第10話
「黙ってブーン!」
実際に黙っていないが、さっき命名『最強の魔導書(笑)』(手帳)の一覧に『フライ』と記入。
分かる人は分かると思うが、かの人気小説ゼ○の使い魔から少し拝借した。
結果いちいち言葉にするというネックがある。
正直めんどくさいけど、ほら、なんか唱えたくならない?気分的な問題で?
まぁ、本格的に面倒臭くなったら手帳一覧にある『重力制御』を使って飛べばいいわけで。
しかし、この『最強の魔導書(笑)』は加える事は出来るのに削除する事出来ないんだよな~。
そこが今の悩みどころ。
ページにも制限あるから無闇矢鱈と書き加えると、いずれ書けなくなってくるんだよな~。
ページは計画的にってね。
「平和だな~」
現在マッハの速度を出し飛行。
たまたま見かける村を訪ねたりし、近くに盗賊やら山賊やら居るか聞き込み調査中。
この頃平和の様で、モンスターの襲撃やら山賊や盗賊の強奪行為など大してないらしい。
ま、平和はなによりで。
「ネタで誰か弟子でも取ってみようかな……。
ハッ!!それよりダンジョンでも作ってみようかな~」
伝説地下666階とかイケるのでは……。
「造ってみようかな~」
とりあえず適当に原っぱなどを見つけ、ダンジョンを制作する事に決めた。
「あれ~、なんか最初考えていた事とは関係ない気がする」
最初のあの一件以来ほんと平和で、何処からも被害が出ていないようだ。
平和は良いのだけど……暇です……。
ギルドとかで有名になるといった方法もあるが、ああゆうのは有名になると後々大変になってくるから嫌。
なら平凡に暮らせば。
というのもあるが、それでは宝の持ち腐れである。
力があるのだから使いたいと思うでしょ、普通。
で、何故ダンジョン制作をしたいからというと、一回やってみたかったんですダンジョンボス……。
と、いっても僕はラスボスで最終階にいるという設定にしたい。
だってほら製作者だし。
そんな事考えている内に地下666階のダンジョンが出来てしまった。
さすがです『破壊神』
後はモンスターや宝箱の設置をしなければ。
勿論モンスターからはドロップ品が出る仕掛けで。
一階のモンスターはやっぱりスライムだよな~。
苔地獄とかやったらさすがの伝説の勇者でも瞬殺だよな。
自重しなければ。
せっかく地下666階もあるのだから最終階はやっぱ悪魔にすべきか……。
後で考えよう。
とりあず1階~100階までのモンスターは色違いのスライムでいいか。
勿論の事このダンジョンからモンスターは出られない様にしておいた。
捕獲とかされたらたまったもんじゃないからね。
ドロップ品はさすがに消えないけど。
100階~200階のモンスターは後で考えよう。
さすがに一日で攻略は無理でしょ……。
それより、ドロップ品を考えなければ。
スライムの色によってドロップ品も変えた方が良いだろうか?
しかし、めんどくさい。
とりあえずこんなもんかな。
1 【ゲル状のなにか(スライムの破片)】 70%
2 【銅】 1%
3 【HPポーション】1%
4 【壊れた天使】
1%未満
こんなもんかな……。
1は地味な嫌がらせとしてなんとなく。
2は売れば金になりそうな物を。
3は傷を癒す秘薬。
4は超プレミアムアイテム壊れた天使。
効果は死者を生き返らす。
何故こんな物を用意出来たかというと。スキル『道具製作』のおかげだったりする。
なんでも造れる……なんつうチート……。
効果が効果だから血眼になってスライムを狩る姿を想像する。
なんか笑えます。
まぁ、『壊れた天使』の入手確率は1%未満だから天文学的数字にするつもりです。
そんな簡単に入手出来たら死者がホイホイ蘇っちまうよ。
まぁ、ダンジョンで戦闘不能になったら懐から半分取って自宅まで蘇生させて送ろう。
自宅が無い場合は町の近くに放置で。
もちろん懐から半分頂いて蘇生させる。
なにこのドラ○エ。
スライムも設置し終ったし、宝箱も置いといた。
後は人かな…………。
とりあえずチラシでも作って配分しとこうかな。
そして、僕は近くの首都?に向かって飛んで行った。