No.17 繋がれた二人
ちなみに、檻は壊せても手錠は壊せません。(´・ω・`)
「っあぅ!?…ごめんなさい…お兄ちゃん。壊そうとしたらすごく痛くて無理みたい…」
激痛にフランの表情が曇るが、自分自身もまるで体の内側から裂けてしまいそうな痛みを感じていた。
『あぁ、どうやらこれは無理に壊さない方が良いみたいだね。ちょっと窮屈だろうけど我慢しよう』
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
『あっ!大丈夫!大丈夫だから!あ、そうだ!良かったら少し話をしよう。ね?』
「お話?…うん…」
泣きそうなフランを慰め、二人で何もない場所に座り込むと、つまらない身の上話を、さもお道化るように話し始めた。
あれからと言うもの。俺は、隣に座り込む少女に、自分の身の上話などを、かなりの時間話し込んでいたと思う。
隣に座る少女、俺が死んで、再度の生を与えられた体だった本人でもある、フランドール・スカーレットその人なのだが、この子は、面白みも無い俺の人生の大半を、目をキラキラさせ、喜怒哀楽に顔を変えながらもずっと聞いていた。
「凄く面白かったわ。…外の世界かぁ…」
『はは、こんな話で喜んでもらえて光栄だよ。よし、じゃあここから外に出れたら一緒に外の世界楽しもうよ?』
「で、でも…お姉様の言い付けで今まで外行けなかったもの…お姉様が外はダメって…」
『じゃあ、俺も一緒にお願いしてあげるよ。それに…』
フランの表情が綻ぶと共に回りが真っ白に溶けていった。
きっとこの少女を笑顔にするのが俺の宿命…なのだろうか?
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
目が覚めると、日本家屋特有の天井に、戻って来れたのかと吃驚して周りを見れば、そこは博麗神社内の一室だと言う事を思い出した。
「…俺は…俺?あ、あれ?…私…私?あ…」
小さい手の平や背中の羽を見て現在の状況を確認してみれば、まだ自分がフランドール・スカーレットだと言う事に、安堵したような落胆したような微妙な気持ちに苛まれた。
「まだ…私…なのか…あれ?どうなったんだっけ?…たしか…」
部屋の中は何かの儀式後の様な物々しさはあるものの何も変わってはない様だった。
「司。起きたのね?……司…よね?」
戸惑っていると襖が開き、アリスがご飯の乗ったお盆を抱えて入って来た。
「う、うん…アリス…あの、これは?」
「一先ずお腹空いたでしょう?ご飯食べてしまいなさい。説明はゆっくりするから、あ、あと、この人形は絶対手放さないようにね。」
アリスはそう言うと、飛び起きた時に落ちたであろう人形を拾い俺に手渡してきた。
「…人形?」
まるで中性の子供の様な人形が俺の腕の中に納められ、それまで不安だった気持ちが安心感に包まれた。
ちょっと期間が空き過ぎました。大変申し訳ございません…
新しい環境に移り体調崩したり慣れるのに苦労したり一時期こっちのIDを忘れてしまったりなど大分執筆をやめてたせいかリハビリが必要な様です。
私自身、またリハビリ込みで執筆できればして行こうと思うので気長に待ってくだされば幸いです。
新しい話も書きたいところですが、この話結構自分自身でも気に入っててもう少し時間かけてでも頑張ってみようと思います。
こんな作者ですが今後も気長に待って頂けたら幸いです。




