僕の言葉。
この言葉は。
僕の言葉は。
誰に届くこともなく。
きっと初めから何も無かったかのように、消えていくのだろう。
僕は自分が嫌いだ。
醜いと思っている。
何も出来ないし、良い所もまるで無いし、強くもないし、ダメな人間だ。
そんな僕が、生きたいと思えることは。
今までも、そして、きっとこの先も、無いだろう。
僕は生きたいと望んだことはない。
そうして、いつも責任を逃れてきたんだ。
自分が生きることにすら、責任がもてなくて。
死んでしまえば、新しく自分は生まれ変われるのだ、なんて。
現実から何度も、目を逸らしてきたんだ。
僕は、思う。
この世界だから僕はダメなのだ、と。
もっと違う世界でなら。
ここじゃない、何処かで。
僕は新しく、僕以外の僕として。
輝いて生きていけるのではないか、と。
そう。
幻想を。
いつも抱いては。
現実を見て。
僕自身を見て。
酷く、絶望をする。
僕の言葉は、色々な感情を纏って、そして。
ただ、消えていくのだろう。
僕の、とても儚い、生のように。