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新たな大地に花束を  作者: 高速左フック
第九章 ハヤタ、恐怖する
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第八十七話

 ハヤタはオージから、もらい受けた包丁を取り出し、その鈍い輝きにふとつぶやく。



 さっそく、使わう時が来るとは…



 「じゃ、ねえ!!」


 「おうふ!!」


 「何を話の区切りで、なかったことにして事進めようとするんだ」


 「でも、包丁、もらってんだろ?」 


 「もらったけどさ…」


 ハヤタは、はっきりと言う。


 「いきなりな、そんな事を言われても。


 市場の調査をしないで、料理する料理人なんて、いるわけがないからな」


 「でも、漫画とかで、主人公の料理人なら、やってるの見たことあるぞ?」


 「そういう、やつらも、市場調査みたいなのはしてるからな?


 俺は今日の事なんて、今、知ったんだぞ?」


 「無理なのか?」


 「そんな顔してもだめ…」


 すると小さな子供が、バッテリーを持ってやって来る。


 純粋に頼ってるのがわかるので改めて言う。


 「ほら、十分に役立ってるんだから、仕事してなよ…」


 「ハヤタはどうするんだよ?」


 「その節電日(パーエスデー)が、どんなのか見に行くんだよ」


 「おい、ハヤタ…」


 クオウが何かを言っていたが、何かをまた頼まれるのかと思っていたが、


 「早く帰れよ?」


 何の変哲もない一言だけだった。


 「さて、どこいくかな…」


 縁日と見間違うような光景なので、ハヤタはテンションは自然とあがるので、当然…。


 ブブカのいる遊技場に向かっていった。


 「……」


 クオウとブブカ、いや、オオカミ男とブタ男達の仲は、何というか悪い。


 その過程で、ブタ男達の自然とハヤタの方に集まる。


 「お、オオカミ共の若が何しに来たんだ?」


 ハヤタも当然、オオカミ男の枠組みの一部なのか、挑発混じりに睨まれもする。


 「遊びに来たんだけど?」


 そんな圧が強い中、ブブカがやって来て…


 「おう、ハヤタじゃねえか?」


 ハイタッチをする。


 ハヤタとブブカは仲が悪いというワケではない。


 「職場見学だよ」


 「あん、祭りテキ屋のおっさんの職場なんざ。


 なんの参考になるんだ?」


 ちなみにこのブブカ、本業は、このテキ屋…


 ではなく。


 工業鉄器製品、つまり、金物の製造業を本業としており、このとおり…


 「こっちは、お前のわがままに振り回されっぱなしなんぞ?」


 ハヤタにとっては、鍋とか作ってもらったりもしてる仲だった。


 「あのよ、あのオオカミが企んでんじゃなかったのか?」


 「いや、実はさ…」


 オオカミ男とブタ男の体躯は双方とも筋骨隆々だが、筋力ではブブカたちの方が単純に筋力がある。


 クオウ曰く、


 「サシで殴り合ったら、あっちが上…」


 と、このように殴り合えばブブカに軍配はあがる通り、この種族間での争いはスラロームで、有利に思うが、


 「ブタ共は金物を叩きすぎて、頭が悪い」


 と、クオウが馬鹿にするように、戦略面で優っており、


 「オオカミ共は、クワでも振るってろ」


 と悔しがる構図がそこにはあるのだが、


 今回の件…。


 「バカじゃねえのか、アイツ?」


 そんな人にも馬鹿にされるほど、無謀な事だった。


 「まあ、ハヤタもよ。


 今日は楽しんでけよ…」


 そう言って、ハヤタはブブカ達の遊戯に遊ぶ事になり。


 楽しいことはあっという間で、夕方になり、お祭りさながらの光景を眺めていると…。


 ハヤタは…。


 「こ、これは…」


 物凄く後悔をしていた。



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