことあるぞ?!」
結構な騒ぎになってきたな……、と思っているとブッツリと目の前が真っ暗になった。
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気が付くと、ベッドの上で横になっていた。
どうやらボクは気絶していたようだ。
「う……あれ? ここは……?」
むくりと起き上がり周りを見渡す。
「おや? カサードの坊や、気が付いたようだね。坊やのお迎えが来てるよ」とエリザベト。
「カサード様! あまり心配をさせないでくださいにゃ!」
とシャロミーが右からギュッと包容してくる。
「カサード様~! うぇええええええん!」
とリリアーナが左から抱きついて来て泣いている。
うわああああ?! 両肩に柔らかいものがあああああ!?。
ボクは両方から抱きつかれて、赤面し狼狽するしかなかった。
暫くの間、2人が落ち着くまでそのままにして、柔らかさを堪能することにする。
その様子を、少し離れたところから、ニヤニヤして見ているエリザベトに気が付く。
「あっ! エリザベドさん! ニヤニヤしてないで何か言ってくださいよー?!」
ボクは焦ってエリザベトに助けを乞う。
「なに言ってんだい! 両方から抱きつかれて嬉しそうにしてたじゃないさ」
エリザベトに反論されてグウの音も出ない。
「ぐぬぬ……」
とカサード
ようやく2人は落ち着いた様で、カサードから離れてベットの横にある椅子に座る。
「あぁ そういえば、坊やが王子様だって事がバレちまった様じゃな。 巡回していた兵士が、ワシの所へ慌てて運んできたぞい」
とエリザベト。
「あちゃ~ バレちゃったか……違う変装しても、もう駄目かな~?」
と頭をワシャワシャ掻いて悩むカサード。
「もう! カサード様! 無言で出かけないでくださいと申し上げたはずです!」
悩む間もなく、シャロミーのお説教を小一時間受けてしまう。
カサードはもっと護身術を……力を身に付けなればと思いながら、シァロミーのお説教を聞き流していた。
暫くの間休止します……
次に投稿する時は勝道報告に書きます。




