プロローグ
この世界は悪がいる。
悪がいるということはその反対である正もいる。
そんな世界。
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とあるカフェ。
私は今、彼とデート中。
「俺と結婚を前提に・・・」
ピー!
彼の言葉を遮って、私の仕事用の携帯が大きな音を立てた。
「・・・はぁ。ちょっとだけ、待って」
* * * *
「っひゃひゃひゃ!俺の鎌で切れないものはない!」
街中で暴れる怪人。
避難誘導は事前に済んでいるの周りに人はいないが、このカマキリ型の怪人が切ったであろう、車、木、電柱など、が道に散乱していた。
「おっ。どういう訳か人がいないと思ったら、ここにいたのか。いい加減無機物を切るのも飽きてきた頃だったし、次はお前を・・・グフェ」
怪人は何が起きたのか分からない死んだ。
『ふぅ。こちら対象の殲滅完了しました』
『了解しました。・・・すいません。休日申請されているのに』
オペレーターが謝罪してきた。
私だって、仕方がない事だと理解しているから、別にオペレーターを問い詰める気などなかった。
何故なら、私はヒーローだから!