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No.7 魔法の森の人形遣い


 はい!連続投稿7話です。お楽しみ下さい。


 コッ コッ コッ


 一定リズムでなる時計の音に気が付き、ゆっくりと目を開くと、また違う天井が見えた。


「あれ?…俺…どうなったんだっけ?」


 周りを見渡そうと横を向いたら、金髪のロングヘアーに赤いリボンを付けた。青いゴシックドレスの人形が、こちらの顔を覗き込むように見ていた。


「へ?…人形?」


「あら?気が付いた?」


 その声と共に首を独りでに傾げた人形にビックリして起き上がると、人形はふわりと飛び上がり、扉の側まで飛んで行くと、扉の前に、人形と同じ金色の髪をボブカットにして赤いリボン帯を付けた、青いゴシックワンピースに白いケープを羽織った女の子が、紅茶のポットに、コップ二つと焼き菓子が入ってるバスケットをお盆に載せベッドの側まで歩み寄ってきた。


「吸血鬼の妹がこんな所まで来るなんて珍しいわね?傷だらけだったけど…体はもう大丈夫?」


「へ?…あっ…えっと」


 ふと、自分の体を見下ろすと、泥だらけだった服は脱がされてあっちこっちに出来た傷の手当された後が見えた。


「あわわ!…あ、あの…服は?」


 慌てて隠す様に布団を纏うと自分の体を見ないように顔を上げた。


「服は、ボロボロだったし一応洗濯はしてるけど、修繕が終わるまでは、代わりの服用意してあげるから、それ着ておきなさい」


 テーブルに、紅茶のポットとバスケットを置くと、洋服が入ってるであろう箪笥から黒いゴシックドレスを出しにっこりと微笑んできた。


「えっと…出来れば…ズボンとか…」


「残念ながら、今はこれしかないわ」


 凄い笑顔でゴシックドレスを渡してくる少女に、後ずさりベッドの端に追いやられると、観念したように首を縦に振った。


 羽の部分を少し修繕しながら着付けまでしてくれた少女に引き摺られ、椅子に座らせられると、まだ温かい紅茶を入れて渡してくれた。


「…えっと…遅くなったけど助けてくれてありがとうございました」


 紅茶を一口啜り落ち着くと、思い出したように口を開いた。


「?…いいのよ。気にしないで」


 こちらがぽつりと零した言葉に、紅茶を飲む手を止めるとそう言ってきた少女は、恥ずかしいそうに視線を逸らし再度紅茶に口を付けていた。


「フランドールだったかしら?何故こんなとこまで来ていたの?」


「あの…」


~~少女説明中~~


「…という訳でして…」


「へぇ~…興味深いわね。私はアリス・マーガトロイド、アリスで良いわ」


「あ、どうも…」


 アリスと言った少女にペコリと頭を下げると、チラリとさっきからふよふよ浮いている人形に目が止まった。


「私は人形遣いなの。この子はシャンハイって名前よ」


「シャンハイ!」


 そう言うと、ぴょこりと片腕を上げ自己主張する人形を、不覚にも可愛いと思ってしまった。


「んー…それで、彼方?…はどうしたいの?」


「あっ、フランで良いです。出来れば元に戻れるのが…一番なんだけど…明らかに一度死んでるしどうしたらいいものか…」


「ふーん…戻れるかはわからないけど手伝ってあげるわ。フラン」


「え?でも…」


「一応ね。私の目的にも繋がりそうなのよ。だから気にしなくていいわ」


「あ、ありがとうございます。…でも、目的…ですか?」


 そう言いつつシャンハイを見るアリスに首を傾げる俺は、アリスの家を拠点とする事になった。


 どうやら、俺は、この人形遣いと一緒に暮らすようです。


「ふふっ、良い着せ替え人形が手に入ったわ」


「…俺は協力を願う人物を間違えたかも知れん…」


「あら、まず言葉遣いから直さないといけないみたいね?」


「…間違いだった」

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