プロローグ
初投稿です
ある日の連休の夕暮れ時。
浜釣りを楽しんでいる一人の男 半挽 篭45歳 独身貴族。
某有限会社の管理職。
趣味は食べる事と読書に料理…おっと 彼は大物を釣り上げたようだ。
「釣れたー! って……何だ、ふぐか。でもデカイな~」
途端に腹の虫が鳴きだす。
「おっと、腹が減ってきたし、家に戻るかな」
そそくさと釣り道具を片付け、車に入れて帰宅した。
自室に戻る頃にはすっかり暗くなっている。
早速、大物ふぐのヒレを切り取り、少し炙り、日本酒に入れて『ひれ酒』を楽しむ。
そしてほろ酔い気分でふぐを捌いた後、一人で調理した肝吸いやふぐ差しを食べ、ひれ酒を飲む。
ひれ酒を飲みすぎて酔いつぶれてしまい、テーブルに突っ伏して寝てしまう…。
次に起きたとき自室のリビングでは無く、道に仰向けで寝ていた……。
目を開けて飛び込んできた景色は、雲一つない青空……。
えっ?! 青空!? 俺は部屋に居たはずだ?!。
ガバっと飛び起きて見ると花畑の中の道だった。
「起きたようじゃの……全く……お主はもったいない事をした物よのう……」
背後からの声に驚いて振り向くと後光がさしてる女性が居た。
後光が眩しいので目を細めながら女性に問いかける。
「貴女は誰ですか?それとここは一体――」
すると女性は。
「ワシか? ワシはアマテラスじゃ。ここは現世と黄泉の境目ぞ。そしてお主は自分の作ったふぐ料理の毒で死んだのじゃぞ。」
(え? マジかよ……覚えてない……)
自分の行動に驚愕しその場で膝をつき、頭を抱えて激しく動揺する。
「何を動揺しておる? それがお主の運命だったにすぎぬ。だがお主は毎日先祖供養やお寺参りを欠かさずやっておったのぅ、その十分に高い徳がある様じゃから…そうさのぅ…お主!前世とは違った世界でやり直してみればどうかの?」
俺はアマテラスの神様の提案に即 乗ることにして激しく頷く。
「良し! ならばワシが来世に必要な力を授けよう。目を瞑るが良い。」
アマテラスの言うことに従い、俺は目を瞑った……。
そうすると、体中に心地良い感覚に包まれた――。