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夢の中のあなた

作者: 獅音
掲載日:2026/09/16

とある日のお昼過ぎ、私は旦那とご飯を食べて座ってYouTubeショートを見ていた。旦那はいつのまにか眠っていて私も一緒に眠った。目が覚めた時、夢を見たと自覚した。最近は夢を見ても覚えていないことが多かったがはっきりと覚えていた。そう、俗に言う淫夢だ。それも旦那とではない。旦那と顔がよく似た叶わない恋をした相手とだ。はっきりとした熱を覚えていた。触られた場所、呼ばれた名前まではっきりと、このままではダメだと起きて隣の部屋にいる旦那に声を掛けた。だが、天の策略か神のいたずらか何かの解約の手続きで忙しいと手放されてしまった。私はあの夢の中の熱を忘れることができなかった。旦那にもこの居心地の悪さが伝わっているのか、しきりに「機嫌がわるいのか?」「体調悪い?」と心配をしてくれている。旦那が悪いことなんてないのにイライラして当たってしまうこともあった。夢を見るまであんなに好きだった旦那が今では足枷にしか思えない。お金もない、3年たっても子どももできない、この人といてなんになるの?でもこのまま行けばいつか私が悪役になってしまう。私はどうすれば幸せになれるのか、悪役になるくらいならと自殺の方法も考えたし、調べた。私の幸せってどこにあるんだろう。私の幸せは夢の中だけにあるのだろうか。夢を見るまでこの人と一緒にいられて幸せだって思えていたのに、催眠から覚めたみたいに今は辛い。過去に戻れたらどんなに良いか。あの人がいいなら連れて消えてしまいたい。夢の中にでも。

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