04話 5つの大きな世界
ややこしいかもしれないです。みてね。
「はぁ!?こいつも死神なのか!?」
突如として現れた銀髪の男を指さして言う。
「ええ、この人は死神学校のときの私の先輩で、なんと卒業して一年で神使いにまで上り詰めたんです、名前は祖秘、、、」
デットを退けて、
男がさえぎるように言った。
「祖秘零だ。人間くん、訳あって俺は人間が嫌いだ。特にお前みたいなガキはな。」
ナイトは頭にきて言い返した。
「ったく、そもそもなんなんだよ?いくら後輩の知り合いとはいえ初対面でその態度はないだろう?」
零はナイトを無視してデットの方を向いた。
その剣幕にデットは思わずたじろく。
「デット、今から俺と任務に向かってもらう。死神委員会からの命令だ。そして、、、その任務である程度の功績を残せなければ、、、クビ、だそうだ。」
部屋に沈黙が走った。
しばらくしてデットがその沈黙を破った。
「ま、まぁさすがに祖秘先輩と一緒なら大丈夫だと思いますよ!」
「、、、リスト」
零が不安気な顔で言った。
「ファルリストで、超強力な霊気の魂を連れ戻さなければいけねぇ、」
デットが一気に青ざめる。
ナイトがデットに尋ねた。
「ねぇ、ファルリストって第5強世界ってやつ?」
そこで零が少し目を見開いた。
「よく知ってるじゃねぇか人間。その通り、何万と異世界がある中でとてつもない霊気を纏った5つの世界、そのうちのひとつがファルリストだ。」
零が俯いたまま説明を続ける。
「第5強世界はとてつもなく広い。地球と同じぐらいの大きさがある世界もある。ファルリストも、もちろんそこら辺の異世界とは比べ物にならねぇほどデケェ、それにファルリストは極寒の世界だ。その中でサッカーボール程の大きさの魂を見つけろなんて、無理難題だ。」
その瞬間デットの頭がショートした。
絶望感には勝てなかった。
そして、その時3人は知る余地もなかった。
この任務の更なる恐ろしさを、、、
次回からファルリスト編開始。




