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南極の北極星  作者: 夜月星野
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第十一 雪だるまくん

十二月(おお)三十一日(みそか)の朝。

ボクは生まれた。

シュン君とケイ君がボクを作った。

百センチの身長、バナナ色のポリバケツ、

マフラーの代わりに真っ赤なタオル。


ボクたちは、ずっと一緒に遊んでた。

雪投げ、かくれんぼ、鬼ごっこ。

一緒に写真も撮ったんだ。



――あれからもうすぐ一日がたつ。

ほら、お天道様が出てきたもの。

そろそろボクは行かなくちゃ。



さようなら、さようなら。



ボクは幸せ者でした。

また来年、会いましょう。



清清しい朝日を残し、彼は帰って行きました。

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