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異世界食道楽アドベンチャー  作者: 海鼠腸
第1章 転生~幼少編
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第17話 カサード、レストランのプロデュース計画を練る

時間かけた割にはちょっと短めです…

 エリザベトとか言う女性と別れてからの翌日、俺は相変わらず執務室でどうすれば国が豊かになるかを考えている。エリザベトに過労気味だと言われたけれど、あまり気にしていない。

 文官には、この町の空き物件が無いか探させている。エリザベトと交わした約束を破る訳にはいかない、なぜなら貴女に恩義を感じているからだ。


 それから3日後、結構良い空き物件が見つかり、宿屋にいるエリザベトに連絡し、入ってもらった。

「こんなに広い家を紹介して頂いて感謝している」

 エリザベトが感謝の言葉を言っていたと、文官を通して聞いた。


 そんなこんなで色々と計画立てていると、半年が過ぎていた。


「うん、大体こんなもんだな」

 と言って計画書をトントンと揃えながら一人つぶやき、窓の外を見ると雪で真っ白だ。

 暖炉に火が灯り、薪がパチパチと時折音を立てている。

「この雪じゃ、農業用水路を造る作業も中断してるだろうなー。まぁ、こんな季節だから、仕方ないか……。こんな雪の中で作業しろって言ったら、どこの悪魔だと思われかねないしなー」

 温かいミルクティーを飲みながら独り言。

 そしてそんな独り言を、黙って聞き流している優秀な文官のジェロマン。

「ジェロマン、建設作業が出来ないこの時期だから、この国にやって来る冒険者や商人向けの食堂を空き物件で営業するぞ! 勿論、料理の作り方とか料理人などの人材選びはボクが全て監修する」

「えっ? 王子自らそんな事をして大丈夫なんですか?」

「たぶん大丈夫だ! 実際にやってみなきゃ解らないけどな!」

 そう言って、少し自信無さげに苦笑ふ。


 翌日、文官のジェロマンと近衛のシャロミーとの三人で物件探しに町に来た。

「出来たら、大通りに面した建物が良いんだけどなー。そうでなきゃ人が入らない」

「へぇー、そうなんですかー」

 間の抜けたような相槌に「ん?」と思って後ろを振り返ると、いつの間にか後をついて来ているリリアーナ。

「もるぁっ いつの間に来たんだよリリアーナ」

 そう言って、道に積もっている雪で、柔らかく作った雪玉をリリアーナに投げつける。

 見事に顔面にHIT。

「ぴゃー! なにするんですかぁー!?」

 怒ったリリアーナが何個も雪玉を投げ返してきたので、慌てて逃げる3人。

 それを投げながら追いかけてくるリリアーナ、と言う微笑ましい光景。


次も短めかもしれない…_(:3 」∠)_だらんぬ…

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