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No.2 保護と言う名の監禁じゃないですかヤダー…

 はい、何だかんだで2話も書いてる私、ことリルフィです。

 息抜きばっかですが、筆が進まんとです…たすけてラノベの神様!


 自分の髪を掴み、目の前に持ってくると、淡い金色の髪が見え、スッと指を通せばサラサラと流れて、気持ちよかった。

 どうやらサイドテールにしてるようで、手持ち無沙汰にクルクルと指に絡ませる。


「…ほぉー…ええ髪やぁ…」


 髪を弄るのを止め、小さな両手を見れば、すごく白く綺麗な肌なのが、暗い室内で浮き出ているように見えた。


「それにしても…暇だなぁ…なぁ?クマよ…」


 銀髪メイドの咲夜さんが、部屋から出て行ってまだ1時間も経っては無いと思うが、向かい合わせに座るボロイクマのぬいぐるみがあるだけで、時計も何も無い空間は、時間感覚を麻痺させるのには十分だった。

 そもそも、今の現代人には、何も無くジッとしているのは、何かと苦痛に感じるのだ。


「ゲームもケータイもテレビもマンガも無いのがなぁ…夕刻まで待つのは良いけど今何時よ?…暇だ…」


 これなら、咲夜さんに時間聞くんだったなぁ…と、後悔しつつも、ふと部屋の唯一出口である大きな扉を見る。


「んー…まあ、すぐに戻ってくれば問題ないよなぁ?…あぁ、そうだ!よし、咲夜さんに時間を聞くと言う止むに止まれぬ事情もある事だし、探索にレッツ・ゴー!!」


 思い立ったが吉日とばかりに立ち上がりドアの前まで歩いていく。


「でっけードアだな…なんかすっごい頑丈そうで重そうなんだが……ふぬぅ!!」


 咲夜さんが開けていた様に、ドアノブに手を掛け少女らしからぬ声と共に押すと…ビクとも動かないドアに首を傾げる。


「…あるぇ?引くんだったっけ?」


 ドアノブを掴み今度は引っ張るが、やはり扉は開かず、思いっきり力を入れても、軋み一つ立つ事はなかった。


「……カギ掛けられたのか?…マジかよ…でも鍵穴なんて何処にも…」


 ノックをする様に扉を叩くが、音一つ響く事無く大声を掛けつつ扉を叩く。


「おおい!!咲夜さぁ~~ん!!!ここ開けてくださいませんかね!?おーーい!!誰か!!!」


 力が足りないのかと、両手で殴りつける様に叩くが、手ばかりが痛くなるだけで、扉は傷一つ付く事は無かった。


「…ちょ…マジでこのまま?」


 痛む手を摩りながら、ぺたんと座り込むと、唯でさえ白い顔から血の気が引き、涙目を浮かべると、さっきまで格闘していた扉が、音も無くスッと開かれ咲夜さんが扉の先に立っていた。


「ぁ!こんな所で、どうかなさいましたか?フラン様」


 咲夜さんが、室内に入りつつ扉を閉めると、俺の側に寄ってきて摩ってた両手を掴んで見てきた。

 カギの開閉音は聞こえず、この体の力が無いだけかとホッとすると、さっきまでやってた行動の恥ずかしさに、頬を染め慌てて両手を振る。


「あっ!いえ!…その、ははっ、えっと、今何時かなぁって…思って、咲夜さん今何時かわかります?」


「時間でございますか?」


 咲夜さんがそう言うと、エプロンのポケットから年代物のような懐中時計を開いて答えてくれた。


「まだ、朝の9時ですね。まだ時間はありますが、体の事もありますし少し御眠りされた方が良いかと思いますが、寝付けませんか?」


「あ、ありがとうございます。眠気は別に無いんですが、えっと…ちょっと暇で…」


 咲夜さんに助け起こされ、再度椅子に座らせられると、照れた様に頬を指先で掻きながら苦笑いを浮かべた。


「暇…ですか…しかし、お嬢様の許可もありませんし、部屋で大人しくお待ち頂くのが彼方の為だと思いますが?」


「許可…ってどう言う事ですか?」


 言われた言葉に、少しむっとして声が少し低くなったが、咲夜さんは、意にも止めない様な表情で続けた。


「今のフラン様が、どうなっているのか私にも解りませんが、もし今外に出られても、身の安全は保障できませんよ?」


「…へ?身の安全って…なんですか?」


「彼方は人じゃなく吸血鬼なんですから、下手すれば死んでしまいますよ?」


「…まじっすか…」


 …どうやら人間ですら無くなってるようです。


 未だに部屋から出れない主人公、ますます幸先の悪くなる展開に、果たしてどうなる?


 ホップ


 ステップ


 スランプ・・・orz

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