表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界食道楽アドベンチャー  作者: 海鼠腸
~青年期・国外視察編
23/137

第22話 某有名人似エルフとの遭遇(前編?)

話は前話の続きです。

「この国はボクが暫くの間居なくても、もう大丈夫だろう……さてと……どこの国へ行こうかなー?」

 

 と思ったが、待て待て。

 国の発展に全力を注いでいたので、どんな風になっているかまだ見ていなかった事に気が付いた。


「おおぅ……街を見て回ってからでも遅くないだろう。ちょっとお忍びで行ってみるかな~?」

 ニヤニヤと独りゴチりながら、外出準備をする。



 約一時間後、カサードはフード付きのローブで街を散策している。

 勿論、フードは少し深めに被っているので、あまり目立たない。


 食彩市場通りに来た。


「うん、すごい賑わっているな。 お? いい匂いがするぞ?」


 クンクンと匂いを辿っていくと、カサードはある露店に辿り着く。

 店の前に立つと、炭火による独特の熱気が伝わり、ジュウジュウと網の上の竹串で刺した鶏肉が焼ける音や肉汁が焼けた炭に落ち、燻すように鶏肉を包み込む、その匂いで更にそそられる食欲、匂いを拡散するためにパタパタと扇で仰ぐ露店の店主。


「お!? 焼き鳥だ! おっちゃん! 塩味で2本ちょうだい!」とカサード

「あいよ! 塩だな? 少し待ちな!」と店主


 程好く焼けた焼き鳥に、ササッと塩を振る。


「ほい 塩味2本で小銅貨1枚な。熱いから気をつけな」と店主

 

 言われて腰にぶら下げていた袋から、小銅貨1枚を店主に渡し、焼き鳥2本を受け取る。

 焼きたての焼き鳥を串から咥えて抜きながらモグモグと食べる。


「ん~! ジューシーな鶏肉に絶妙な塩加減……美味い!」


 そんな感想を言いつつ、再び街を見て回る。

 食べ終わった串は道り沿いに、試験的に置いてあるゴミ箱に捨てる。


 街は旧町内を境に外周の街は整理され、上下水道も完備、道幅も若干広くなり、道に等間隔にゴミ箱が置かれ、さらに前世日本の様に『KOUBANシステム』を採用しているので、国の治安も以前よりも随分良くなった。

 さらに言うと、公園内に公衆トイレを完備しているので、衛生面もバッチリである。


 そして職人街に来ると、通りを歩く客層がガラッと変わる。

 剣や甲冑とか料理用鍋、美しく施された金銀細工のアクセサリー等等が、各店舗に並んでいる中を冒険者や何かを仕入れに来た商人が行き交う。


 時刻はお昼近くでお腹がすいたので、職人街にある美味しいと評判の食堂に入る。


「いらっしゃいませ~ お一人ですか~?」と女性店員


「はい お一人です~」とカサード


「では、こちらにお座りください~」と女性店員


 促された席は窓際で、店内は結構混んでいた。

 座って店内を見回す。

 何処かの定食屋の様に、壁にメニューが書いてある木札が下げてある

 どれにしようか暫く木札メニューを眺めていると。


「ねぇねぇ? 相席いいかな?」


 と不意に声をかけられ。


「はい、良いですよ。どうぞどうぞ」


 と言い相席してもらい、その声の主を2度見して、ポカーンと口が軽く空いたままだ。

 なぜかと言うと、その女性にはエルフの特徴でもある長耳があるのと、某有名人のロー○に似ていたからだ。


「どうしたの? 私の顔になにかついてる? ウフフフ♥」とエルフ耳○ーラ

「あっ いや、見たことがある顔で驚いただけです。 あっ ボクはカサードと言います」と何故か自己紹介するカサード。

「カサードくんね♪ ウフフ♥ 私の名前はね、ヘゥエルだよ♪」と見ていて呆けるような笑顔を見せながら自己紹介してくれたヘゥレル。


 お互いに自己紹介が済んだところで、ボクは再び何を頼もうか、木札メニューを照れ隠しがてらに視線を移す。

最後まで見捨てずに読んでくれてありがとう!

読んだ感想なんかを書いてくれたら嬉しいデス!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ